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Excel で 0 やエラー値を消す方法


 Excel で、例えば B1 のセルに「 =A1 」と入力しておくと、B1 のセルにも A1 と同じ値が入ります。A1 のセルが「Mr.Big」という文字列であれば、セル B1 も「Mr.Big」になります。
 ところが、A1 のセルが空欄(未入力)の場合、セル B1 は 「 0 」をかえします。よく利用する SUM 関数でも引数で指定したセル範囲に全てが未入力だと「 0 」になりますし、AVERAGE 関数の場合エラーになって「 #DIV/0! 」と表示されます。

 つまり、引数に指定したセルの全てが未入力の場合、0 かエラー値が表示されてしまうわけです。あらかじめ関数だけを入れておいてデータを後から入力させたい表の場合、これらが表示されていると見栄えが悪くなります。また、印刷用のワークシートでエラー値が表示されるのも邪魔なものです。

 このようなときには、通常、IF 関数を使って対応します。例えば、冒頭の例であれば、セル B1 に「 =A1 」とは書かずに、「 =IF(A1="","",A1)」としておきます。そうするとセル A1 が未入力の場合セル B1 は空白となり、見た目にもすっきりします。エラー値に対応するときも同様に IF 関数を使えばいいわけですが、エラー値を取得するために ISERROR 関数なども組み合わせることになります。(詳しくは ISERROR 関数のヘルプを見てください)

 しかし、この方法は関数を入力するセルの数が多いときや、元の関数が複雑にネストしている場合には(やってみればわかりますが)とても面倒です!

そこでおすすめなのが「条件付き書式」を使う方法です。

 意外な使い方だと思われるかもしれませんが、とても効果的です。
 どのようにするかというと、「セルの値が 0 (またはエラー値)のときにフォントの色を白にする」ように設定するのです。もちろん背景色が白の場合です。つまり、セルを空白にするのではなく、文字を見えなくするのです。
 複数のセルを選んでから条件付き書式を設定すればいいので簡単です。しかも、関数式が複雑であっても関係ありません。

 なお、「条件付き書式」は書式を設定したいセル(あるいはセル範囲)を選択しておいて、メニューの「書式」−「条件付き書式」で表示されるダイアログボックスで設定するだけです。この「教師のためのパソコン小技集」の中でも以前に取り上げていますので、そのページの記述も参考にしてください。



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