次に、SIMM構成の選択画面が現われます。実際に搭載している容量を選択 して下さい。後述の特殊構成SIMM(まず見かけません)については、 DSかSSかをご自身で判断して容量を選んで下さい。次にEDOかFastPageか を選択てください。正しく選択しないと、メモリは正常に動作しません。
Rv20,Rs20では 4組のSIMM(8枚)を使用することができます。Rv20上で 起動すると、メモリバンクごとにSIMM構成指定の画面が3回現われます。 この順序はSIMMバンクの順序と対応していますので、順序も間違えないよう に正確に実際の搭載容量を指定して下さい。なお、Rv20以外の機種上で、 Rs20,Rv20で使う目的で組み込んでおきたいときは、memsetupを走らせる まえに、添付のrs20rv20.comを実行しておいて下さい。
さて組み込みが完了すると、次回の電源投入時から、ECCなしメモリは使用 できるようになります。固定ディスク起動メニューの出る直前に、IPLwareを ロードするプログラムのメッセージ画面が現われ、ついでMEMSETUPの実行 画面が現われます。最初のスロットバンクに入れてあったメモリの容量と 総容量が、1秒間程度表示されます。これでは表示時間が短くて困るという 方は、SHIFTキーを予め押し続けていてください。
なお、起動時コマンドラインオプションとして /b (memsetup /b)を使うと、 memsetup起動時に、なにやら派手な音が鳴るようになり、表示時間も少し 延長できます。しかしうるさいかもしれないので、デフォルトでは音を鳴らさ ないようにしています。
*註1 メモリスイッチの「BOOT装置」の指定に従います。通常は「標準」になっています。この場合は、固定ディスク#1→固定ディスク#2→SCSIディスクの順に検索されます。現在繋がっている最も優先順位先頭のハードディスクにインストールされますので、接続環境が変わった場合には、注意する必要があります。通常は、現在起動可能なディスクドライブが自動で選択されます。そのハードディスク以外にインストール
しておきたい場合は、最初に出る「よろしいですか?」の問いの所で[ESC]キーを押して下さい。するとハードディスクの選択メニューが現われますので、組み込み先を選択してください。ただしリスト先頭ネ外のものは、現在の構成では最初の起動デバイスとはなりません。
あくまでも別の構成でそのハードディスクを使うためのオプションです。
*註2 IPLwareローダプログラムのキー制御(重要)
本プログラムは、最初に起動する「IPLwareローダプログラム」から呼ばれる形で起動します。何かの理由で本プログラムを実行したくない場合は、メモリチェックまたはSCSIチェック終了の間際から、[HELP] を押し続けていて下さい。IPLwareローダは、各プログラムモジュールを実行するかどうかの問い合わせを出しますので、[Y]かそれ以外のキーで応答して下さい。ローダプログラムすらも実行させたくない場合は、[DEL]キーを押し続けていて下さい。
・ BANK#0側にECCまたはパリティなしのメモリを使用することは、BIOSでも 書き換えない限り不可能です。このプログラムでも対処できません。また BANK#0に無理矢理FastPageメモリを使うオプションは、廃止されました。 かならず EDOのECCメモリを使用してください。
・ このプログラムが組み込まれていると、メモリのテストは行なわれずに システムは起動している状態になります。初めて(の環境で)使用する メモリーに対しては、himem.sysの厳重チェックオプション( /testmem:ON )での 起動を数回繰り返して、問題ないメモリであることをきちんと確認してから 常用して下さい。
・ 使用不可能な機種の場合は、その旨のメッセージと音が出ます。
・ MATE-Rでは、2MB×2のSIMMは使用できません。使用した場合でも、 本プログラムでは無視します(載せないのと同じ状態になります)。
・メモリのステータスを直接読みに行く特殊なプログラム/OS(どんな ものがあるのかは知りません)では、何らかの障害が出る可能性があります。
・「玄人志向」ブランドのPK98-FDという64MB×2のメモリを使う場合は、 「通常の64MB×2」を選択し、続いて「FastPage」を選択して下さい。 PK98-64MX2EDOというメモリの場合は、「DSの64MB×2」と「EDO」を 選択して下さい。
・容量強制指定のときはメモリチェックを行なうようにしました(Ver. 3.1から)。
そのため、ほんの少々時間がかかります。これすらもイヤだという人は、 組み込み時に、memsetup
-n というように -n オプションをつけて下さい。 なお、このチェックはメモリ存在の確認程度のものであり、厳重なチェックは
行なっていません。厳重なチェックには、HIMSM.SYSのtestmemオプションを 使用してください(これとてメモリの不良に関しては完璧とはいえませんが)。
構成
Double side 4MB×2 = 8MB
Single side 8MB×2 = 16MB
Double side 16MB×2 = 32MB
Single side 32MB×2 = 64MB
Double side 64MB×2 =128MB
このオプション設定は、Single side 、Double side という言葉の正確な
意味を理解している上級者だけが使用して下さい。非常におおざっぱな目安ですが、1枚のSIMMのチップ数が 8個なら(ECCのある場合は +1個)Singlesideの可能性が高いです。4個あるいは16個ならば、 Double sideの可能性が高いです。
このうち、Ra20,18, Rv20以外の機種は、システムが1)..5)までをお膳立て した状態で起動しますが、誤った設定となっている場合があります。 memsetup 3.30からは、システムの設定を信用せず、2)..6)までを肩代わり して行なっています。容量指定はくれぐれも間違えないようにしてください。
インテルチップセットの場合、2)の設定は、レジスタ 60..67hにあります。
3)の設定は 55h-56h(440FX)、68h(430HX)にあります。4)を行なうには、 P6-CPUのMSR(マシン固有レジスタ)の200h〜20Fhを操作します。メモリ領域は
ライトバック可能属性に設定する必要があります。これを怠るとアンキャッシュ
状態のため、Windowsなどの動作が極端に遅くなって、まるでハングアップした
かのようになります。いずれも詳しいことはインテル社のCPU・チップセットの
データシートを参照してください。
動作の検証はある程度行なっていますが、作者は、本ソフトウェアの動作 ならびに本ソフトで処理したハードディスクの動作を完全に保証するものでは ありません。
いかなる状況下でも、本ソフトを実行・適用した場合における、損害 に関する一切の 責任をとりませんので、予めご了承下さい。それに同意できない方には、 本ソフトの使用を禁止します。
Version Date 変更内容 --------------------IPLware 1.x----------------------------------------------------- 1.00 2000. 9.24 新規作成 1.10 2000. 9.29 対応機種明記 1.20 2000.10. 2 Ra20, Ra18対策1(できていない) 1.30 2000.10. 4 Ra20, Ra18対策2(できていない) 1.40 2000.10.23 Ra20, Ra18対策3 完成 1.53 2001. 1. 2 Rv20対応、FastPage対応、容量強制指定可能 --------------------IPLware 2.x----------------------------------------------------- 2.00 2001. 6. 3 IPL組み込みプログラムとして全面変更, FP用設定修正 2.20 2001. 6.29 Rv20,Rs20で3バンクの容量指定画面が出なかったバグ修正 2.30 2001. 7.30 ローダプログラムを1.00版に戻す 2.40 2001. 7.31 2.2-2.3のバグ修正. 128MB×2 は保証外とした 2.50 2001. 8. 7 Ra20等の機種でCバスブリッジを正しく設定するようにした 2.51 2001. 9.30 ローダーIPLware 2.02 --------------------IPLware 3.x----------------------------------------------------- 3.00 2001.12. 8 IPLware バージョンアップに合わせてローダプログラム変更 2.51でFDアクセス不能問題(Ra20等の機種)対処のバグを修正? 3.10 2001.12. 9 容量強制指定のときはメモリチェックを行なうようにした 3.11 2001.12. 9 対応しない機種で実行したときのエラー修正 3.12 2002. 2. 2 組込み先ハードディスクの容量表示修正(64GB超過時) 3.20 2002. 5. 4 BANK#0側16MB以下のときWinNTでFDD動作不能になる問題対処 3.30 2002. 5. 9 「容量はシステムの設定に従うモード」の廃止 3.33 2005. 9.20 IPLwareのローダのみの更新(実質機能は3.30と同じ) ------------------------------------------------------------------------------------