3mode FD Drivers for Windows95/98

Windows95/98/MeでNEC PC-98の1.25MB FDを読み書きするためのドライバです。

Download	Version	変更内容
FD3W9X15.EXE	1.05	Ver1.10以降でW83977系が動作しない時はこちらをお試しください (11,076bytes) 1999.1.27
FDW9X117.EXE	1.17	ITE IT8705Fに対応した ChkIO.com Ver0.97を添付した (30,867bytes) 2001.8.2
FDW9X118.EXE	1.18	ITE IT8708Fに対応した ITE IT8673Fを対応チップに追加 ChkIO.com Ver0.99を添付した (33,043bytes) 2002.1.27

動作環境: 機種:IBM-PC/AT互換機(対応機種を参照してください)
OS　:Windows95,　Windows98,　WindowsMe
FDD:3モード対応3.5インチモデル

対応機種

下記のスーパーIOチップ(FDC)を使用したシステムで３モードが可能です。

National Semiconductor NS87336,NS87364
SMC FDC37C665,37C669　※1
SMSC FDC37B80x/37C67x/37M60x/37M70x/37M81x
SMSC LPC47B27x/47M10x/47M19x
Winbond W83877F,W83877AF,W83877TF
Winbond W83977TF,W83977ATF,W83977EF,W83977CTF
Winbond W83627F,W83627HF,W83627GF
ALi M1543/M1535D
ITE IT8671F/8673F
ITE IT8703F
ITE IT8705F
ITE IT8708F

動作確認済のM/Bはこちらを参照してください。
※1: SMCはSMSCに略称が変更されているようです。
正式な会社名はSTANDARD MICROSYSTEMS CORPORATIONです。旧バージョンとの整合性を取るため、37C665/669タイプはSMC表記のままにしてあります。

注意・制限事項

対応チップを搭載したM/BでChkIO.comで判別できない(NSとALiを除く)場合、動作しない可能性が高いです。
スーパーIOチップと異なる種類のドライバを組み込んだ場合、1.25MB FDが読めないだけでなく、1.44MB FDの内容を破壊する可能性があります。システムの破壊などを防ぐため、正しいドライバを組み込むようにしてください。
1.25MB FD形式へのディスクのフォーマット、1.25MB FD同士のディスクコピーはできません。また、1.25MB FDを1.44MB FDにフォーマットする場合、正常に行えないときがあります。
TOMCATなどの専用ドライバを使用するFDDでは正常に動作しません。
３モードドライバをインストールするとWindowsの終了メニューからMS-DOSモードで再起動を行い、「EXIT」コマンドでWindowsに戻ろうとすると必ずリセットがかかります。この現象はドライバの種類に関らず発生するため、OSの不具合と思われます。
1.25MB FDにアクセスした後にWindowsのShutdownを行うと「Windowsを終了しています」の画面で停止する環境があります。対策はOSを再インストールし、ドライバやアプリケーションを一つずつ確認しながらインストールするしかありません。
(株)富士通ビー・エス・シーのF*TRAN動作確認ツールによるテストではフォーマットがNGと表示されます。専用のフォーマットを作成できないようですので、F*TRANプログラムは動作しないと思われます。
B:ドライブに5インチFDDを接続している場合5インチフロッピーディスクを正常に認識しなくなることがあります。5インチFDDで2DDディスクの読み書きを行うための機能と３モードドライバが競合していますので、この接続では３モードドライバが使用できません。
Windows98/98SEで720kB(2DD)のメディアをフォーマット後、書き込みを行うとブルー画面でエラーが発生したと表示されることがあります。詳細は以下Microsoftのサポート技術情報を参照してください。
720kBのフロッピーディスクで書き込みエラーが発生する
Windows98をACPI対応のマシンにインストールすると３モードが動作しない場合があります。詳細は以下Microsoftのサポート技術情報を参照してください。
ACPIで３モードフロッピーが動作しない

うまく動かない場合

M/B BIOSにFloppy 3Mode Supportなどの項目がある場合は"Disabled"にしておいてください。"Enabled"にしますと1.44MB FDの読み書きができなくなる場合があります。詳細はM/Bのマニュアルなどを参照してください。
他のドライバを組み込んで削除した後に３モードドライバを追加した場合、３モードにならないことがあります。このときは標準フロッピーディスクコントローラなどを含めたすべてのフロッピーディスクコントローラを削除し、再起動してください。標準フロッピーディスクコントローラが検出されますのでそのまま組み込み、再起動後３モードドライバを組み込んでください。正しい組み込み状態では標準フロッピーディスクコントローラと３モードドライバの２種類がデバイスマネージャで表示されます。

Windows95をWindows98に、Windows98をWindows98SEにアップデートすると、３モードが動作しなくなることがあります。この場合一度３モードドライバを削除し、異なるドライバ(OSに付属のものなど)を組み込んだ後削除し、再度３モードドライバを組み込んでみてください。
BIOSアップデートすると、３モードドライバに！マークが表示されて、ドライバが動作しなくなることがあります(Abit BX6 Rev2.0 BIOS Rev.QRにて発生)。上記の組み込み直しで直らない場合はOSの再インストールを行ってみてください。
テストなどで複数の３モードドライバを組み込むと正常に動作しなくなります。その時は一度すべてのドライバを削除してください。削除方法は、ドキュメントの３モードドライバの削除を参照してください。

動作について

３モードとはDOS/Vの1.44MB、720KB及びNEC PC-98の1.25MB(640KBも含みます)の３種類の3.5インチフロッピーディスクのフォーマットのことをさします。
３モード対応フロッピーディスクドライブはTEAC FD-235HG、MITSUMI D353T5などの信号線の２ピンが回転数の切り替えになっているドライブが使用可能です。２ピンがHighのとき1.44MB、Lowのとき1.25MBのモードになります。通常、２ピンはプルアップされているためこのラインをトグルスイッチなどでグランドに落とす配線をすると手動での切り替えが可能です。
３モードドライバはこの２ピンの制御をスーパーIOチップ(FDC)にコマンドを送ることで行っています。5インチFDDではこの２ピンを2HDと2DDの切り替えに使用しています。
スーパーIOチップ(FDC)はM/Bに以下の写真のように実装されます。大きさは隣のPCIスロットと比較してください。　

　ASUSTeK P2B上のWinbond W83977TF

チップ判別プログラム(ChkIO.com)

M/BのスーパーIOチップが不明なシステムで実行することでチップを判別します。また、対応機種に含まれているチップでの３モードの動作確認の判断も可能です。ChkIO.comは以下のスーパーIOチップを判別します。

SMC FDC37C665,37C669
SMSC FDC37B80x,37C67x,37M60x,37M70x,37M81x
SMSC LPC47B27x,47M10x,47M19x
Winbond W83877F,W83877AF,W83877TF
Winbond W83977F/AF,W83977TF,W83977ATF,W83977EF,W83977CTF
Winbond W83627F/HF,W83627GF
ITE IT8671F,8673F
ITE IT8703F
ITE IT8705F
ITE IT8708F

MS-DOS、Windows95/98のDOS窓で動作する、MS-DOSアプリケーションです。
上記判別可能なチップの搭載されているM/Bを使用して実行したときに「Unknown」と表示する場合は、そのM/Bでは３モードドライバを使用できない可能性が高いです。
NS87336,NS87364,ALi M1543/M1535Dは判別できませんので「Unknown」と表示されます。ドライバ自体は動作する可能性が高いと思います。

Winbond W83977,W83627系で一部「Unknown」と表示されるものがあります。データシートに載っていないチップIDのものがあるようです。AX6BC Type.Rなどで発生しています。以下のChkIO.comでの結果と正しいチップ名を連絡していただければ修正します。

Download	Version	変更内容
ChkIO.com	0.9b	LPC47M19xを追加 (2,872bytes) 2002.4.26

動作確認済マザーボード

作者多忙につき動作確認報告をいただいても返事を差し上げられませんが、ご了承ください。以下の内容を連絡いただけると助かります。

M/B メーカ名、型名、リビジョン　(例: ASUSTeK CUSL2 Rev1.02)
M/B BIOS リビジョン　(例: Rev1006.A)
M/B搭載のI/Oチップ型名　(例: ITE IT8703F)

なお、リストの更新は随時行っております。

WindowsNT4.0,Windows2000,WindowsXPについて: 最近メールで問い合わせをいただくことが多いので。
Windows95/98/MeとWindowsNT/2000/XPは全く異なるドライバになります。拙作３モードドライバは流用できません。現時点ではNT/2000/XP版ドライバの開発予定はありません。将来開発環境が用意できたらとは思いますが、「将来」でも３モードっているんですかね(^^;

その他: ITEが一部のチップの３モードドライバをここで公開しています(W95/98/Me/NT4/W2K用があります)。
他にはシステムポート社がシェアウェアですが、汎用３モードドライバを公開しています(W95/98/W2K用があります)。
#kappaはシステムポート社とは一切関係ありません。

USB接続のFDD(一覧)に３モード動作するものが多いようです。2000、XPであればUSB FDDを使うのも１つの手でしょう。
変なドライバを入れるよりはスマートかなと思います。

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Last Update:'16/9/10