HyperCard tribute

半透明の文字を移動させる


 半透明の文字を左右から移動させ、重なると通常の文字になるという視覚効果を作ってみます。下の図を見てもらえれば、雰囲気がわかると思います。

 半透明の文字を実現するためにボタンのenabledを使います。enabledは、ボタンの選択可能かどうかを示しており、選択不可の時はボタンが押せなくなり灰色で表示されます。そこで、これを利用するわけです。

 ボタンを2つ作り、名前を表示をチェックし形式を透明にして下さい。ボタンの名前は2つとも同じにしますので、ボタンの指定にはidを使うことにします。
 1 
 2 
 3 
 4 
 5 
 6 
 7 
 8 
 9
10 
on mouseUp
  set the enabled of cd btn id 1 to false
  set the enabled of cd btn id 2 to false
  repeat with i=1 to 256
    set the loc of cd btn id 1 to i,100
    set the loc of cd btn id 2 to 512-i,100
  end repeat
  set the enabled of cd btn id 1 to true
  set the enabled of cd btn id 2 to true
end mouseUp

  • set the enabled of cd btn id 1 to false
     2行目、3行目で、ボタンを選択不可にしています。tureが選択可能、falseが選択不可です。


  • repeat with i=1 to 256
     4行目では、repeat文を設定します。画面の横サイズの半分である256回繰り返し、画面中央にくるようにしています。


  • set the loc of cd btn id 1 to i,100
     5行目、6行目で、ボタンを左右から中央へと移動させます。id 1のボタンは左から中央へ、すなわちX座標の値を1ずつ増やし、id 2のボタンは右から中央へX座標の値を1ずつ減らします。


  • set the enabled of cd btn id 1 to true
     8行目、9行目で、ボタンを選択可能にします。選択可能にするのですから、文字は黒くなります。