●かなり強化されたタスクバー
Windows95でのタスクバーは、右端に時計などがあるタスクトレイがあり、左端にスタートボタン、その間に起動中の
アプリケーション一覧が表示されるというだけのものだったのに対して、IE4.0のシェル統合によってできる新タスクバー
は、大幅に機能拡張されています。
※クイック起動バー
アプリケーションを起動する小さなアイコンを並べて配置できるスペース。スタートメニューをたどるよりも高速に
起動させられる上に、デスクトップへのショートカット配置と違い、ウインドウに隠されることもないので便利。
(設定方法は後述。)
※アドレスバー
IE3.0などのURL入力部分と同様のアドレスを入力するための領域。ここでURLを入力すればインターネットへアクセス
できるし、フォルダへのパスを入力すれば、そのフォルダを開くことができる。
※リンクバー
IE3.0などのリンクバーと同じものが、タスクバーに配置可能になった。
これらの各バーは、まとめて配置も可能であるし、バラバラに配置させることも可能。例えば、クイック起動バーのみを
画面右端に縦に表示させ、その他のバーを画面下部に配置するということも可能になっています。
●柔軟になったドラッグ&ドロップ機能
従来のドラッグ&ドロップ機能は、主にフォルダウインドウなどのみで、ツールバーやタスクバー、スタートメニューなど
では、ドロップできませんでした。IE4.0では、そういったところへのドロップも可能になります。
例えば、フォルダウインドウから、アプリケーションアイコンをスタートメニューへドラッグ&ドロップで移動させると、
スタートメニューにそのアプリケーションのショートカットを設定できます。
●クイック起動バーに登録する方法
クイック起動バーの利点は前述の通りです。ここへの登録は簡単で、登録したいファイルをドラッグ&ドロップで持ってくる
だけです。実行形式のファイルなら、自動的にショートカットが作成され、ショートカットなら、そのコピーが作成されま
す。
※クイック起動バーの正体
クイック起動バーは、次のフォルダの内容を反映しているにすぎないので、このフォルダの中身を直接変更することでも
登録内容の変更が可能。
"A:\Windows\ApplicationData\Microsoft\Internet Explorer\Quick Launch\"
●スタートメニューの順番編集
IE4.0では、スタートメニューの各項目の並び順を自由に設定可能になりました。従来は、名前順にソートされていたため
自由に配置するには、アルファベット順を考慮したり、先頭に数字を付けたりという工夫が必要でしたが、これからは、次の
方法で、順番編集を自由に行うことができます。
方法は簡単で、編集したいスタートメニューの項目を実際に表示させ、移動させたい項目をドラッグすると、挿入位置を
示す線が表示されるので、好みの場所でドロップすればOK。
●全てのフォルダの表示形式を同じにする
デフォルトの設定では、フォルダ内容の表示形式は、フォルダ毎に保存されるようになっているので、使い込んでいくうちに
あるフォルダでは詳細表示、またあるフォルダでは大きいアイコン表示などと、表示形式がバラバラになり、見にくくなって
くる可能性があります。これが嫌な場合、次の方法で、全てのフォルダの表示形式を統一できます。
まず、統一したい形式でフォルダを表示させます。そして、「表示」→「フォルダオプション」→「表示」タブ→
「フォルダの表示」部分の「現在のフォルダ設定使用」ボタンをクリックします。
これで、全てのフォルダの表示を統一することができます。また、その後、表示形式を変更すれば、その変更が保持
されます。なお、同じ部分にある「全フォルダをリセット」ボタンをクリックすれば、全てのフォルダの表示形式を
インストール直後の状態に戻すことができます。