固定ディスク起動メニューのディスク番号(#n)の基底を0にする

HDMNPAT  1.01

Copyright (C) 2020 まりも(DOSsoft)

1.何をするプログラムか

 PC-98の拡張フォーマットにおける固定ディスク起動メニューの表示では、装置番号が「固定ディスク」の場合 #1〜#4、「SCSI固定ディスク」場合#1〜#7(最大)という数字で割り振られます。しかしこの番号はSCSI IDの値+1となってSCSI IDと一致せず、なにかと混乱を招きやすいという問題があります。(少なくとも個人的にはそう思います)

 本ツールは、既存の固定ディスク起動メニューにパッチをあてて、装置番号が#0からとなるよう表記を改めます。というだけのものですので、実用性は、無い人にはまったく無いといってよいツールです。

2.使い方

【パッチをあてる】

 HDMNPAT.EXEを実行すると、DISK BIOSで認識できているディスクドライブのリストが表示されます。そのうち一つを↑↓キーでハイライト部を動かし、リターンキーを押して下さい。一台しかディスクドライブない場合はそのままリターンキーを押して下さい。

 するとそのディスクドライブの固定ディスク起動メニューにパッチが当てられます。以後、そのディスクドライブのIPLが起動すると、メニューの表記が例えば

のように#0からとなります。SCSIの場合はそのSCSI IDと一致するようになります。なお既にパッチが当たった状態で更に適用しようとしてもエラーとなります。

【もとに戻す】

 パッチをあてた状態を元に戻すには、コマンドラインオプション -r を与えます。
HDMNPAT -r

オプションのスイッチ文字は、/r でも構いません。大文字の -R でも構いません。既に元に戻してある状態で -rを適用しようとしてもエラーとなります。

<技術的なこと>

 SASI/IDEの内蔵「固定ディスク」については、#1からのままでもよいかと考えましたが、固定ディスク起動メニュー内の順序数を表示処理するルーチンがSCSIと共通で分離し難かったため、どちらも#0からとしています。パッチがあてられているのはたった1カ所で、全角文字"0123・・・"のコードを作り出すもとのWORD値に対し、3003h → 2F03hと変更、すなわち上位バイトで1を引いているだけです。

3.諸注意

4.【お約束】(無保証・無責任)

 本ソフトの著作権は、作者である「まりも」 が有します。基本的にコピー フリーなソフトとします。しかし不特定多数の人がダウンロードできる場所への 転載は禁止とします。

 動作の検証はある程度行なっていますが、作者は、本ソフトウェアの動作を 細部に至るまで保証するものではありません。

 いかなる状況下でも、本ソフトを実行・適用した場合における、損害(データの 損失・機器の故障・利益の損失・精神的苦痛など)に関する一切の責任をとりません ので、予めご了承下さい。それに同意できない方は、本ソフトを使用してはいけま せん。

  2020年1月11日  まりも(DOSsoft)

4.【改版履歴】

日付     版  内容
2020. 1.10  1.00 新規作成
2020. 1.11  1.01 セクタ長256バイト扱いのディスクドライブに対応した

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