HyperCard tribute

いろいろなメッセージ


 HyperCardを理解するうえで最も重要な点はメッセージの理解にあります。メッセージを理解し、いろいろなメッセージを使いこなすことで、HyperCardらしいスタックを作り上げることが可能となります。
 メッセージにはいくつもの種類があります。今までに何度も出てきたmouseUpもメッセージの一つですし、mouseUpのようなマウスに関連するメッセージ以外にも、カード、キーボードなどに関連するものなどたくさん用意されています。


マウスに関するメッセージ
  • mouseUp
     マウスのボタンをクリックし、その後ボタンを上げた瞬間にメッセージが発生。

  • mouseDown
     マウスのボタンをクリックし、ボタンが下がった瞬間にメッセージが発生。

  • mouseStillDown
     マウスのボタンを押し続けている間、連続的にメッセージが発生。

  • mouseDoubleClick
     マウスのボタンをダブルクリックした時にメッセージが発生。その時、mouseUpやmouseDownといったメッセージも発生。

  • mouseEnter
     マウスのカーソルが入った瞬間に発生。

  • mouseLeave
     マウスのカーソルが出た瞬間に発生。

  • mouseWithin
     マウスのカーソルが上にある間、連続的にメッセージが発生。



    フィールドに関するメッセージ
  • openField
     フィールドが入力状態になったときに、そのフィールドに対して発生。

  • closeField
     フィールドの内容をキーボードから変更したときに、そのフィールドに対して発生。

  • exitField
     フィールドの内容を変更しなかったときに、そのフィールドに対して発生。



    フィールド・カードに関するメッセージ
     以下のメッセージは、フィールドが入力状態にあればフィールドに対して、もしそうでなければカードに対して発生します。
  • KeyDown
     キーボードから文字を打ち込んだときに発生。

  • KeyDown
     キーボードから文字を打ち込んだときに発生。

  • tabKey
     tabキーを打ち込んだときに発生。



    カードに関するメッセージ
  • openCard
     カードを移動した後に、新しく開いたカードに対して発生。

  • closeCard
     カードを移動する前に、現在開いているカードに対して発生。

  • openBackground
     バックグラウンドを移動した後に、新しく開いたカードに対して発生。

  • closeBackground
     バックグラウンドを移動する前に、現在開いているカードに対して発生。

  • openStack
     スタックを開いた後に、新たに開いたスタックに対して発生。

  • closeStack
     スタックを閉じる前に、現在開いているスタックに対して発生。



    その他
  • arrowKey
     矢印キーが押されたときに発生。メッセージはカードに、どの矢印キーを押したかを示すパラメータと共に伝えられる。

  • commandKeyDown
     コマンドキーが押されたときに発生。メッセージはカードに、どのキーを押したかを示すパラメータと共に伝えられる。このメッセージを用いることで、ショートカットを設定することが可能となる。

  • returnKey
     リターンキーが押されたときに発生。

  • doMenu
     メニューが実行されるときに発生。どのメニューを選んだかを示すパラメータと共に発生。

  • returnKey
     リターンキーが押されたときに発生。

  • idle
     ハンドラを実行している最中でなく、他のメッセージも発生していないときに発生。

  • appleEvent
     Apple EventをHyperCardが受け取ったときに発生。