宅地建物取引主任者資格試験にチャレンジ

別に「チャレンジ」と言うほどでもないのだが、ネタになるので書いておこうと思う。
2002年一月中旬、お世話になっている人に、自分の代わりに不動産関係の知識をつけてほしい、とか言われて「宅建の試験」を受けることにした。
まあ、民法、不動産の知識は暇があったらつけてみようと思ってた訳だけど。
とはいえ、やるからにはしっかりと合格しなければならない。
一発合格しておけば、このあとも何かと相手方にお願いしやすいしね。
では、どのように勉強すればいいのか?答えは簡単。
「法律」は文系の学問、文系の学問はあまり思考力は要らない。
ただひたすらその学問に「接する」のみ。
知識人がよく言うでしょ?「本を読め」って。
裏を返せば「本を読む」だけでいい。
「英語」のような語学だって何も考えず、とにかく単語、連語の意味を覚える、これでよし。
文法なんかわからなくても、なんとなく意味は分かるようになる。
いや、「英語」なんて言わずに「日本語」でいいだろう。
日本語は日本人なら普通話せる。
「日本語」っていうと世界でも難解な言語。でも、毎日接していると誰でもわかるようになる。
とにかく、文系の学問は「接する」これだけで誰でも出来るようになる。
とはいえ、この合否を分ける「接する」というのが苦手な人もいる。
僕の知り合いでも資格試験に通らない人もいるが、まあ、明らかにやってない。
大体通らない人というのは、試験前になって慌てて勉強を始める。
それじゃダメだよ。
よく、あまり勉強していないのに合格した、という人がいるが真に受けちゃいけない。
僕もそういう人には何人もあってる。
こういう人たちは、いくら勉強してもまだ足りないような気がするのでよく勉強するし、自分では「やってない」と勘違いしてしまう。
間違いなく出来ない人の倍はやっている。
「頭がいい」なんて迷信に近い。
つまり、「どのようにしてうまく接するか?」これが出来れば合格したも同然だろう。
さて、接し方にもいろいろある。
それは、長い旅路を「歩いていくか」「走っていくか」に似ている。
そうだ、ここで誤解のないように言っておくと、「接する」のニュアンスは、1時間やったから1時間分、200時間やったから200時間分、とかいうようなものではないからね。
集中すれば短時間ですむこともあるし、ダラダラやれば長時間になることもある。
とはいえ、「時間をかける」に近い感じもある。
で、具体的に僕の場合、一月中旬から毎日30分平均、9月から1時間、10月は3時間ほど、と言う感じだった。
勉強法は、教科書を基本、教科書→問題集→教科書→問題集・・・・の繰り返し。
教科書は7回以上は読み倒した。
効率性とかはこだわる方なので、出来るだけ短時間でなどと思っていたが、本なんてアニメを見ながらCMになったら読んでたよ。
それでも、時間はかかるかもしれないが少しずつ進んでいく。
「勉強」なんて思わずに、ついでに、暇だから、などの理由で気軽にやるのがいいかもしれない。
堅苦しく考えて、やらなくなるのが一番いけないと思う。
「集中して短時間で」などと思わなくてもいいから、ストレスのたまらない方法で続ければいい。
今は宅建のビデオとかもあるので、テレビがあいてるときは流しっぱなしにしてもいいのではないだろうか?
そのまま眠ってしまっても構わない。
とにかく「接して」いれば、少しずつ出来るようになっていく。
そうだ、もう一つ。
確かに文系の学問は、「接して」いれば誰でも出来ようになるが、今の場合試験に合格しなければならない。
そこで「試験対策」が必要になる。
僕は、30分ずつどこかで時間を取って、10問20分、答え合わせ10分のインターバルでやっていた。
時間が取れない人は、15分=10分(5問)+5分(解答)でもいいだろう。
当日、どのような状態でも合格しなければならないので、回答はお酒飲みながらが多かった。
「ぼーっとしてても合格点」と言う感じでね。
ちなみに時間をはかり始めたのは10月に入ってから。
始めは、50問中19問しか出来なくてあせったよ。
でも一週間くらいで36点ほどは取れるようになった。
次の週は、39点。もちろん初めての問題ね。
基礎が出来ているから当然なんだろうけど、あせって一週間早くアクセルを踏んでしまった。
ちなみに、正解率が伸びないときには必ず教科書に戻ること。
n回読めば、(10/n)点くらいずつ上がっていくんじゃないのかな?

さて、ここまで散々資格試験の事を書いてきたが、その社会的意味は何なのか?
専門分野に従事する人の質を維持するため、などと大義名分もあるが、実際は役人たちの集金システムの一つ。
資格がないとこの仕事はやらせません。資格がほしいなら俺達に金払え。って感じ。
僕の受けた「宅地建物取引主任者資格試験」なんて資格がなくては出来ない仕事は、「重要事項の説明」「重要事項説明書への記名押印」もう一つ「37条書面への記名押印」だけ。
はっきりいって試験に通った僕なんかより、現場の人のほうがよほどうまく出来るだろう。
あんまり試験は意味ないね。
そのくせ、宅建業者は事務所ごとに5人に1人の割合で取引主任者を置かなければならないという、訳のわからない規制もある。
正直くだらない業法は撤廃してほしいよ。
しかも、失業対策、労働者の能力向上などの名目でお上から補助金が出るらしい。
ホントに国民の血税を自分の懐に入れるシステムをよく作るよ、まったく。
最近は失業対策で資格取得のための補助金を増やした、と聞いている。
そうすれば、当然受験者全体のレベルも上がるはず。
しかし!!多くの人が努力したにもかかわらず、合格者の割合を変えないで、宅建の合格点が今までの通例だった35点をあげ、36点になった!!
まさに、補助金の意味がない。 努力した人報われず!!
資格のために使う予算など捨て金も同然。
喜ぶのは努力する人ではなく、資格の既得権者のみ!!
なんとかしてくれよ!!
ちなみに僕は毒学だったから税金は使っておりません。って、もらっても自分の懐が潤うわけじゃないけどね。


戻る