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テキストファイルの利用


 パソコン雑誌などで、「パワーユーザーは、データをテキスト形式で保存している」みたいな記事をよく目にします。普段はテキストエディタを使い、テキストファイルの整形や印刷が必要なときだけワープロに流すんだそうです。だから、テキストエディタにもこだわったりするんだそうですな。
 でも、教師であるわれわれ程度の仕事量(入力するテキストの量)では、ほとんどはワープロに直接入力しちゃうのではないでしょうか?
 私も以前からテキストエディタで入力する方法も使ってはいたんですが、結果として印刷する文書の場合、最初からワープロソフトを使う方が速いような気がしています。
 でも、テキストファイルには、やはりそれだけの利便性があるようです。今回はテキストファイルの利用方法を紹介してみます。


 まず第1に、どんどんデータを貯めておいて、あとから検索することを目的とする場合にテキストファイルは有効です。どんなソフトでも読み込めるので、あとから自由に加工が効く上に、ファイルサイズが小さいのが魅力です。
 とはいっても、たくさんのファイルがあるとハードディスクを圧迫します。特に、FAT 16 でフォーマットをしてある大容量のハードディスクは、どんなに小さなファイルでも 32KB の容量を必要とするため、すごいことになります。私は、かつてメーリングリストの過去ログをハードディスク上に置いておいたところ、6,000 以上もファイルがあったために、100MB 以上(!)の容量が使われていました。あわてて MO に移しました。(^_^;

 検索を前提とする事例としては、たとえば、次のようなものがあるでしょう。

  • 担当クラスの生徒に関する、生徒指導上のメモ(TDiary の方がいいかも? ← 宣伝モード(^o^))
  • 日記、日誌
  • 趣味(パソコン、釣り、読書など)の情報、覚え書き

 私はほかに、メーリングリストの過去ログをテキスト形式で保存しておき、あとから検索できるようにしています。
 ここで、どんなテキストエディタを使うのがいいのか、という疑問が生じます。Windows についている「メモ帳」でもいいんですが、さすがに(?)おまけソフトだけあって、以下のような難点があります。

  • 64KB 以下のファイルしか開くことができない
     (readme.txt でも大きなものだと「メモ帳」で読み込めないために、ワードパッドが立ち上がってきた経験はありませんか?)
  • (検索はできるが)置換ができない
  • キーカスタマイズが全くできない

 そこで、まともなテキストエディタを探すことになります。複数ファイルから一気に検索するためには GREP 機能を備えたものがベストです。テキストエディタには市販のものからフリーウェアまでいろいろとありますが、私は EmSoft さんの EmEditor を使っています。ただし、GREP 機能がないエディタでも別途 GREP ソフトを使用することができます。

 第2に、印刷する予定のないデータもテキスト形式がいいでしょう。たとえば、

  • 履歴書(勤務歴)
  • いい言葉、心に残る言葉などを集めたもの
  • 備忘録

なんかを、私の場合作っています。

 第3に、ワープロで編集・印刷する予定があっても、入力に数日間かけるつもりであれば、下書き用にテキストエディタを使います。私は次のような用途に使っています。

  • 「教師のためのパソコン小技集」(このページ!)のテキスト入力
  • 英語の例文集・ことわざ集・重要連語集など生徒向けに作るプリントの下書き
  • 学校新聞などのために頼まれた原稿

 テキストエディタの方が『Word』や『一太郎』のようなワープロよりもずっと軽いので、用途によって使い分けてみてください。



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