●フォルダ表示はHTML
フォルダ表示を「Webページ」にすると、WindowsディレクトリのWebフォルダにあるHTMLテンプレートが利用されて、
HTMLによるフォルダ表示になります。これにより、個々のフォルダ毎に表示形式をカスタマイズ可能になります。
これを利用して、フォルダウインドウの左上に表示される84×88ドットの画像ファイルを、自分のお気に入り画像に
変更したりしてみましょう。
ウインドウ左上に画像が表示されたりするのは、ウインドウサイズが400×200ドットを越えた
ときに限ります。
■カスタマイズの準備
カスタマイズしたいフォルダを表示して、マウスの右クリックで表示されるショートカットメニュー(コンテキスト
メニュー)から
「このフォルダのカスタマイズ」を選択します。
すると、ウィザードが表示されるので、
「HTMLドキュメントを生成または編集する」を選択
します。その後自動的に、そのフォルダ内に「folder.htt」と「desktop.ini」という2つの隠しファイルが作成されます。
(隠し属性の付いたファイルですから、普通の設定では存在は見えません。)
フォルダのカスタマイズは、この2つのファイルを編集することで行うことができます。
※HTTファイル
「folder.htt」ファイルには、ウインドウのレイアウトをHTMLで記述している部分と、JScriptによって表示内容を
ダイナミックに変更する部分で成っています。
ウインドウのレイアウトは、3つの部分に分けることができ、「ヘッディングバナー」、「インフォパネル」、「リスト
コントロール」の3つになります。
「ヘッディングバナー」には画像とフォルダ名、「インフォパネル」には選択されたファイルの情報、「リスト
コントロール」には、従来のフォルダウインドウと同様の、ファイル一覧が表示されます。
※HTMLテンプレート
Windowsフォルダ内Webフォルダにあるテンプレートファイルの利用先
テンプレート名 | 利用先 |
mycomp.htt | マイコンピュータ |
controlp.htt | コントロールパネル |
printers.htt | プリンタ |
safemode.htt | エラー発生時にActiveDesktopを復旧する際に表示 |
folder.htt | 各フォルダ表示のベース。フォルダのカスタマイズを実行すると、ここからコピーされる。 |
■ウインドウ左上の画像を変更する
フォルダウインドウの上部(ヘッディングバナー部)の左に表示されるフォルダアイコンの大きい画像は、Webvw.dllという
DLLファイルの内部に含まれているもので、幅84×高さ88ドットの16色GIF形式画像です。
この画像を変更するには、
HTMLファイル(folder.htt)の147行目のURL部分
(下記参照)を変更すればOKです。
色数は、特に16色というわけではなく、フルカラーで作成したものでも構いません。アニメーションGIF画像でも問題は
ありませんが、大きさは、84×88ドットでなくてはいけません。
※URL部分 「folder.htt」ファイル内の次の部分です。
<div ID="heading" style="position: absolute;
width: 100%; height: 88px; background:
URL (file:a:/graphics/ranma.gif) no-repeat">
←
この部分です。ここを変更します。
■複数のフォルダで同じ設定を使用する
上記の方法では、そのフォルダウインドウにしか変更が有効になりません。一度、自分の好きなように変更したHTML
テンプレートを他のフォルダにも使用させるには、次の方法を使います。
ウインドウの表示が行われる際には、最初に「desktop.ini」ファイルが参照されます。「desktop.ini」には、次のような
記述があります。
PersistMoniker=file://Folder.htt
これは、ウインドウのレイアウト用HTMLファイルとして、同じフォルダ内の「folder.htt」ファイルを参照するように指定
しているということです。
そこで、複数のフォルダに生成される「desktop.ini」に記述されているHTMLテンプレートのパスを1つのファイルを指す
ように変更すれば、複数のフォルダで共通のレイアウトの使用が実現できます。
まず、普通にカスタマイズを実行し、「folder.htt」と「desktop.ini」を生成させます。その後、「desktop.ini」ファイル
の上記の部分の「file://」に続く部分に、共通のテンプレートとして使用したいファイルのパスを記述すればOKです。
Windowsフォルダ内のWebフォルダに、各テンプレートが存在しますから、そこに入れておいても良いでしょう。その場合は、
次のように記述し直します。(MyFolder.httというファイル名にした場合)
PersistMoniker=file://A:/Windows/Web/MyFolder.htt
ここで作成する「MyFolder.htt」は、Windowsフォルダ内のWebフォルダ内にある「folder.htt」をコピーして作成すればよい
でしょう。