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条件付き書式(1)  〜セルの数値に応じて自動的に書式を変える〜


 Excel を使っていて、「こんな条件の時だけ、セルの書式が変わったらいいのになぁ」と思うことはありませんか?
 以前のバージョンまでは VBA を使うしかなかったこの機能が、Excel 97 には装備されています。それが、条件付き書式です。個人的には、今のバージョンで一番気に入っている機能です。
 条件は「数値」と「数式」の両方で設定できます。今回は、数値の事例を紹介します。

 生徒のテスト結果を集計しているとしましょう。そして、30点未満は不合格(赤点)ということにします。こういった時に、点数はどしどし入力するとして、そのあとで結果を見るときに赤点だけ目立つように、たとえば(文字通り)フォント色を赤にして太字にするとよくわかります。「条件付き書式」を使うと簡単に設定できるんです。
 下図のようなイメージです。
赤点効果

 手順は、以下の通りです。
  1. 条件付き書式を設定したいセル(テストの点数入力欄)を選択。
  2. メニューバーから「書式」−「条件付き書式」を選択。
  3. 表示されるダイアログボックスで、「セルの値が」「次の値より小さい」を選択。
    (下図参照)
  4. その右に 30 と入力。
  5. その下の「書式」ボタンを押して、好みの書式を設定。
    ここでは、フォントタブを選び、太字にして、色を赤にします。
  6. OK を押して、完了です。
  7. あとは、この書式を全体にコピーします。(もちろん「書式コピー」ですよ)
    (1 で全体を選択していれば、最後の操作は不要です)
条件付き書式の設定

 とても簡単な操作なのに、驚くほどの効果が得られます。また、複数の条件付き書式を設定することもできます。ぜひ、お試しを。
 (この設定は、Mr.Big の「成績管理システム」でも使われています)



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