(add-hook 'write-file-hooks 'time-stamp)と付け加えると、ファイルを保存するときに 自動的に最終更新時刻を挿入/置換してくれます。 デフォルトでは、ファイルの先頭から 8行以内に
Time-stamp: <> Time-stamp: " "という文字列があれば、記号の中にタイムスタンプを挿入します。
M-x help-for-help a time-stamp とするとその情報が得られます。 自動挿入をうながす文字列を変更するには、`time-stamp-line-limit', `time-stamp-start', `time-stamp-end' という変数の値を変えればいいのですが。 この 3つの変数の値は変えるな、変えると他の人のファイルと互換がとれなくなるよ、と変数の説明に書いてあります。
挿入される時刻のフォーマットは、'time-stamp-format' で変更可能。 たとえば
(setq time-stamp-format "%3b %02d %:y")とすると、Jun 19 2001 という日付だけで時刻のないフォーマットにすることもできます。説明は M-x help-for-help v time-stamp-format で見れます。
;;フォントセットを作る (create-fontset-from-request "kochi" '((width . 8) (height . 16) (fixed . t) ;;フォントは固定幅 (italic . nil)) '((family . "Lucida Console") (family . "東風明朝"))) ;;表示に使われるフォントを指定する (setq default-frame-alist (append (list '(font . "kochi")) default-frame-alist))するとこんな感じになる。
参考:
東風明朝 TrueTypeFont 配布場所
SKKは かな漢字変換システムの一種です。Windowsの場合、MS-IMEとかATOKがありますが、そういったものと同じ役目を果たします。ただし、SKKはEmacsの中だけで使えます。コピー&ペーストすれば ほかのアプリにも日本語を貼りつけできます。
おきかe /置き換/[え/置き換/]/ おさe /抑/[え/抑/]/ えらb /選/[べ/選/]/[ぶ/選/]/[び/選/]/[ば/選/]/ おおk /大/多/[き/大/]/[く/多/]/[か/多/]/[い/多/]/ くわe /加/[え/加/]/ つづr /綴/[り/綴/]/ さi /裂/咲/[い/裂/咲/]/ かk /書/欠/描/掛/[き/書/欠/]/[け/書/欠/掛/]/[こ/書/]/[か/書/]/[く/書/描/欠/]/ あつかi /扱/[い/扱/]/ はt /果/貼/張/[って/貼/張/]/[た/果/]/ みr /見/観/[る/見/観/]/[れ/見/]/[ら/見/]/ みt /見/満/観/[て/見/]/[つ/見/]/[た/見/満/観/]/[と/見/]/ へt /減/[って/減/]/[った/減/]/ ちがu /違/[う/違/]/ みm /見/[ま/見/]/ おもt /思/[った/思/]/[って/思/]/ はやi /早/[い/早/]/ つかt /使/[って/使/]/[った/使/]/ つかw /使/補/[わ/使/]/[な/使/]/[ま/補/]/ つかi /使/[い/使/]/ ばk /化/[け/化/]/ かざt /飾/[って/飾/]/ かざr /飾/[り/飾/]/[る/飾/]/ よm /読/[み/読/]/[む/読/]/[め/読/]/[ま/読/]/[も/読/]/ かんj /感/[じ/感/]/ かならz /必/[ず/必/]/ しかた /仕方/ こもじ /小文字/ おおもじ /大文字/ しゅどう /手動/主導/ がい /害/街/外/ system /システム/ control /コントロール/ property /プロパティ/ computer /コンピュータ/ my /マイ/ いってん /一点/ login /ログイン/ けんあん /懸案/ bar /バー/ animation /アニメーション/ こうか /効果/高価/高架/硬貨/ click /クリック/ star /スター/★/ bat /バッチ/ manual /マニュアル/ copy /コピー/ floppy /フロッピー/ archive /アーカイブ/ dir /ディレクトリ/directory/ るい /類/ みぎがわ /右側/ かたほう /片方/ home /ホーム/ わ /話/輪/和/ ほうそう /放送/包装/ さいほうそう /再放送/ かいめ /回目/回め/
英単語の綴りそのままで変換できます。'/'のあと、'file'と打ちこんで「ファイル」に変換できます(初回は自分で登録するわけだけど)。fairuと打ちこむ必要はない(打ちこんでも別にいいですけど)。accessで「アクセス」と変換できます。しかも、accessという文字全部打ちこむ必要さえなくて、acc[TAB]とすれば残りの文字が補完されてaccessと表示されます(されないときは、[TAB]を何回か押せばよし)。そこで[SPC]を押せば日本語候補がでてくるわけですが、[SPC]の代わりに[Ctrl+J]を押せば英単語のまま確定します。
(setq skk-auto-okuri-process t) ;;\"▽あつかう\"で 送り仮名つけた"扱う"を出力
これを指定すると、送り仮名がどこから始まるかよく分からないとき、送り仮名も含めて変換すればSKKのほうが辞書ファイルと照らし合わせて送り仮名をつけてくれる。
「あとから変換」もできるようになります。ひらがなで書いておいた文をあとから変換できます。「かけない」をあとから変換するとき、「か」の前にカーソルを持ってきて Ctrl+Qを押す。「い」の後ろにカーソルを持ってきて[SPC]を押す。「書けない」という候補がでてくるはずです。
(setq skk-henkan-okuri-strictly t) ;;\"▽おお*く\" 変換で\"大く\" を出力しない
これを指定すると最初はやたら登録しなくてはなりませんが、変換まちがいが減るので結構よいです。
skk-ascii-regionという機能を呼ぶと、全角英数字を半角英数字に修正することができます。skk-zenkaku-regionとするとその逆ができます(skk-zenkaku-regionで半角カタカナを全角にできないのは残念)。
まちがえた変換候補を登録してしまったときは、もう一度その変換を再現してまちがった候補がでたときに X (shift+x)を押せば消すかどうかきいてくるので、yesと答えればいい。(あとから .skk-jisyoをテキストエディタで開いて、まちがい候補を消してしまってもいいけどね)
HOMEディレクトリに ~/.im/ というディレクトリを作って、中に Config というファイルを作る。
UsePwFiles=yes # use password files PwFiles=passwd.txt # password files (relative to ~/.im/)いちいちパスワード入力しなくても済むように、~/.im/passwd.txt を作る。imのアーカイブの中に含まれていた dot.im/password の形式で書かなければならない。
#<protocol> <server> <user> <password> pop/POP pop.fa2.xxx.ne.jp itouh pswddayonEmacs初期化ファイル (~/.emacs など)に mewの設定を書き込む。
;; Mew (setq load-path ; Meadow (cons (expand-file-name (concat exec-directory "../../site-lisp/mew")) load-path)) (setq mew-mail-address "itouh@fa2.xxx.ne.jp") (setq mew-mail-domain-list '("fa2.xxx.ne.jp")) (autoload 'mew "mew" nil t) (autoload 'mew-send "mew" nil t) (autoload 'mew-user-agent-compose "mew" nil t) (if (boundp 'mail-user-agent) (setq mail-user-agent 'mew-user-agent)) (if (fboundp 'define-mail-user-agent) (define-mail-user-agent 'mew-user-agent 'mew-user-agent-compose 'mew-draft-send-letter 'mew-draft-kill 'mew-send-hook)) (setq mew-fcc "+Backup") (setq mew-auto-get t) (setq mew-decode-quoted t) (setq mew-from "Honmyou wo kakou <itouh@fa2.xxx.ne.jp>")
Emacs (イーマックス)は、UNIXのテキストエディタとして標準的地位を獲得しています。わたしは Windowsで Emacsの使いかたを覚えました。
最初に本格的に使った Emacsは、Mule for Win32です。「便利に使おうMule for Windows活用入門」(宮下尚・著/カットシステム) は、作者さん直々に書かれた本でしかも会話調の読みやすい本でした。この本で設定のしかたを学びました。操作法は、Emacs付属の日本語チュートリアルと、「GNU Emacs Zenith Guide for Programer GNU Emacs ガイドブック」という文書から学習しました。
SKKは、月刊ASCIIの記事で興味を持って、「便利に使おうMule for Windows活用入門」に付属していた SKK8.6を使用しはじめました。cmailは、「便利に使おうMule for Windows活用入門」で薦められていたのと、mulewin32メーリングリストでもやはり薦められていたので導入してみました。cmailはそのうち使用をやめてしまいましたけど。
UNIXの Muleは、Windowsの Mule for Win32とまったく同じ操作で使うことができます。フォント設定とかはちがいますけど、ほぼ設定法も同じです。そのため、UNIX(Linux/FreeBSD/DigitalUNIX)をテキスト処理に関しては問題なく使えるようになっていました。
Mule for Win32というのは、英語版Emacs19.28.1を多国語化した Mule (ミュール) 2.3を Windowsに移植したものでした。Meadow (メドゥ) 1.10は、最初から国際化されている Emacs20.4.1を Windowsに移植したものです。Emacs20の移植ならほかにも NT-Emacsがありますが、Meadowは IMEへの対応などが追加されていて、作者さんも日本のかたなので Meadowのほうがいいです。ついでにいうと、Meadowの読みかたは普通の英和辞書に載ってます。「メドゥ」です。
以前、Pentium 133MHz のPCで Meadow 1.00を3ヶ月使ってみまときは SKK 9.6動かすのが重くて、Mule for Win32 v1.22に戻しました。CPUパワーが Celeron 433MHzになると、Meadow 1.10も全然重くなくなりました。
Emacsを何に使うか? 私は、文章書き、辞書引き、e-mail受信/送信 に使ってます。
文章書きについては、わたしは Windows95/98では、MS-IMEをほとんど使っていません。 Emacsのなかで動くSKKというかな漢字変換システムを使って日本語を入力しています。 Meadow 1.10では、正式版の SKK 9.6が使えません。使おうとすれば Meadow 1.10が終了さえできなくなってしまいました。これはまずいですね。SKK 10.56を使ってみると使えました。installは、MAKE.BATをちょこっと直して実行するだけ。かんたんでした。
辞書引きには、lookupというEmacsで動く検索ソフトを使っています。文章入力中にいきなり調べられるので便利です。Mule for Win32では、発音記号など外字が読みにくくしか表示できませんでしたが、Meadowでは外字も表示できます。lookupは内部で eblookというソフトを利用して EPWINGという規格の辞書ファイルを検索してます。bitmap-muleとAPELを導入して 発音記号などを表示できるようにしました。インストールは lookup-1.0.tar.gz と、bitmap-mule-8.1.tar.gz と、APEL-10.0.tar.gz をそれぞれ c:\bin\Meadow\site-lisp\ の下に lookup\、bitmap\、apel\ というディレクトリを作り、そのなかに解凍したファイル全部入れただけです。あとで、手で byte-compileしました。eblook.exeは PATHのとおったとこに置くだけです。BDFフォントは、ここで downloadしましたよ。 ftp://ftp.etl.go.jp/pub/mule/intlfonts-1.2-split/16dots.tar.gz (4.8M)
e-mail受信/送信には、かつて Mule for Win32で c-mail 2.59を使ったことがあります。しかしほかのWindowsメールソフトに比べてちょっと重かった (Mule for Win32の動作が mail受信中は完全にとまった) ので使うのをやめてました。Meadowでは、どれ使おうか見てみましたけど、
テキスト検索に、grepを使うことができます。jvimのページで jvim-win32をもらってきます。解凍してその中の grep.exeを pathのとおったところに置いておく。Meadowで、M-x grepとして、grep -n -e perl5 /home/Mail/edict/* (ここでは、perl5という文字を含むテキストをさがしています) とすると grepの結果がでてきます。ファイル名に カーソルをあわせて C-cC-cとすると、タグジャンプできます。
Mule for Win32も Meadowも、動作は安定しています。起動はほかのWindowsエディタと比べると遅いですが、Emacsは立ちあげっぱなしで使うのでとくに気になりません。編集したいテキストができたらC-xC-fやドラッグ&ドロップで読みこませて編集し、編集しおわってもいちいちEmacsを終わらせずに立ちあげたままにしておくのが普通の使いかたみたいです。以前、1.00のとき使用メモリについて調べたことがありますが 7Mくらいしか使ってなくて、ほかのWindowsテキストエディタと比べても特に多くなかったです。BDFフォントを使ってるともっと消費するかも。
C:\usr で以下のファイルを解凍。
-rw-rw-rw- 1 usr 123 8838744 Apr 1 16:17 Meadow-1.14-i386-base.tar.gz -rw-rw-rw- 1 usr 123 4325480 Apr 1 16:17 Meadow-1.14-i386-els.tar.gz -rw-rw-rw- 1 usr 123 1127817 Aug 31 23:41 Mule-UCS-0.84-for-Meadow1.14-1.tar.gz -rw-rw-rw- 1 usr 123 63977 Aug 31 23:37 apel-10.3-for-Meadow1.14-1.tar.gz -rw-rw-rw- 1 usr 123 52913 Aug 31 23:45 bitmap-mule-8.4-for-Meadow1.14-1.tar.gz -rw-rw-rw- 1 usr 123 213326 Aug 31 23:40 flim-1.14.3-for-Meadow1.14-1.tar.gz -rw-rw-rw- 1 usr 123 132806 Aug 31 23:37 semi-1.14.3-for-Meadow1.14-2.tar.gzそのあとで、
-rw-rw-rw- 1 usr 123 682660 May 9 22:03 Meadow-1.14-1.14.2pre3.tar.gzを解凍して koseさんのページ通りにしてアップデート。ちなみに解凍にはすべて eo を使った。いつものように起動すれば、meadow1.10のための設定でそのまま立ちあがった。 meadow1.10も残してあるけど、1.14のほうが BDFフォントの表示が早いらしい。体感上はとくに変わらない。