時間の流れが速くて、時代の変化が激しくて。
そのたびに、過去は否定されるかのように、消えていく。
かき消されるように。幻であったかのように。
自分の過ごした時間、時代、環境。

 昔の友達と会い、話をする。
そして、確かに自分が生きた時間を確認し、安心する。
昔のパソコンを、引きずり出してきて、電源を入れてみる。
フロッピーを入れて、昔のファイルにアクセスする。

 自分が、どこへ向かっているのかよくわかならくなる。
そんなときは、あせらずに、昔の友達と話すのがいい。
忘れていた自分を、彼らが教えてくれるから。

 昔を懐かしむのは、決して悪いことじゃない。
そのときを、精一杯生きたから、懐かしむことができるのだと思う。

 新しいものを、常に追い求めているだけじゃなくて、
ときどきは、振り返ってみる。
それも、きっと必要なこと。そんな気がする。


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