πとは?Part2

πとはご存じの通り有理数ではありません。有理数とは整数の分数で表される数のことです。また、無理数の中でも√2などとは違い超越数と呼ばれる物です。 超越数とはいかなる有理数を係数とする方程式の解とはならない数のことです。 例えば超越数とはならない数として先ほど出した√2は、x^2=2の解として表すことができます。

πの値をたくさん求める理由の一つにπの値が乱数に使えるのではないかということを確かめるということがあります。
では、ほんとうにπはランダムな数でしょうか?下に表を載せておきます。
 0123456789合計  
1999599975710002610023010023010035999548998009998510010610000000.3590.452
299833997781000519991299853100162998551005109946210058410000000.5840.538
3996591001059979010016910015199821100058100345999939990910000000.3450.341
49996799823999559960310055899690995719999510074310009510000000.7430.429
5100202100435996861000209975299992997261002309969710026010000000.4350.314
699856100448100174100043998139974599680998991003759996710000000.4480.32
7998471001101002661003539990910006899990996311002969953010000000.3530.47
899788996549984099905999351003171004571001501000879986710000000.4570.346
999713998001001739958710074810047810035899885995719968710000000.7480.429
101006169942310034510014310014499834100094997619960510003510000000.6160.577
11999741001731002649976899837100144100092999311001039971410000000.2640.286
12100245100477999501000609964299400100013999821003089992310000000.4770.6
13996179982210034110034110041410031899824100048997009957510000000.4140.425
1410034199922998299981110040599869997981000141002109980110000000.4050.202
15100464999481003549997299775100220993839940310030010018110000000.4640.617
合計1500081149967515010441499917150116615004171498447149958415004351499234150000000.077733330.10353333

※右端の2列の見方
左の列はその列の中でもっとも多い物が10万より何パーセント多いか。
右の列はその列の中でもっとも少ない物が10万より何パーセント少ないか。
見た感じ1パーセント以上多い物はありません。
全体的に見るとたったの±0.1%ぐらいしかありません。
つまり、乱数さいころを振って1000回振った中で平均より1回多いぐらいというところです。
こう考えると変に乱数を使うよりはこういう物を使った方がいいと思います。
数字の現れ方では大体乱数になってるようです。
ただ、数字を増やしていくとどうなるかわかりません。今のところ大体乱数にはなっているようですが。

しかも、これがπだけの物かというとそれもわかりません。
私が調べた限りでは、100万桁までで、√2、√3、√5、√6、√7、√8などにもこのようなことが言えます。
10万桁までのe(自然対数の底)については1%ほどの差がありました。