デジカメ



 既に型落ちですが、初デジカメ購入記念ということで、残しておきます。

初めてのデジカメ
 New EOS Kissを使って3年半、このサイトの写真はDPEしたものをスキャナで取り込んできましたが、どうしても加工の段階でイメージが変わってしまうのが許せなくて買ってしまいました。
 会社の備品でSONYのFDマビカを触っていたので、多分「普通」の製品なら満足できるだろうという観点で、以下の条件をとりあえず用意し、機種選びを行いました。
 ・200万画素
Webの写真にはもちろんオーバークオリティですが、どうせ買うなら価格と性能がつりあったレベルのものということで200万画素としました。
 ・光学ズーム付き
Webで使う写真がクローズアップが多いので、大きく写すためには必須かと。
 ・スマートメディアで無いもの
噂でしかないですが、データが壊れる、うまく認識できなくなるなどのトラブルを聞きます。
それ以外のメディアでは特に悪い噂を聞きません(トラブルが無い訳では無いと思いますが)。
 ・乾電池または2次電池が使える
電池で動く製品であり、外出時の使用頻度が高いことから、電池の入手性が高いものでなくてはなりません。
使用電池が一般に流通していないものならば、充電が出来る電池が使える機種でなければなりません。
また、専用でない電池を採用した機種は電池の持ちがいいことが予想されます。
 ・カメラメーカーの製品
デジタルではありますが、あくまでもカメラです。
オートフォーカスで培った技術は電機メーカーも持っていると思いますが、光学系の技術は電機メーカーはほとんどありません。
事実、レンズはカメラメーカー製を使用している製品が多いです。
 ・ハウジングがオプションなどで用意されている
まだ数回しか潜ったことはありませんが、スキューバダイビングで水中写真を撮ってみたいと思っています。
まぁ、この項目はあればいいなという程度です。


インプレッション
 これらの点で検討した結果、CanonのPowerShot A20がいいのかなということで購入しました。
初心者向けのカメラなので、フルオートで撮ることを前提にしています。マニュアルではホワイトバランスと露出の調整しか出来ません。
使って見ての感想です。
 ・思ったより使える
デジタルカメラというジャンルが発展途上の製品という偏見から、それほど期待はしていなかったのですが、そこそこ使えます。
連写機能は個人的に使わないのでどうでもいいところですが、1秒に2枚しか撮れないのは果たして.....
 ・ちょっと重い
単3形電池を4本使っているせいか、大きさの割りには重い感じです。
ただ、グリップの中に電池を配置しているので、バランスよく持てます。
 ・液晶モニタが小さい
1.5インチを搭載していますが、1.8インチに比べるとやはり小さく感じます。
 ・付属CF(8MB)は意味無し
8MBのCFでは一番いいモード(スーパファイン、ラージ)で7枚しか撮影できません。
32MB以上のCFを付けるか、何も付けないほうがいいのではないでしょうか。
 ・USB接続だけどマスストレージクラスではない
他機種で「USB(マスストレージクラス)」と書いてあるものがありますが、このモデルはただのUSBです。
この違いはPCに繋いだ時に、マスストレージクラスはドライブとして見られるのに対して、ただのUSBはTWAINとして見られることで判ります。
ただのUSBはデータの取り込みに付属ソフトなどのアプリケーションが必要になります。マスストレージクラスならば、ドラッグアンドドロップで取り込みが簡単にできます。
 ・画質について
素人かつ初めてのデジカメなので、あ〜だこ〜だ言えるほど判っていません。
普通に使うぶんには十分なものではないでしょうか(爆
 ・オートフォーカスが遅い
これも普通のデジカメだとこんなもんなのでしょうか。
走っているクルマ相手だとほとんど外れてます。(液晶モニタを使わず、光学ファインダを覗くと流し撮りもそこそこ行けます。)
 ・日付用リチウム電池付き
単3電池を使うデジカメは日付保持用の電池が必要になりますが、A20はCR2016が組み込まれています。
 ・電池の保ちが悪い?
Canon純正でなく、東芝製のニッケル水素電池(1550mAH)で使っています。
仕様上は250枚撮影できることになっていますが、50枚程度を数日で小分けにして撮影したら、バッテリ切れサインが出ました。
電源を落としてしばらくしてから使うとサインが消え、そのまましばらく使えました。
電圧の低下に敏感なのか、このままではバッテリの残量が多すぎて充電してもメモリ効果を味わうだけだし、改善を期待したいです。
→その後、電池のエージングが終わったせいか100枚以上撮影できるようになりました(汗
 これなら十分使えるでしょう。
 ただ、掲示板などの情報によると、サンヨー製の電池では保ちが悪い(十分電池の容量が残っているのに交換サインが出る)そうです。


CompactFlash比較
 A20の最大解像度の最高画質では約1MBのサイズになります。8MBでは8枚、64MBでは65枚などと容量とほぼ同数の撮影枚数があります。
※ちなみに(1600×1200)×(24bit/8)=約5.5MBですので、JPEG圧縮で1/5〜1/6になっているということになります。
 付属の8MB CFでは寂しすぎなので、本体購入時に32MB品(SanDisk SDCFB-32-505)を揃えました(64MBは高かった(^^;)。
 後日友人よりTDKの64MB品(TC064M)を貰いました。
 2ヶ月ほど使って、メディアの交換無しに撮りまくるには微妙な容量であると思うようになりました。
 そこでハギワラシスコムの128MB品(HPC-CF128Z)を購入しました。高速という触れ込みです。
 高速となれば、比べてみるしかありません(^^)
 ・スピードテスト
31MBのファイルをUSBリーダー経由でR/Wした時の速度です。
ModelRead SpeedWrite Speed
SanDisk SDCFB-32-505(32MB)788.6kB/s629.7kB/s
TDK TC064M(64MB)790.7kB/s631.7kB/s
HAGIWARA HPC-CF128Z(128MB)791.4kB/s775.4kB/s
誤差の範囲内とも言えますが、若干ハギワラの書き込みが速くなっています。
#USBリーダーが最高900kB/s程度の速度しか出ないので、ほとんど意味無し(爆

ということで(なにがだ)、ATA100のポートに繋ぐアダプタ経由で62MBのファイルをR/Wした時の速度です。
ModelRead SpeedWrite Speed
TDK TC064M(64MB)1878kB/s861kB/s
HAGIWARA HPC-CF128Z(128MB)2000kB/s1722kB/s


レンズアダプタ
 純正でレンズアダプタが用意されていますが、あまり販売店に置いていません。
 型落ちになり、PowerShot A30/40のアダプタ取り付け部が変更された現在、入手が困難であることは容易に予想できます。
 ここで、kenkoからCoolpix880、PowerShot A10/20用のレンズアダプタ(DC-A3 定価\2000)が販売されています。
 色がシルバーでCoolpix880ってシルク印刷されていますが、使えます。
 レンズの取り付けサイズが37mmです。周辺部のケラレは問題ないようです。


サンプル
 第35回モーターショーで撮影したものです。
 フルオートモードで、フラッシュはオフで撮影しました。
 サムネイルをクリックすると640×480の画像が見れます。
 元画像(1600×1200)からResize Ver1.0.1.1を使用してシャープネス:4、クォリティ:70%で縮小しています。
 WRC2001  Z  copen
#車種が偏っているのは趣味です(^^)

同列に置くのもなんですが(^^;
プロカメラマン山田久美夫のキヤノン「PowerShot A20」β機実写画像
プロカメラマン山田久美夫のキヤノン「PowerShot A20」β機定点撮影実写画像


Canon PowerShot A20
PowerShot A20
仕様
Canon PowerShot A20
映像素子 1/2.7型約211万画素CCD(有効約202万画素)
レンズ 5.4(W)〜16.2(T)[mm]
(35mmフィルム換算: 35(W)〜105(T)[mm])
F2.8(W)〜4.8(T) 7群9枚(非球面1枚)
デジタルズーム 2.5倍(光学ズームレンズ併用時最大7.5倍)
AF方式 TTLオートフォーカス(3点測距)
撮影可能距離 通常時:76cm〜∞、マクロ撮影時:16(W)/26(T)〜∞
シャッター メカニカルシャッター+電子シャッター
シャッター速度 1〜1/1500秒 1〜1/6秒はマニュアルモードの「ストロボオフ」または「スローシンクロ」
1/6秒以上はノイズリダクション処理あり
感度 ISO100相当(低輝度時には自動的にISO150相当まで感度アップ)
測光方式 評価測光(測距点に連動)
露出制御方式 プログラムAE AEロック可能
露出補正 ±2段(1/3段ステップごと)
ホワイトバランス TTLオートホワイトバランス
プリセットホワイトバランス(太陽光、くもり、電球、蛍光灯)
内蔵ストロボ オート/赤目緩和オート/オン/オフ/スローシンクロ
撮影モード オート/マニュアル/スティッチアシスト
セルフタイマー 約10秒後に撮影
連写 約2.5画像/秒(ラージ/ファインモード/液晶モニタOFF時)
光学ファインダ 1次結像式実像光学ズームファインダ
(視野率 縦約80%、横約80%;2m被写体時)
液晶モニタ  1.5型低温ポリシリコンTFT液晶カラーモニタ
(11.76万画素、視野率100%)
記録媒体 コンパクトフラッシュ(Type I)
画像ファイルフォーマット DCF、DPOF対応
画像記録フォーマット  JPEG
圧縮率切り替え スーパーファイン、ファイン、ノーマル
記録画素数 ラージ: 1,600×1,200画素
ミドル: 1,024×768画素
スモール: 640×480画素
記録可能画素数
(8MB CFカード(同梱)記録時)
 スーパーファインファインノーマル
ラージ約7枚約11枚約24枚
ミドル約16枚約24枚約46枚
スモール約35枚約50枚約87枚
再生モード シングル/インデックス(サムネイル9画像)/拡大再生/スライドショー/ダイレクトプリント
インタフェース USB(mini-B)/ビデオ(NTSC・PAL切り替え可)
電源 1次電池:単3形アルカリ乾電池
2次電池:単3形ニッケル水素電池(NB-1AHを推奨)、専用コンパクトパワーアダプタ(CA-PS500)
撮影枚数 単3形アルカリ乾電池使用時:液晶モニタON 約200画像/液晶モニタOFF 約500画像
単3形ニッケル水素電池使用時:液晶モニタON 約250画像/液晶モニタOFF 約1000画像
再生時間 約240分
大きさ・質量 110.3(W)×71.0(H)×37.6(D)[mm](突起部を除く)
約250[g](本体のみ)

付属品
・本体
・CFカード(8MB)
・単3形アルカリ乾電池×4本
・ビデオケーブルVC-100
・リストストラップ
・PC接続キット(USBケーブル1FC-300PCU、写真管理・加工ソフトCD-ROM×1)


価格
・PowerShot A20 本体セット \56,000
・コンバージョンレンズアダプタLA-DC52 \2,000
・ワイドコンバータWC-DC52 \10,000
・クローズアップレンズ250D 52mm \7,500
・ウォータープルーフケースWP-DC200 \19,800
・カードフォトプリンタCP-10 \30,000
・テレコンバータTC-DC52 \12,000(A30/40用ですが問題無く使えるそうです)


ファームウェア
  作業は手順を確認の上、自己責任で
 ・Ver.1.0.0.2
2002年4月にファームウェア(Ver.1.0.0.2)がアップロードされました。
ファームウェアのダウンロードにはA20のシリアルを入力する必要があります。
http://www.canon.co.jp/Imaging/PSA20/PSA20_Firmware-j.html
このファームウェア変更 (Ver.1.0.0.2) は主に次の内容を含んでいます。
・カードフォトプリンターCP-100のダイレクトプリント機能に対応。
・ダイレクトプリント、DPOF設定時のインデックス印刷指定機能追加。
・コンピューター接続時の節電機能 ON/OFF 設定機能を追加。
 ・AF精度向上
2002年7月にAF精度向上プログラムがアップロードされました。
プログラムのダウンロードにはA20のシリアルを入力する必要があります。
http://www.canon.co.jp/Imaging/PSA20/PSA20_Adjustment-j.html
この調整プログラムは次の内容を含んでいます。
・テレ(望遠)端近傍でのAF精度を向上させました。
#変更内容などはキャノンのサイトに記述されているものです。


ZoomBrowserの代わり
英語のソフトですが、ここでDownloaderというフリーソフトが公開されています。
最近のキャノン製デジカメはほとんど対応しているようなので、激遅ZoomBrowserを使っている人にはお勧めです。
日本語の解説ページにリンクが貼ってあるので、英語の妖しい人でも安心(?)です。

最後に....
 このページを作るにあたってキャノンのサイトにリンクを貼ろうとしたんですが、「キャノン」ぢゃなくて「キヤノン」とかうるさいことを書いてあるんで、止めました。
商利用は判るんですが、個人のサイトに細かい事指定しなくてもいいじゃんか(^^;
ちゅうことでキャノンのサイトに直リンしてないので、コピペしてください。
http://canon.jp/


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