☆ その他の機能

☆ 録音後コマンド実行機能

録音終了直後にコマンドラインにコマンドを渡して任意のコマンドまたは バッチファイルを実行出来ます。

この機能を使用するには「Setup」の録音の設定 の「録音後に実行するコマンド」ダイアログでコマンド とコマンドを実行するまでの待ち時間を設定し、「実行」をチェックして下さい。 また置換文字も指定できます。詳しくは 置換規則一覧 を参照してください。

(例) 録音直後にサウンドレコーダで再生を開始する

sndrec32 /play "%a"


☆ 簡易音声再生

Wave、OGG、及び MP3 ファイルの簡易再生機能です。 録音を行った際のチェックに使用します。

ファイルを「File」ボタン、または D&D で開き、 再生ボタンを押すと再生を開始します。 停止ボタン、またはポーズボタンで再生を停止します。 24 bit 以上のファイルは内部で 16bit に変換してから再生されます。

なお、OGG ファイルを再生するには ogg.dll,vorbis.dll が必要です。

また MP3 ファイルを再生するためには苅込大輔、松尾佳宣両氏作成の VBMP3.dll が必要です。VBMP3の最新版 をダウンロードしたら、アーカイブ内に含まれている VBMP3.dll を lockon.exe と同じフォルダか システムフォルダにコピーして下さい。


☆ CD 同期録音

CD の再生と同期を取ってトラック毎に録音を行う機能です。

この同期録音はいわゆる「リッピング」とは異なり、あくまで CD ドライブから出力されてサウンドデバイスの LINE IN に入力された 音声をサンプリングして録音する だけの機能ですので

のに注意して下さい。

使用方法

(step 1) モード、フォーマット選択

「setup」で録音モード、フォーマットを選択します。サイズは CD のトラックの再生時間から 自動計算されるので適当で構いません。 詳しくはHDD,MEM 録音PIPE 録音を参照して下さい。

(step 2) 入力ソース選択

ロック音のパネル上の「Vol」ボタンを押して OS 付属のボリュームコントローラを起動して「オプション→プロパティ→音量の調整」 で「録音」を選択し、入力ソースとして「CD」を選択して下さい。またノイズの混入を防ぐためにこれ以外の入力 ソースのチェックは外すかミュートしておいた方が良いでしょう。

もし CD のチェックボックスがボリュームコントローラに無い場合は サウンドデバイス付属のミキサーを使用し入力ソースとして CD を選んで下さい。 また外付け CD 等で CD とサウンドデバイスがオーディオコードでつながっていない場合は オーディオコードで CD の出力と LINE IN を接続し、入力ソースとして LINE IN を選択して下さい。

(step 3) ピーク調整

CD をドライブに挿入してから「Menu」ボタンを押して「CD 再生」メニューを 選択し、録音を開始するトラックと 終了するトラックを選択し「再生」ボタンを押すと CD の再生を開始しますので、ここで 「Test」ボタンを押してピークの調整を行って下さい。停止ボタンを押すと CD の再生と ピークのテストを停止します。

もし CD は再生しているのに全くピークが変化しない場合は CD とサウンドデバイスがオーディオコードでつながっていない可能性がありますので オーディオコードで CD の出力と LINE IN を接続し、入力ソースとして LINE IN を選択して下さい。

(step 4) ファイル選択

「File」ボタン、または「Setup」の「録音の設定」のページにある「ファイル選択」ボタンを押 して録音データを書き込むファイルを選択します。

保存ファイル名は、例えばファイル名として「Hogehoge.wav」とした時、 トラック 1 は「Hogehoge-1.wav」、トラック 2 は「Hogehoge-2.wav」、 以下同様に「Hogehoge-3.wav」…というように名前が変更されて保存されていきます。

(step 5) 同期録音開始

再び「CD 再生」メニューを選択し、録音を開始するトラックと 終了するトラックを選択し「同期録音」ボタンを押すと同期録音を開始します。 途中で停止する場合は停止ボタンを押して下さい。


☆ チェーン録音(連続録音)

録音ボタンを押すたびに自動的にファイル名を変更していく機能です。 録音するたびにファイル名を変更する必要がないため、連続して録音を行うときに便利です。

この機能を使用するためには「Setup」の「録音設定」の「チェーン録音」 をチェックして開始番号(の一つ前の数字)を指定してください。 するとステータス画面に「C」と表示されチェーン録音機能が有効になります。

名前は、例えば録音ファイル名として「Hogehoge.wav」、開始番号を「0」とした時、 最初は「Hogehoge-1.wav」、次は「Hogehoge-2.wav」、 以下は同様に「Hogehoge-3.wav」…というように変更されていきます。 ファイル名を変更するとカウンターが 0 に戻り、再び「〜-1.wav」から録音していきます。

注意
録音はタイトルバーに表示されている番号のファイルに行われるのでなく、 次の番号のファイルに行われるのに気をつけてください。例えばタイトルバーに「Hogehoge-2.wav」と 表示されている場合は「Hogehoge-3.wav」に録音されます。


☆ 待機録音

シフトキーを押しながら録音ボタンを押すと録音開始直後にポーズします。 下のタイムマシン録音機能と組み合わせて使用すると便利です。


☆ タイムマシン録音

HDD 及び PIPE 録音時のポーズ中に巻き戻しボタン「<<」 を押すことにより、ポーズ中に入力された音声をさかのぼって保存する機能です。 初期設定ではさかのぼれられる時間は約 5 秒です。

時間は「Setup」の高度な設定のバッファ数とバッファサイズによって決まります。 例えば初期設定ではバッファ数が 16 個、サイズが 0.4 sec/buf となっておりますが、 この場合は約 16*0.4 = 6.4 秒までさかのぼる事が可能になります(実際にはこれよりもやや短くなります)。 したがってバッファ数を 32 、 サイズを 3.2 sec/bufとすれば最大約 100 秒までは さかのぼることが可能です。ただし数とサイズを大きくするとそれだけメモリを 多く使用しますのでご注意下さい。

なおタイムマシン録音機能が有効になるのは HDD,PIPE 録音モードのポーズ時のみ です。録音中や録音開始前に巻き戻しボタンを押しても タイムマシン録音機能は働きません。またメモリ録音モードではこの機能は使えません。



☆ スクランブル録音

「setup」の基本設定 のショートカットの作成ボタンでデスクトップにショートカットを作成し、ショートカットのプロパティで

c:\bin\lockon\Lockon.exe -rec -format 16 2 44100 -time 120 -mode 1 -com 0 c\tmp\%M-%D-%H-%N-%S.wav

の様にコマンドラインを設定すると、デスクトップ上のショートカットのアイコンをダブルクリックするだけ ですぐに録音を開始します。 コマンドラインの詳細についてはコマンドラインオプション を参照してください。


☆ 右クリックメニュー

メインパネル上で「Menu」ボタンを 押すか、マウスの右ボタンをクリックすると以下の各メニューが表示されます。

・「録音設定表示」… 録音設定を表示します。

・「録音したファイル」… これまでに録音したファイルの 履歴が表示され選択したファイルを開きます。チェーン録音を 行ったファイルは右に[C}マークがつきます。

・「最近使ったフォルダ」… 最近使ったフォルダを開きます。

・「現在のフォルダを開く」… 現在のフォルダを開きます。

・「ロック音のフォルダを開く」… ロック音のあるフォルダを開きます。

・「CD 再生」…CD 同期録音ダイアログを表示します。

・「設定の保存」… 現在の設定を保存します。

・「バージョン情報」 … バージョン情報を表示します。

・「ヘルプ表示」 … ヘルプを表示します。

・「デバッグモード切替」…デバッグモードに切り替えます。 コンソールが表示され、PIPE 録音終了時や録音後にコマンドを実行した 際にコンソールを閉じないようにします。


☆ コマンドラインオプション

・書式

lockon [option] file

・オプション

-nomutex

ロック音が複数起動しているかのチェックを省略します。

-mutex

ロック音が既に起動しているかのチェックを行い、既に起動している場合は 起動しません。-nomutex と -mutex のどちらも指定しない場合は起動時に複数起動するか どうか確認します。

-icon

ロック音を起動すると同時にアイコン最小化します。

-timer [0 or 1]

予約タイマーのOFF/ON を指定します。-timer 0 の時は OFF にし、-timer 1 の時は ON にします。

-rec

起動と同時に録音を開始して録音が終了したらロック音を終了します。 また -nomutex 、 -timer 0 オプションが自動的に指定されます。

-format ビット チャンネル レート

-rec 時のフォーマットを指定します。-rec が指定されていない場合は無効です。

-time n

-rec 時に録音する時間(n 秒)を指定します。-rec が指定されていない場合は無効です。

-mode n

-rec 時の録音モードを指定します。n = 1,2,3 がそれぞれ HDD,MEM,PIPE モードになります。

-pipecom n

-rec 時でかつ PIPE モードの時のコマンドを指定します。n = 1,2,3,… がパイプ設定メニュー で設定した 1,2,3 … 番目の設定に対応します。

-com n

-rec 時の録音後実行コマンドを指定します。n = 1,2,3,… がコマンド設定メニュー で設定した 1,2,3 … 番目の設定に対応します。-com 0 とした時は コマンドを実行しません。

-debug

デバッグモードで起動します。コンソールが表示され、 PIPE 録音終了時や録音後にコマンドを実行した 際にコンソールを閉じないようにします。

・例

lockon -rec -format 16 1 44100 -time 10 -mode 3 -pipecom 2 test.wav


☆ 置換規則一覧 & 置換例

ロック音の場合は PIPE のコマンド、録音前後コマンド、ファイル名で、WAVEFLT2 の場合は 出力ファイル名、-pipeout、-exec オプション等で指定できる置換文字の一覧です。

文字列置換規則表 (ロック音、WAVEFLT2 共通)
%d出力ファイルのドライブ (例) c:
%p出力ファイルのパス (例) \bin\lockon\
%f出力ファイルのファイル名(拡張子除く) (例) out
%e出力ファイルの拡張子 (例) .wav
%aパスを含むファイル名(%a = %d%p%f%e) (例) c:\bin\lockon\out.wav
%%%
%1%1 (waveflt2 の場合は -udef1) で指定したユーザー定義文字列
%2%2 (waveflt2 の場合は -udef2)で指定したユーザー定義文字列
%3%3 (waveflt2 の場合は -udef3)で指定したユーザー定義文字列
%Y年 (下二桁 例えば 2002 年の場合は 02 に置換)
%M
%D
%H
%N
%S
%W曜日

(注意) %Y,%M,…%W などの時刻はロック音の場合は録音を開始した時間、 waveflt2 の場合は waveflt2 が起動した時間、または -split や -nosound* などで 分割が行われた時間がセットされます。

文字列置換規則表 (ロック音 のみ)
%Lロック音のウィンドウハンドル
scmpx 〜 stdin "%a" fstdin -dos -hide -command "scmpx 〜 dummy.dat %^%a%^"
wm8eutil -input stdin -output "%a" 〜 fstdin -v -dos -command "wm8eutil -input dummy.dat -output %^%a%^ 〜"

文字列置換規則表 (WAVEFLT2 のみ)
%^"
scmpx 〜 stdin %^%a%^ fstdin -dos -hide -command "scmpx 〜 dummy.dat %^%a%^"
wm8eutil -input stdin -output %^%a%^ 〜 fstdin -v -dos -command "wm8eutil -input dummy.dat -output %^%a%^ 〜"

(ロック音での置換例1) 

ファイル名が c:\tmp\out.wav の時

%d           -> c:
%p           -> \tmp\
%f           -> out
%e           -> .wav
"%a"         -> "c:\tmp\out.wav"
"%d%p%f%e"   -> "c:\tmp\out.wav"
"%d%p%f.ogg" -> "c:\tmp\out.ogg"
"e:%pTest%e" -> "e:\tmp\Test.wav"
(ロック音での置換例2)

現在時刻が 2001/10/4 16:32:10 の時

"c:\tmp\out%Y-%M-%D-%H-%N-%S.wav" -> "c:\tmp\out01-10-04-16-32-10.wav"

(WAVEFLT2の例1) 現在時刻が 4:10 の時、waveflt2 input.wav "%H-%N.wav" を実行すると 4-10.wav が出力される。

(WAVEFLT2の例2) waveflt2 -pipeout "oggenc - -o %^%a%^" input.wav out.ogg を実行すると out.ogg が出力される。

(WAVEFLT2の例3) waveflt2 -udef1 "def1" -pipeout "oggenc - -o %^%d%p%1%e%^" input.wav out.ogg を実行するとdef1.ogg が出力される。

(WAVEFLT2の例4) cat input.wav | waveflt2 -split 60 -pipeout "oggenc - -o %^%d%pout-%H-%N-%S%e%^" stdin out.ogg を実行すると 分割時間がファイル名になる(リアルタイム入力などで使用する)。