● DOS起動時にハードウェア環境を整えるconfig.sysデバイスドライバ

 IPLwareはその動作がOSに依らないものに適していましたが、DOS環境でしか意味のないものについては、config.sysのデバイスドライバで十分です。以下のデバイスはすべてconfig.sysの先頭のほうに記述して使うという特徴があります。

2024-8-11  Config.sysデバイスドライバほか  

PCIUMB 1.10

 拡張ROM領域のうちではあまり使用されない D0000h,D4000hの各16KBと、あまり使われないN88 BASICのROM域E8000h,EC0000hの各16KBを、UMBとして使うためにメモリ(RAM)を出現されるMS-DOS デバイスドライバですです。主にPCIバス搭載機用ですが、そうでない機種でもメルコのEMJメモリボードを使用してRAMを出現させることができます。別途UMB拡張ドライバ類が必要です。下記のデバイスドライバとは機能的に重複しますのでご注意ください。どれか1つとしてください。

  strong>2021-12-21  Config.sysデバイスドライバほか  

WCRAM

 Wildcatチップセット(VLSI supercore 594)搭載機では1MB空間すべてをRAMにできる機構があります。これにより、必要最小限のシステムBIOSとブートBIOSを除いたエリア、たとえばグラフィックVRAMやROM BASICインタープリタのエリアをRAMにしてしまうプログラムです。通常はMS-DOS 5.00以上でのリアルモードUMBとして使うことになります。別途UMB拡張ドライバ類が必要です。

  2018-10-1  Config.sysデバイスドライバ

C000RAM 

 PCIバス搭載機種において、リアルモードUMBを実現するためにC0000をRAM化するDOSデバイスドライバです。リアルモードでC0000-CFFFFの範囲をUMB化できます。  リアルモードである必要性がないのであれば、普通にEMM386の仮想86モードのUMBで使うことを推奨します。

  2018-10-23  Config.sysデバイスドライバ 

E800RAM

 MS-DOS 5.0A-H付属の仮想FDドライバである "VFDDRV.EXE" を、本来の対応機種ではないPCIバス搭載機でE8000のアドレスで使用するためにE8000をRAM化するツールです。VFDDRV.EXEにパッチをあてるプログラム VFDDPAT.EXE が含まれます。なおこのパッチをあててアドレスを変更してVFDDRVを使う場合、仮想FDからのブート機能は仕様上使えなくなります。

  2003-4-10  Config.sysデバイスドライバ

MASKVGA2

PC/AT互換機用ビデオカードを挿しているときにVGABIOSが出現してしまうのを取り消すプログラムです。DOSが起動する途中の config.sysの段階で、無用なVGABIOSの出現を取り消します。これにより、EMM386がDOSで使えなかったり、EMSページフレーム領域としてUMB領域を使えなかったりすることを防ぎます。

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