PC-98のドライブレター一覧表示プログラム
DRVLST.EXE
V1.44 Copyright (C) 2018-2020 まりも(DOSsoft)
PC-9800シリーズの全てのドライブ名の一覧を表示するツールは昔からあると思います。同じようなものを作ってもしかたがありませんので、そのドライブ名のデバイスの情報を少し詳しく表示するものを作りました。フロッピードライブの場合は、2HD専用か2HD/2DD(この場合2DDからブートできる)か、1.44MB対応か、などを表示します。ハードディスクの場合はギガバイト対応の総容量やCHSパラメータを表示します。
LZHアーカイブを解凍すると、以下のファイルが現れます。
■実行プログラム
drvlst.exe を実行するには、DOSコマンドラインからdrvlstとタイプしてENTERを押してください。DOSコマンドは MS-DOS か Windows 95/98/98SEに限ります。Windows NTやWindows2000のコマンドプロンプトからは正しく実行できません。コマンドオプション無指定の場合、ドライブA:から最後のドライブ名までの一覧と、そのデバイスが表示されます。FDDの場合その種別を色で識別できるようになっています。
画面出力の読み方ですが、最初の2桁の十六進数は98固有のデバイス・ユニット番号です。例えば90台は1MB/640KB両用フロッピードライブ、80台は内蔵固定ディスク、A0台はSCSIデバイスです。2DD I/Fモードにしたフロッピードライブでは70台となります。
ドライブ文字、デバイス・ユニット番号に続き、Rmvという表示はリムーバブル属性をもつもの、Fixというのは取り外し不可能な属性のものです。RAMDISKなどはこの属性がなく、空白表示となります。
2HDフロッピードライブの場合、2DDブートや2DDフォーマットが可能かどうか(拡張外付けかどうか)を調べています。可能なものについては「2HD/2DD(2モード)」と表示されます。1.44MB対応機の両用2HDドライブについては、無条件で対応と扱われるので、34pinの内蔵3.5インチFDコネクタに5インチFDDを接続した場合でも「1.44MB対応」と表示されてしまいます。
図1 ↓実行例スナップショット A:ドライブは外付けでDIPスイッチ1-4で優先扱いとしている
コマンドラインオプション /d (-dでもよい) を与えると、デバイス・ユニット番号のリストが表示され、それに対応するドライブ名が右に表示されます。デバイスが存在していてもDOSドライブ名が割り当てられていないハードディスクでは空欄となります。たとえば次の図のように、デバイスユニット番号80のハードディスクがありますが、フォーマットされておらずDOSドライブの割り当てがないため空欄となっています。
図2 ↓実行例スナップショット /d オプション
コマンドラインオプション /s (-sでもよい)を与えると、表示はDOSの「標準出力」になされます。この場合色はつきません。標準出力なのでリダイレクトして表示内容をファイルに保存することができます。このオプションが指定されていない場合、直接コンソール出力となり、リダイレクトはできません。
■デバイスドライバ
drvlst1.sys というファイルは、config.sysのデバイスドライバとして動作するプログラムです。config.sys中に、
device = devlst1.sys
というように記述して使います。drvlst1.sysはオプション /d つき動作と同様のデバイス対ドライブ名を表示します。他のブロックデバイスドライバとの記述位置関係により、表示されないドライブ名もあります。IO.SYS起動時から認識したドライブについては、記述位置に影響されず表示されます。
このプログラムを使用した結果について、たとえばドライブ名を間違えて誤操作した場合の損害などについて、作者は一切責任は負わないものとします。ディスクをフォーマットする際は、対象ドライブのデバイスの種別、ドライブ名などに十分な注意を払うようにしてください。
2020-3-20 まりも(DOSsoft)
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