☆ タイマー機能
ロック音のタイマーには「簡易タイマー」、「停止タイマー」、及び「予約タイマー」があります。
「停止タイマー」は録音中に指定した時間が経過すると録音を停止する機能です。
録音中に「Timer」ボタンを押し、時間を入力してから開始ボタンを押して下さい
通常時に「Timer」ボタンを押すと「タイマー設定」ダイアログが表示されます。
「タイマー設定」ダイアログでは次の 2 つのタイマーの設定が出来ます。
タイマーのモードを選択してから開始ボタンを押すとそれぞれのタイマーが起動します。
「簡易タイマー」は指定した時間が経過すると現在の録音設定で録音を開始するタイマーです。
「予約タイマー」は指定した曜日時間に指定した条件で録音を開始するタイマーです。
「タイマー設定」ダイアログで「予約タイマー」を選択した場合、録音の週間予約が出来ます。
録音は予約した時間きっかりに始まるのではなく、
タイマー設定ダイアログで指定した秒数の前から録音を開始します。
そのため録音時間(ファイルサイズ)は少し余裕を持たせて設定しておいた方が良いでしょう。
また入力ソースの選択やピーク調整はあらかじめ済ませておいて下さい。
「サスペンド状態から復帰」… 予約時間が
きたらサスペンド状態からパソコンを再起動することができます。
なお OS やマザーボードによって復帰がうまく行かない場合があります。
Win95 では動作しません。
「休止状態にしない」…タイマーがセットされている場合、
PC のアイドル時に休止状態にならないようにします。チェックを外すとマザーボードによっては
タイマー録音時にサスペンドからの復帰がうま
くいかなくなる場合があります。Win9x の場合はこの設定に関係なく、
ロック音が起動している間は休止状態にはなりません。
「録音後に終了しない」…予約設定で「録音後に終了する」をチェックしていても
残り予約件数が 0 でない場合はロック音を終了しません(予約が残っていない場合は
終了します)。このチェックを外すと
予約が残っていても録音後にロック音を終了するようになります。
「ログを取る」…予約録音開始、終了、エラーメッセージ等をログファイル
に記憶します。ログファイルはロック音と同じフォルダにある log.txt です。
「デバイス復帰」…サスペンド状態から復帰したときにサウンドデバイスもサスペンドから
復帰させます。
「予約設定」…曜日別に予約の設定を行います。
「予約情報表示」、「予約情報コピー」…予約設定の表示とコピーを行います。
(予約設定の説明)
「時刻設定」ボタンを押すと表示される「時刻、ユーザー定義文字列設定ダイアログ」で録音を行う曜日と時間を設定します。
「毎週」をチェックすると毎曜日に録音を行います。チェックしない場合は
一度だけ録音を行います。
また、%1,%2 に曜日ごとの任意のユーザー文字列を定義することができます。定義した文字列を
パイプのコマンド、録音前後コマンド、ファイル名に置換して代入することが出来ます。
これで例えば曜日ごとにファイル名を変えたりする事が可能です。
「タイマー予約ダイアログ」の %3 はその予約グループ全体に定義されるユーザー文字列です。
→ 置換規則一覧
「録音前実行コマンド」で指定したコマンドを
予約録音を開始する数分前に実行することも出来ます。
分指定はタイマー設定ダイアログで行います。
置換文字も使用できます→ 置換規則一覧
「録音後終了する」をチェックすると録音後ロック音を終了します。ただし
録音終了時点で予約件数が 0 でない場合は終了しません。予約件数が残っていても
終了させたい場合は「タイマー設定」ダイアログの「録音後に終了しない」のチェックを
外してください。
それ以外の設定は通常録音と同じです。
具体的な設定の例はタイマー録音設定例
を参照してください。
予約状況を確認したい時やタイマーを解除したい場合はもう一度「Timer」ボタンを押すと
「予約情報ダイアログ」を開きます。「直ちに録音開始」ボタンを押すと指定した番号の
録音条件ですぐに録音を開始します。
また「予約タイマー」の全ての予約設定を初期状態に戻したい場合はロック音を閉じてからロック音
と同じフォルダにある「reserve.dat」というファイルを削除して下さい。
ここでは作者が実際にタイマー録音をしている例を示します。
作者は NHK第二で毎週月水金の朝 6:45 〜 7:00 に放送している英語リスニング入門、
毎週月〜土夜 10:25〜10:40 の英会話レッツスピーク、
10:40 〜 10:55 に放送しているビジネス英会話をタイマーで録音しています。
はじめに月水金の朝 6:45 〜 7:00 の英語リスニング入門の設定について説明します。
「タイマー予約」ダイアログの
「[1] 時刻設定」ボタンを押して時刻設定ダイアログを開き、
毎週月水金の 6 時 45 分に時間をセットします。
[2]レート、[3]チャンネル、[4]ビットは後で説明するように 44k,1 chn, 16bit に設定します。
「[5]ファイル」ダイアログでは
「path」の所に d:\elist 、「file」の所に elist%M-%D、拡張子は ogg
を指定します。ファイル名の %M-%D のところには月と日が置換されて入ります。
たとえば 4月6日に録音するとelist4-6.ogg というファイルに録音されます。
PIPE の「設定」は次の様に設定します。
oggenc.exe を使用して ogg 形式で録音しています。
oggenc -b 32 -t "%f-%W" - -o "%a"
なお今のところ oggenc は入力サンプリング周波数を 44k にしなければエラーになるため
サンプリングレートを 44k にしています。
PIPE の設定をしたら PIPE の所にチェックがされているのを
確認してから「データサイズ計算」で次の様に念のために少し多めに 15 分 30 秒を
入力して「セット」ボタンを押すと必要なサイズが設定されます。
サイズをセットしたら「自動再計算」の所をチェックしておくと、サンプリング周波数
などを変更したときにいちいちデータサイズを計算し直す必要がなくなります。
あとは左上の「セット」がチェックされているのを確認してから OK を押し、
「タイマー設定」ダイアログで「タイマー予約」にセットされてるのを確認したら、
「開始」ボタンを押せば予約は完了です。
なお作者は画面の邪魔にならないようにロック音を常駐アイコン化しています。
常駐アイコン化の方法は基本設定の所で
「常駐する」ボタンを押して下さい。常駐するとタスクバーの所にアイコン表示されます。
またタイマー予約を開始したらもう一度「Timer」ボタンを押して
予約状況を確認してください。
設定を変更した場合は「直ちに録音開始」ボタンを押してきちんと録音されるかどうか確認して
ください。
次に毎週月〜土夜 10:25〜10:40 の英会話レッツスピーク、
10:40 〜 10:55 に放送しているビジネス英会話を録音する設定例をあげます。
この場合は録音時間が連続してるため、WAVEFLT2
の -split3 オプションを使って録音途中でファイルを分割します。
更に -outfile オプションで出力先のファイル名を指定します。
はじめに次の nhk.txt 、nhkfile.txt という二つの設定ファイルを lockon.exe、waveflt2.exe と
同じフォルダに作成します。
(nhk.txt の内容)
(nhkfile.txt の内容)
次に録音時間を毎週の月〜土、22 時 25 分、
レート等を 44k, 1 chn, 16 bit にし、PIPE の設定を
waveflt2 -cfg "nhk.txt" stdin "%a"
とし、データサイズ計算で 30 分 30 秒とセットします。ファイル名は
適当に入れておきます。
これで、例えば 4 月 7 日に録音した場合は、 speak4-7.ogg、be4-7.ogg という
二つのファイルが出来上がります。
☆ 週間予約設定
☆ タイマー予約録音設定例
-silent
-split3 2 0:15:00 0:35:00
-outfile "nhkfile.txt"
-pipeout "oggenc -b 32 -t %^%f-%W%^ - -o %^%a%^"
d:\e-speak\speak%M-%D.ogg
d:\e-be\be%M-%D.ogg