特設「西洋魔術結社に愛の手をっ!」
第3章:「ハンズ・オブ・グローリィ」編
『貴女のお家は何処かしら?』


アクエリアンエイジにおけるすべてのカードを見渡してみても、このカードの代用をこなすカードは何一つ見当たらない。
ハンズ・オブ・グローリィ。
勢力なしに変更するという、無限の可能性を秘めたファストカード。今回はこのカードを掘り下げてみる。

ぱっと見た感じではステルスが通りやすくなるな、などと感じるかもしれないカードテキスト。
確かに間違ってはいないが、それならプロジェクトでも構わない。
このカードの真価は、ファストカードであるという点である。

テキストを確認すると、自分の支配キャラクターにしか使えないなどとは何処にも書かれていない。
当然、相手キャラクターにも使える。すると1人が勢力なしになる。
……そう、使うべき瞬間を見極めて使えば、ファクター不足を利用して相手のプロジェクトやファストだけでなく、 ブレイクすらも阻止できる最強のカウンターとなる素質を秘めている。

当然、良いことばかりではない。
カード効率は決していいとは言い切れないし、このカードに対するカウンターは比較的容易である。
水垢離にあっさりと躱されるのは割と哀しいものがあるのだから。

それでも、それを引き換えにしても使うだけの価値はある。
なぜならば、(しつこいようだが)ファストカードだからである。
一度使うと、相手はカードを使用する際に必要ファクターが増えて感じるのである。
引き換え速度は遅くなることは想像に難くない。

速効デッキの出鼻を挫けば、もはや相手は手も足も出ないだろう。
巷に速効デッキが増えてきたのならば、投入に迷う余地は一切無いはずである。