物事は、決して単純ではない。
よく知れば知るほど、正確に表現しようとするほど、 説明は、複雑であいまいになっていく。 たとえば、「そういうことも、ありえる。」とか、 「できなくはないと思う。」という表現が、多くなったりする。
 これは内容が高度で、詳しく調べないと、どちらとも言えないからである。 (できないことを証明するのは、できることを証明するより難しい)
 しかも、条件は不明確で、結果だけを返答するように求められると、 YESとも、NOとも、答えようがないのだ。

 あまり知らない人のほうが、単純明快な答えをできたりする。 確かにそれで、必要十分な場合も多い。

 一生懸命説明して、相手が理解できずに、終わってしまうより、 多少嘘八百でも並べ立て、相手をその気にさせて、先に進み、 その後で結果を見せる事に一生懸命になる方が、トータルで考えると いいのかも知れない。

 そんな訳で、最近は、不正確でも単純な答え方をすることにしているし、 どうしてなのか?という質問には、「経験からくる感です。」と答えている。

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