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文字列を数値に


 Excel のセル内に数字が入力されている場合でも、それが数値なのか文字列なのかによって、その扱いが大きく変わってきます。自分で入力する分には問題はないでしょうが、データを人からもらったりテキストファイルから取り込んだりした場合、数値のつもりが実は文字列になってしまっていることがあります。さて、どうしましょうか?

 文字列データ扱いになっている数字を数値として扱われるように変更する方法を考えてみましょう。
 文字データの場合、その先頭に半角のアポストロフィ「'」が挿入されているはずですので、これを取り除けばいいんです。とは言っても、データの量が多ければ、とても手作業でやる気は起こりません。
 このような場合の一般的な方法は、メインメニューの[データ]−「区切り位置」を選択して「区切り位置指定ウィザード」を呼び出し、もう一度データの設定をしてやることです。ほとんどの場合は、テキストファイルを読み込むときの設定ミスですので、この方法で再設定すればいいはずなんです。

 もっと簡単な方法もあります。文字列として扱われている数字を強引に計算すると、その結果は数値になるという性質(?)を利用する裏技です。たとえば、セル A1 に文字列扱いの数字が入力されているとして、どこかのセルに

 =A1*1 

と入力すると、その結果は同じ数字のまま数値扱いになっているはずです。該当するデータすべてに対してこの数式をコピー&ペーストしてやれば、全てのデータを数値化できます。あとは、この数式のセル範囲をコピーして、どこかに値貼り付け(「形式を選択して貼り付け」で「値」を選択)すれば、数値データが得られます。

 これにはさらに裏技があります。
 どこかのセルに 1 と入力しておいてそれをコピーし、該当する文字列のデータ範囲を選択しておいて「形式を選択して貼り付け」を選び、その中の「演算」を「乗算」にして貼り付けてしまうんです。こうするとすべてのデータに「かける 1」をした上で、そのセルに結果を反映させてしまいますので、あっという間に文字列が数値に変換されるというわけです。
 念のためデータをバックアップした上で、お試しください



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