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電子メールの作法


 私のところには、このホームページをご覧になった方やここで紹介しているソフトのユーザーさんなど、未知の方からの電子メールがたくさん来ます。そのほか、メーリングリストにも入っていますし、友人知人や生徒、保護者からもメールが来たりしますので、1日に数十通のメールを受け取ることになります。
 その中で、「おやっ?」と思うようなメールにお目にかかることが多くなってきました。電子メールのマナーは、「ネチケット」などと呼ばれて、以前は雑誌でもよく取り上げられていましたが、最近はそれほど見かけなくなりました。が、一方で電子メールを利用する人の数は爆発的に増えているので、マナー違反のメールが目に付くようになったんだと思います。
 このページでは、もちろん私も含めてお互いに守るべき約束事について確認することにしましょう。特に、未知の相手(つまり、ソフトやハードの環境を知らない相手)にメールを出すときには必ず守りましょう。

● 基本的に「テキスト形式」で
 メーラとして InternetExplorer におまけでついてくる OutlookExpress を使っていらっしゃる方が多いと思いますが、このソフトでメールを作成するとデフォルトでは「HTML 形式」になってしまいます。
 「HTML 形式」のメールはたしかに表現力が豊かで面白いのですが、すべてのメーラで表示できるわけではありません。対応していないメーラを使っている相手にとっては、非常に迷惑です。現在では、多くのメーラが「HTML 形式」に対応しているようですが、通常は「テキスト形式」にしておく方が良いと思います。オプション設定で簡単に変更できます。
 初めて送る相手には、絶対に「テキスト形式」のメールにしましょう。相手も「HTML 形式」に対応したメーラを使っていることがわかっていて、なおかつ(クリスマスカードなどの)特別なメールの場合だけ「HTML 形式」にしましょう。単なるテキストだけのメールを「HTML 形式」にするのは百害あって一利無しです。

● 機種依存文字(半角のカタカナや○囲み数字など)は厳禁
 半角のカタカナ、半角の日本語特殊記号、○囲み数字などは、パソコンの機種に依存する文字です。これらの文字を含むメールを送ると、相手の使用機種によっては文字化けしてしまいます。
 したがって、これらはインターネットの世界では厳禁とされています。本文だけでなく、件名や差出人名などにも絶対使わないようにしましょう。

● 件名(Subject)を書きましょう
 件名(Subject)の欄が空欄のままのメールを時々見かけます。常識として、必ず件名をつけるようにしましょう。内容のわかりやすい件名だとベストですよね。

● メールの中で名乗りましょう
 未知の方からのメールで、本文の中で名乗っておられない場合があります。そうすると、こちらから返信する場合にどのようにお呼びすればいいのか、困ってしまいます。また、礼儀としても、メールの最初に自分の名を名乗るのが常識だと思います。メールの本文の中で名前をはっきり書くようにしましょう。

● 添付ファイルは圧縮する
 電子メールを送るときに、ほかのファイルを添付ファイルとして一緒に送ることができます。もちろん、できないメーラもありますので、その場合は添付してはいけません。しかし、できる場合であっても、ファイルサイズが大きくなってしまうので、必ず圧縮します。
 lzh か zip の形式が一般的だと思います。画像ファイルの中でも GIF や JPEG はそもそも圧縮された形式ですので、この場合のみそのまま送るようです。逆に言えば、BMP などの形式の画像ファイルは、GIF や JPEG に変換するか、圧縮書庫にして送るべきでしょう。相手が解凍ソフトを持っていない場合(今どき、あまりないとは思いますが...)には、相手と相談して対応しましょう。また、大きなファイルは受信できない場合もあるので、ファイルを分割することも必要になるかもしれません。

 以上、今では常識中の常識です。これからますます電子メールは普及するはずですので、おたがいのために正しい作法でメールを送りましょう。



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