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Excel の INFO 関数


 Excel には INFO 関数という面白い関数があります。この関数は現在の操作環境についての情報を返します。これを使うと、使用可能なメモリ容量やOSのバージョンなどのシステム情報がわかるんです。マクロの中で使って、マクロの実行に必要な情報を取得するという手もあります。

 この関数の書式は次の通りです。

INFO(検査の種類 )

 検査の種類として、取得したい情報の種類を文字列で指定します。以下のような種類があります。検査の種類として指定する文字列は、必ず半角のダブルクォーテーション (")で囲みます。

検査の種類返される情報
"directory"カレント ディレクトリまたはカレント フォルダのパス名
"memavail"使用可能なメモリ容量 (単位 : バイト)
"memused"データを一時的に保存するために使用されているメモリ容量 (単位 : バイト)
"numfile"開かれているワークシートの枚数
"origin"Lotus 1-2-3 リリース 3.x との互換性を維持するための、"$A:" で始まる A1 形式の絶対参照。現在ウィンドウに表示されている範囲の左上隅のセル参照が返される。
"osversion"現在使用されているオペレーティング システムのバージョン
"recalc"現在設定されている再計算のモード ("自動"、"手動"のいずれか)
"release"Excel のバージョン
"system"操作環境の名前 (Windows 版 Excel では "pcdos"、Macintosh 版 Excel では "mac")
"totmem"既に使用されている総メモリ容量 (単位 : バイト)

 手元の環境で使用してみたところ、下図のようになりました。


INFO 関数


 このほか CELL 関数も面白いです。こちらは、指定したセルの情報を返してくれます。



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