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その6「驚きの、白」



●麻酔蘇生科

今日は手術も近くなってきたのでこのような名前のついた科に行ってきました。
若いからあんまり問題はないらしく、インフルエンザのような簡単な問診表を
書かされて、簡単な検査をされただけでした。
脈は低め、血圧はきわめて安定。問題はないようです。

麻酔は手術中に全身麻酔、手術後に硬膜下麻酔という、脊髄にモルヒネを
流すというパッと聞きには非常にやばそうな麻酔をかけられるようです。

私はヤクをやったことがないので効き過ぎないかそこらへんは
ちょっとばかし心配です。

●驚きの、白。

昨日バリウムを飲んだ話はしましたけど、その後しばらくして下剤を
飲まされました。看護婦さんは「甘苦いよ」と言いましたが、これがくそ甘い。
おそらく、甘すぎて苦みを感じると言うような意味合いではないかと思います。
なぜ下剤をのまなくてはいけないのか、と言いますと、バリウムは昨日も
言ったとおりコンクリみたいな感じですので、ほっておくと腸で固まってしまう
恐れがあるのです。と言うことできれいに出してしまう必要性があるわけですね。
バリウムを飲むと昔からウンコが白くなると言われていますが、どの程度
白くなるのか非常に興味をもって便通を待っていました。
で、便をしてみる。

・・・・・・!

すごい、こいつは感動もんだ。
むかし、めちゃくちゃ辛いラーメンを食べた次の日、ウンコがまるで食紅を
練りこんだような色をしていた時にも驚きましたが、これはさらにその時の驚きを
超えていました。

完全に真っ白です。

形容するならウンコを白ペンキにつけたような感じ、と言いましょうか。
ただ、それと違うのは中まで完全に真っ白け、と言うことですが。
もしくは私は食べたことありませんが、曲線的な形状といい、見た目の柔らかさと
いい、そう、テレビで良くみるフォアグラにもそっくりです。
(ブルジョア階級の方、誠にもうしわけありません。)

このように一人で便所の中で感動していました。
昔、「私は神の化身になってしまったのではないか」と医者に訴えた患者がいた
という話も納得がいきました。

ただ、それほど通常のウンコの色と言うものが、「自分は人間である」という
ことを確信させてくれる要素でもあるようで、次のトイレからだんだん
気味悪くなっています。
「自分は何か別の生物になってしまったのではないだろうか」
「本当にウンコの色は戻るのだろうか。」
夜、ウンコの色を聞きにきた看護婦さんは、まだ色が元に戻らないことを聞くと
怪訝そうな顔をして今度はコーラックのような下剤をくれたのでした。

ああ、私は本当に神様の化身になってしまったのでしょうか。

●ごはん

食パン、マーガリン、ブルーベリージャム
チーズ
レタスのサラダ
牛乳



米飯
マーボ豆腐 油が浮いてる、こればっかしはヘルシーそうでない
里芋の煮物、出し汁かけ ゆば これはなかなかいい。
もやし、ニンジン、キュウリ、ゴマの酢の物
バナナ半分 何ゆえバナナ?


米飯
大根とうすあげのおつゆ
ほうれん草とまいたけのソテー
玉子とじ(ニンジン、)
にくじゃが
キュウリと青じその漬物

とうとう明日は手術準備、皆さんがこのメールをもらうころには私も
剃毛されてるのでしょうか。ううむ。さ、手術まであと少しです。


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