■評価条件
■評価ソフト(アルファベット順)
■総評
私がヘルプ作成ソフトに期待する機能は、WYSIWYG形式で編集可能で、出来る限り RTF コマンドを直接編集する必要がないというのが理想である。
各ソフトにはそれぞれの思想があるはずで、自分が実現したい機能と照らし合わせる一番簡単な方法は実際にソースをヘルプファイルへ変換してみることであろう。そのため、サンプルソースが充実していることも重要な要素である。
以上の条件を満たすソフトは、ApHelp 、FHelp 、HelpWriter の3つである。FHelp は、フリーであるので是非利用したいところだが、現在のバージョンではまだ、実用レベルに達していないと思う。
種別 | シェアウェア(\4,000) 起動時に10秒間のMSG待ち |
サンプルの有無 | 有り(ソフトのヘルプソース) |
WYSIWYG形式で編集 | 可能 |
RTFコマンドの取り扱い | 隠蔽 |
目次(コンテンツ)のツリー表示 | 可能 |
出力されたRTF をWord97で読めるか | 可能 |
HTML への対応 | なし |
RTForヘルプファイルの読込み | なし |
総合評価(0-10) | 7 |
シェアウェアとしては高価な部類だが、完成度が非常に高い。一般的なヘルプ作成マニュアルとしても使えるレベルの資料が含まれている。
種別 | フリーウェア |
サンプルの有無 | 有り |
WYSIWYG形式で編集 | 可能 |
RTFコマンドの取り扱い | 隠蔽(というより記述できない) |
目次(コンテンツ)のツリー表示 | 可能 |
出力されたRTF をWord97で読めるか | 可能 |
HTML への対応 | なし |
RTForヘルプファイルの読込み | RTF読み込み |
総合評価(0-10) | 02 |
Win95 スタイルのコンテンツ・ウィンドウそっくりの画面で起動するというユニークなソフトである。
コンテンツ表示は見出し部がツリービュー表示され、トピックを選択し文書編集でき、なかなかスマートな概念で作成されていると感心した。
しかし、機能が乏しいのが残念である、これは本当に何もないという感じである(^^;) これから発展していくソフトであろうが、トピックに設定するキーワード文字列がトピックタイトルに固定されてしまっているのは、辛い...。また、閲覧シーケンスも設定してくれないため、ブラウズ機能をヘルプに入れることが出来なかった。ボリュームの少ないヘルプファイルならば、ブラウズボタンで一気に全部に目を通してしまおうという人は、私だけではないと思うのだが...
他にも障害はあった。HCW のINSTALL先を自動で認識するらしいのだが、当方の環境ではそれが機能せず、自動コンパイルが出来なかった。 また、CNT ファイルのBASE 文が作成されてなく、直接編集する必要があった。
種別 | シェアウェア(\500) ヘルプ作成時にMSG埋め込みする機能制限が有るが、未登録で作成したヘルプの配布も特に禁止していないようだ... |
サンプルの有無 | なし |
WYSIWYG形式で編集 | 可 |
RTFコマンドの取り扱い | 文章中に混在し、任意に変更可能 |
目次(コンテンツ)のツリー表示 | 可能 |
出力されたRTF をWord97で読めるか | 不可 |
HTML への対応 | なし |
RTForヘルプファイルの読込み | なし |
総合評価(0-10) | 5 |
特に特徴はないが、それだけに簡単明瞭ということも言える。
文書編集は、行揃えの機能がないなどまだまだこなれていないと言える。また、評価中、このソフトだけが出力されたRTF をWord97 で読み込むことが出来なかった。
サポートHPは掲示板などがあり、手軽に利用させてもらえるようになっているのが、非常に嬉しい。
種別 | シェアウェア(\2000) 機能制限はないようだ |
サンプルの有無 | 有り(ソフトのヘルプソース) |
WYSIWYG形式で編集 | 可能 |
RTFコマンドの取り扱い | 文章中に混在し、任意に変更可能 |
目次(コンテンツ)のツリー表示 | 可能(常に全展開状態) |
出力されたRTF をWord97で読めるか | 可能 |
HTML への対応 | なし |
RTForヘルプファイルの読込み | なし |
総合評価(0-10) | 2 |
このソフトは、HCW に渡すRTF をトピックごとに分解して作成する。
種別 | フリーウェア |
サンプルの有無 | 有り(ソフトのヘルプソース) |
WYSIWYG形式で編集 | 不可 |
RTFコマンドの取り扱い | 文章中に混在し、任意に変更可能 |
目次(コンテンツ)のツリー表示 | 可能 |
出力されたRTF をWord97で読めるか | 可能 |
HTML への対応 | なし |
RTForヘルプファイルの読込み | なし |
総合評価(0-10) | 2 |
文書作成の機能は豊富にあるようだが、WYSIWYG でないのが悲しい。この時点で魅力がないと感じたため、それ以上の評価はしていない。
種別 | シェアウェア(\2000) トピックを5つまでしか作成できない制限有り |
サンプルの有無 | 有り(簡単なサンプル) |
WYSIWYG形式で編集 | 不可 |
RTFコマンドの取り扱い | 文章中に混在し、任意に変更可能 |
目次(コンテンツ)のツリー表示 | 可能 |
出力されたRTF をWord97で読めるか | 可能 |
HTML への対応 | なし |
RTForヘルプファイルの読込み | なし |
総合評価(0-10) | 2 |
このソフトもWYSIWYG形式で編集できないため、特に評価しない。
種別 | フリーソフト |
サンプルの有無 | なし |
WYSIWYG形式で編集 | 可 |
RTFコマンドの取り扱い | 文章中に混在し、任意に変更可能 |
目次(コンテンツ)のツリー表示 | 不可 |
出力されたRTF をWord97で読めるか | 可能 |
HTML への対応 | なし |
RTForヘルプファイルの読込み | なし |
総合評価(0-10) | 1 |
コンテンツをツリー表示できないので、非常に文書編集がやりづらい。
CNT ファイルのBASE 句の記述が間違って出力される。
種別 | シェアウェア(\1000) 制限なし |
サンプルの有無 | 有り(簡単なサンプル) |
WYSIWYG形式で編集 | 可 |
RTFコマンドの取り扱い | 文章中に混在し、任意に変更可能 |
目次(コンテンツ)のツリー表示 | 可能 |
出力されたRTF をWord97で読めるか | 可能 |
HTML への対応 | なし |
RTForヘルプファイルの読込み | なし |
総合評価(0-10) | 2 |
このソフトは、HCW に渡すRTF をトピックごとに分解して作成する。
種別 | シェアウェア(\3,000) ヘルプ作成時にMSG埋め込みする機能制限有り |
サンプルの有無 | 有り(ソフトのヘルプソース) |
WYSIWYG形式で編集 | 可能 |
RTFコマンドの取り扱い | 隠蔽 |
目次(コンテンツ)のツリー表示 | 可能(常に全展開状態) |
出力されたRTF をWord97で読めるか | 可能 |
HTML への対応 | なし |
RTForヘルプファイルの読込み | ヘルプファイル読み込み |
総合評価(0-10) | 7 |
ヘルプファイルを直接読み込んで再利用可能という点がとても特徴と言える。この機能は非常に重要である。既存のヘルプをソースとして流用できるのはもちろんだが、他のヘルプ作成ソフトを使用しているユーザーがこのソフトへ移行する事を容易に可能にしてくれるからだ。
蛇足であるが、16Bit OS の頃から存在するツールであり、このバージョンでも、まだ、16bit アプリである。そのため、ツリービューやRTF 表示が独自の方法を採っているようだ。他のソフトと比較して多少、違和感を感じるのは私だけではないだろう。
しかし、長く利用されているだけあって、完成度は非常に高いと言える。例えば、トピックのコンテキストID をVB 、DELPHI 用のソースとして出力するという機能はすばらしいと思う。
種別 | フリーウェア |
サンプルの有無 | 有り(ソフトのヘルプソース) |
WYSIWYG形式で編集 | 不可 |
RTFコマンドの取り扱い | 文章中に混在し、任意に変更可能 |
目次(コンテンツ)のツリー表示 | 可能(ツリーと内容は切り替え表示) |
出力されたRTF をWord97で読めるか | 可能 |
HTML への対応 | 可能だが、特に有効な機能ではない |
RTForヘルプファイルの読込み | なし |
総合評価(0-10) | 1 |
このソフトもWYSIWYG形式で編集できないため、特に評価しない。
種別 | フリーウェア |
サンプルの有無 | 有り(ソフトのヘルプソース) |
WYSIWYG形式で編集 | WZ の機能の範囲で可能 |
RTFコマンドの取り扱い | 文章中に混在し、任意に変更可能 |
目次(コンテンツ)のツリー表示 | 可能 |
出力されたRTF をWord97で読めるか | 可能 |
HTML への対応 | WZ の機能の範囲で可能 |
RTForヘルプファイルの読込み | RTF読み込み |
総合評価(0-10) | 1 |
WZ はワープロ機能を備えたエディターであり、その特徴を利用したWZ マクロである。評価には、WZ Ver3.0D を使用したが、このマクロ自体はWZ Ver2 をターゲットとして作成されているようだ。
WZ はHTML 表示・編集にも利用出来るほど柔軟な仕様なので、その機能を生かし切れば、HLP 作成にも十分な機能を提供できると思われるが、このマクロは実用のレベルに達しているとは言い難い。例えば、トピックへのジャンプという基本的な機能はエディターのタグジャンプを使ってより簡単に実装できると思うのだが...
とはいえ、ソースが提供されているフリーソフトであるので、不満があるならユーザー側で解決すればいいだけの話ということになろう...