WEP - Effect Unit

目次

  1. エフェクタ
    1. DCカット
    2. ローパスフィルタ
    3. トレモロ
    4. コーラス・フランジャ・ビブラート
    5. ピッチシフタ
    6. リングモデュレータ
    1. ディレイ
    2. リバーブ
    3. オートパンポット
    4. コンプレッサ
    5. リミッタ
    6. ゲート

1.エフェクタ

1−1.DCカット(DCCUT,ST_DCCUT)

入力信号に含まれる直流分をカットします。フィードバックの多いエフェクトを通過すると、直流分が増幅されてしまいますが、これを除去する効果があります。

1−2.ローパスフィルタ(LPF,ST_LPF)

信号の高域成分を除去します。エフェクタとして使用する以外に、リサンプリングの前にアンチエイリアシングフィルタとして使っても良いでしょう(リサンプリング周波数の半分以下の周波数設定で使用する)

1−3.トレモロ(TREMOLO,ST_TREMOLO)

トレモロ(音量に周期的な変化を与えるエフェクト)です。
 
名称 単位 値・範囲 その他
LFO Hz 0.1〜10 揺れの周期
Depth % 0〜100 揺れの深さ
WaveForm なし 0〜3 0:SIN,1:SAW,2:TRI,3:SQU

1−4.コーラス・フランジャー・ビブラート(FLANGER,ST_FLANGER)

基本はビブラート(音程を揺らす)ですが、元の信号と加算することでコーラス、さらにフィードバックをかけることでフランジャーとして動作します。それぞれサンプルボタンを押すとそれなりの効果になるような設定が呼び出されます。
名前はフランジャーとなっていますが設定によってビブラート、コーラスと呼ばれる効果を設定できます。
 
名称 単位 値・範囲 その他
Modulation Freq Hz 0.1〜10  揺れの周期
Modulation Depth % -100〜0〜100  揺れの深さ
Delay Time msec 1〜1000 エフェクト音の最大遅延時間 
FeedBack % -100〜0〜100  遅延させた音のフィードバック量
WaveForm 0〜3 0:SIN,1:SAW,2:TRI,3:SQU  揺れの波形
Effect % -100〜0〜100  エフェクト音のレベル
Direct % 0〜100 ダイレクト音のレベル

ビブラート:

音程を上下させる事で音を震わせる効果を出す。
コーラス:
上記の音とダイレクト音を混ぜる事で得られる。
フランジャー:
さらに上記コーラスのエフェクト音にフィードバックをかけることで得られる。

1−5.ピッチシフタ(PITCH,ST_PITCH)

音程を変化させるエフェクタです。上下1オクターブ変更できます。設定単位は「セント」で、1オクターブが1200、音楽的には100セントで半音です。
また、適当に音程をズラした音(数10cent)とダイレクト音を混ぜることにより、コーラス効果を得ることも出来ます。
 
名称 単位 値・範囲 その他
Pitch cent -1200〜0〜1200 1オクターブは1200[cent]。(半音は100[cent])
LFO Hz 内部で使用するクロすフェードLFOの周波数 
EBal % 0〜100 エフェクトバランス

 

1−6.リングモデュレータ(RING,ST_RING)

2つの信号の積を取ります。このエフェクタでは、入力信号×正弦波を演算します。
音程感のないサウンドが得られます。
 
名称 単位 値・範囲 その他
Modulation Freq Hz 0.1〜3000
Effect Balance % 0〜100

1−7.ディレイ(ST_DELAY)

いわゆるエコーです。単純なディレイ(遅延)から、フィードバックを設定したり、チャンネルをまたいでフィードバックをかけることも出来ます。出力はエフェクトとダイレクトのMIXが出来ます。
パラメータは
 
名称 単位 値・範囲 その他
TimeL msec 1〜1000  
FBackL % -100〜0〜100  
TimeR msec 1〜1000  
FBackR % -100〜0〜100  
Cross なし 0または1(クロスフィードバック)  
EBal % 0〜100  

1−8.リバーブ(ST_REVERB)

リバーブ(残響)です。内部的には複数のディレイの塊です。簡単なパラメータのみで設定できるようにしてあります。
 
名称 単位 値・範囲 その他
RevTime sec 1〜10 残響音は-60[dB]となるまでの時間
RoomSize m 主要なディレイのループ時間
PreDelay msec 1〜1000 残響音が発生するまでの時間
ERef % -100〜0〜100 初期反射音のレベル
Effect % 0または1(クロスフィードバック) リバーブ音のレベル
Direct % 0〜100 ダイレクト音のレベル
 

1−9.オートパンポット(ST_PANPOT)

音像定位を行うエフェクトです。一般的には音量のみを操作して行いますが、このパンポットでは左右の遅延時間も制御して(ハース効果)定位をコントロールします。
 
名称 単位 値・範囲 その他
LFO Hz 0.1〜10
AmpDepth % 0〜100 振幅変調の深さ(トレモロ効果)
AmpWaveForm なし 0〜3 0:SIN,1:SAW,2:TRI,3:SQU
HaasDepth % 0〜100 遅延変調の深さ(ハース効果)
HaasWaveForm なし 0〜3 0:SIN,1:SAW,2:TRI,3:SQU

1−10.コンプレッサ(COMP,ST_COMP)

一定レベル以下の信号のゲインを上げて、入力信号レベルを圧縮します。
 
名称 単位 値・範囲 その他
Attack なし 1〜100 エンベロープディテクタの立上がり(値が小さい程、急峻)
Release なし 1〜100 エンベロープディテクタの立下がり(値が小さい程、急峻)
Sens なし 0〜100 圧縮感度。0で圧縮なし、100で完全に圧縮
Threshold dB 0〜100 圧縮動作を開始するレベル。

1−11.リミッタ(LIMIT,ST_LIMIT)

一定レベル以上の信号のゲインを下げる事で入力信号レベルを圧縮します。
 
名称 単位 値・範囲 その他
Attack なし 1〜100 エンベロープディテクタの立上がり(値が小さい程、急峻)
Release なし 1〜100 エンベロープディテクタの立下がり(値が小さい程、急峻)
Sens なし 0〜100 圧縮感度。0で圧縮なし、100で完全に圧縮
Threshold dB 0〜100 圧縮動作を開始するレベル。

1−12.ゲート(GATE,ST_GATE)

入力信号(実際には入力信号を基に作られるピークホールド型のエンベロープディテクタ)の出力が一定のレベル以下になるとミュートするエフェクトです。
 
名称 単位 値・範囲 その他
Attack なし 1〜100 エンベロープディテクタの立上がり(値が小さい程、急峻)
Release なし 1〜100 エンベロープディテクタの立下がり(値が小さい程、急峻)
Sens なし 0〜100 減衰感度。0で減衰なし、100で完全にミュート
Threshold dB 0〜100 ゲート動作を開始するレベル。

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