たとえば、マンセル色立体では、 中心部の上端が白で、中心部の下端が黒である。 そして、白と黒の間には、灰色の領域が広がっている。 昔のスキャナーは、白か黒の2値に変換して読み取っていた。 今のスキャナーは、灰色の濃淡も読み込める。 何でも、白黒つけたがる人いるけど。 現実というものは、白と黒だけで、 できているわけではない。 そのグレーゾーンを、そのまま受けいれられる、 そういうものに、なりたい。 灰色は、あいまいな色ではなく。 灰色という色なのだと、いえるようになりたい。 それが、冷静な分析というものではないのか。 自分なりに、正しく認識すること。 それができれば、自分で考えたり、判断することもできる。 あとで、問題に気が付き、その認識を補正することもできる。 もしも、認識の時点で白か黒かに決めてしまっては、 その後の思考の幅を、みずから狭めてしまうことになりはしないか。 |