PlayMML ActiveX DLL Ver1.0 ユーザーズ・マニュアル

99/02/15 最新内部バージョン 1.00.0043

Copyright 1999,HIDEO KOBAYASHI (kobahide)


■目次

ソフトウェア使用許諾契約

 


■ソフト紹介

 本製品は、PC ブザーを利用して、MML マクロを再生する事が可能なActiveX DLL です。直接に周波数を指定して、PCブザーを制御することも可能です。
 ハードウェアとしては、PC/AT とNEC PC98x1 で動作確認しています。これらと互換性のあるPC でも動作可能でしょう。
 本DLL の利用先は、 Visual Basic Ver5 or 6 を前提としています。その他の言語ツールでの利用は確認していません。

 

目次へ  


■動作環境

 動作環境については、Windows 95(SP1)、Windows 98をターゲットとしています。その他のOS では動作しません。

 

目次へ  


■シェアウェア

 本製品は、シェアウェアです。全ての機能を利用するためには、お客様は作者との間でソフトウェア使用許諾契約の締結をしていただき、正規ユーザーとしてユーザー登録をしていただくことが必要です。
 正規ユーザーになっていただきますと、作者からライセンス・チェック・キーを入手することが出来ます。このライセンス・チェック・キーを利用しなければ、Visual Basic 開発環境以外の実行ファイルから本製品の機能を利用することが出来ないように制限されています。

 

目次へ  


■実行方法

 

 本製品の実行には、Visual Basic Ver5.0(SP3) のランタイム・モジュールがインストールされている必要があります。本アーカイブ(圧縮)ファイルには、それらのモジュールは含まれていませんが、必要最低限のランタイム・モジュールが用意されていれば、本ソフトウェアは動作するように設計されています。

 なお、 Windows98 には既に、Visual Basic Ver5.0(SP3) のランタイム・モジュールがインストールされていますので、ランタイム・モジュールを導入する必要性はありません。

 Visual Basic Ver5.0 (SP3) のランタイム・モジュールは、本製品のサポートHPなどからダウンロードして入手することが可能です。

 本製品は、ActiveX DLL です。本製品を利用するアプリケーションの実行の前に、必ず、hkBEEP.DLL をシステム環境へレジストリー登録する必要があります。本製品にはインストーラーは用意されておりませんので、ご利用の前に、ご自分で該当する作業を行って下さい。このファイルが本製品の機能を提供する主役的な、ActiveX DLL であります。

 また、本製品の実行には、ユーティリティDLL である、dwspy5.dll が参照可能な位置に配置されている必要があります。具体的には Windows OS インストール・ディレクトリー、Windows OS システム・ディレクトリー、hkBEEP.DLL と同じディレクトリーなどです。

 

目次へ  


■使用方法

 本製品の機能の全てを利用する簡単なサンプルとして、詳細なコメントを記載したVB5 ソース・プロジェクトを添付しています。具体的な利用手順は、そちらを参考にして下さい。
 また、オブジェクト・モデル説明の章では、本製品の仕様を完全に説明しています。こちらも参考になさって下さい。

 

目次へ  


■オブジェクト・モデル説明

 hkBEEP.DLL(以下、本ファイルと記述します) は、以下の4つのクラスを提供します。

  1. clsConponentInfo クラス
     本ファイルのApp オブジェクトを外部へ公開するクラスです。Visual Basic にはない、独自のプロパティも用意されています。

  2. clsLisenceCheck クラス
     本ファイルを利用するためのライセンスキーを検査するためのクラスです。このクラスにアクセスして正しいライセンスキーを設定しない限り、clsPlayMML クラス、clsIOMML クラスの主機能を利用することは出来ません。

  3. clsIOMML クラス
     MML 文字列を解釈し、ブザー制御のためのデータを生成、保持するクラスです。このクラスはclsPlayMML の従属オブジェクトとして用意されていますが、単独でもクラスのインスタンスを生成することが出来ます。

  4. clsPlayMML クラス
     本ファイルの主機能である、PC ブザー制御を行うクラスです。このクラスは、clsIOMML クラス、clsLisenceCheck クラスを内部で生成し、提供します。clsPlayMML クラスを利用するには、これらの従属オブジェクトにもアクセスする必要があります。

 クラスのプロパティ、メソッドの構文、型などは、本資料ではドキュメント化していません。開発環境のオブジェクトブラウザを用いて確認して下さい。全てのプロパティの規定値は、特に断りがない限り、Visual Basic のそれと同じです。

 

 

1.clsConponentInfo クラス

プロパティ ConponentApp
 本ファイルの文字列リソース情報を格納しているApp オブジェクトをそのまま与えます。戻り値は、Object で宣言しているので、開発環境に於いて自動メンバー表示機能は働かないことに注意して下さい。
プロパティ CompiledMode
 本ファイルがネイティブ・コンパイル方式によってコンパイルされているかどうかを返します。
 
プロパティ VBVersion
 本ファイルをコンパイルしたVisual Basic のバージョン番号を整数で返します。戻り値として、列挙型定数 enmVBVersion を用意しています。

 

2.clsLisenceCheck クラス

メソッド CheckLisenceKey
 clsPlayMML、clsIOMML クラスの機能を利用するためには、このメソッドを実行し、hkBEEP.DLL のライセンスキーを通知する必要があります。正しいライセンスキーが与えられば、このメソッドは、True を返します。
 
プロパティ Succeeded
 CheckLisenceKey、の検査が成功したかどうかを返します。

 

3.clsIOMML クラス

メソッド MakeSoundData
 MMLストリングを音程(Not周波数)と音長(64分符を単位とする相対的な長さ)から成る内部データに変換します。プロパティ MMLStringを設定した後で、このメソッドを実行する必要があります。
 このメソッドを実行すると、変換されたノートの個数が、SoundDataCount プロパティに格納されます。各ノートの音程、音長は、NotePitch、NoteLength プロパティで得られます。
 
プロパティ BaseC
 MMLストリングを変換する際に、CDEFGAB という並びを基本とするか、ABCDEFG という並びを基本にするかを設定します。規定値は、True(CDEFGAB という並びを基本とする)です。
 
プロパティ MMLString
 MMLストリングを設定します。
 
プロパティ NoteLength
 MMLストリングを変換した内部データ中の、引数で指定されたインデックスのノートの音長を返します。
 
プロパティ NotePitch
 MMLストリングを変換した内部データ中の、引数で指定されたインデックスのノートの音程を返します。
 
プロパティ SoundDataCount
 MMLストリングを変換した内部データ中のノートの個数を返します。
プロパティ Tempo
MMLストリングを変換して得られたテンポを返します。規定値は120 です。値の設定も可能です。
 
 

4.clsPlayMML クラス

メソッド GetFreqByNote
 引数で指定された音程の周波数を返します。オクターブ4のドの音が48 に対応します。半音の音程差を1として数値化しています。
メソッド PlayStart
clsIOMML プロパティによって、変換されたデータの演奏を開始します。
 
メソッド PlayStop
演奏を中止します。
 
メソッド SetFreq
引数で指定された周波数にブザーを設定します。
 
メソッド Speaker
ブザー発生の状態を設定します。引数が、True の時、ブザーが鳴ります。False に設定するとブザーが止まります。
 
プロパティ ExistDLL
 本ファイルが必要とする外部DLL(DWSPY5.DLL) が利用可能な位置に配置されているかどうかを返します。
 
プロパティ StillExecuting
演奏中かどうかを返します。
 
プロパティ clsIOMML
 MML変換オブジェクトを与えます。このクラスの従属オブジェクトとして、利用されます。MMLストリング・データの設定、変換、取得などは、このオブジェクトに対して行います。
 
プロパティ Timer
 演奏状態を管理するために必要な、Timer コントロールを設定します。Timer は、MMLデータの演奏をする際に定期的にノート音長を計るために、利用されます。PlayStartメソッドにより演奏を開始する前に、Timer のInterval プロパティを適切な値に設定して下さい。通常、150msec 程度で十分です。
 
イベント Done
 演奏が終了したときに発生します。このイベント プロシージャ内で 引数を、True に設定すると、演奏終了後に、Timer コントロールのEnabled プロパティを、False に設定します。
 
イベント NewNote
 新しいノートを発生する時に発生します。プロパティ clsIOMML によりアクセスできるオブジェクトで使用できるノート・インデックスが引数として与えられます。

 

目次へ  


■メロディ(MML)の文法

 

 本ソフトウェアにおけるメロディ(MML)の記述方法を説明いたします。基本的には、MMLというFM音源、PSG 音源を操作するためのマクロの文法の下位互換です。

 以下、サポートしているマクロ命令の一覧です。

 

 以下に、MML 文字列の例を2つ挙げておきます。

T300C#.DFGA#>L8CDEFEGA#GFGDCDEDC<A#GFDC#<A#G4P4>F#8P8G2

E8G4A8B8.>C16.<B8A4F#8D8.E16F#8G4E8E8.D#16E8F#4.<B4

 

目次へ  


■ユーザー登録(ソフトウェア使用許諾契約の締結)

 

 本製品の正規ユーザーとしてユーザー登録していただく前に、以下の項目についてお客様がご確認、了承していただくことが必要です。

  1. 本ソフトウェアのソフトウェア使用許諾契約の全ての条項に対して同意していただくこと。
  2. 本ソフトウェアに設定されたシェアウエア料金を作者に対してお支払いいただくこと。
    なお、お客様がシェアウエア料金をお支払いいただいたことをもって、ソフトウェア使用許諾契約の条項の全てに同意していただいたものと見なします。
  3. ユーザー登録していただく個人情報として、送受信可能なインターネットメールアドレスを作者に提供していただくこと。
  4. 提供されたメールアドレスを本ソフトウェアのサポート以外の目的で使用することや、作者以外の第三者に譲渡することは絶対にありません。

 作者は、お客様のシェアウェア料金支払いの完了とお客様のメールアドレスの両方を確認出来れば、速やかにユーザー登録番号をメールにてご連絡します。

 

 

目次へ  


■使用許諾ライセンス

 

 本ソフトウェアの使用権に関してはソフトウェア使用許諾契約をご覧ください。

 

 

目次へ  


■ライセンス・チェック・キーについて

 

 お客様が作成されたアプリケーション(以下Aと呼びます)で本製品を利用する場合、本製品のライセンス・チェック機能に合格されている必要があります。Visual Basic 開発環境内で本製品を利用する際には、ライセンス・チェックは不要です。本製品は、内部で開発環境から呼び出されているかどうかを厳密に検査しています。また、ライセンス・チェック・キーは、マスター・パスワードをA に埋め込まれているファイル・バージョン情報の一部で暗号化した値でなければなりません。
 マスター・パスワード、及び、暗号化の具体的方法は公開しませんので、お客様がお客様自身の力のみで暗号化されたライセンス・チェック・キーを取得することは不可能でしょう。作者がお客様に提供する唯一の手段は、作者に対して、A のファイル・バージョン情報をメールでご連絡していただき、作者は暗号化されたライセンス・チェック・キーをメールで折り返しご連絡するという形になります。
 お客様は、A を完成させる前にこのような手続きを済ませ、ライセンス・チェック・キーを入手しておくことをお薦めします。なぜならば、本製品が参照している、A のファイル・バージョン情報部分に変更があった場合は、新たにライセンス・チェック・キー取得の手続きをしていただく必要があるからです。
 本製品がこのような面倒なライセンス・チェックを行っているのは、ActiveX DLL には、ActiveX コントロールのようなライセンス・チェック機能が用意されていないためです。また、シェアウェアのコンポーネントであるという性格上、ライセンス料を確実に徴収することが不可欠であるからです。
 ライセンス・チェック・キー取得の手続きに関しては、作者はメールを確認した時点で、即時、メールでご連絡いたします。必要性が高ければ、電話による対応という方法も検討しています。

 

 

目次へ  


■配布可能なファイル一覧

 

 本製品を利用して作成したアプリケーションを配布する場合、動作させるためのファイルを一緒に配布する必要があります。また、本製品は、Visual Basic Ver5.0(SP3) で開発されていますので、そのランタイム・モジュールも必要となります。

hkBEEP.DLL
 PlayMML ActiveX DLL の主要なDLL。
 
DWSPY5.DLL
 hkBEEP.DLL で使用されるユーティリティ DLL。いかなる場合でも、DWSPY5.DLL を単独で配布することを許可しません。このファイルを配布する際には、必ず、本製品のアーカイブ・ファイルそのものの一部として配布して下さい。
 
その他の全てのファイル
 本製品の実行そのものには、必要有りません。配布も全く、自由に行っていただいて構いません。通信ネットワーク上での公開も全く制限しません。

 

目次へ  


■シェアウエア料金の支払い(送金)方法

 

目次へ  


サポートメールアドレス  hideo.kobayashi@sc.openbit.net

サポートHPのURL

 ユーザー登録時にご利用になられたメールアドレスに対してのみ、サポートの対応を致します。原則的にはメールアドレスの変更依頼は受け付けませんので、十分に注意して下さい。

 なお、対応は誠意を持ってさせていただきますが、作者からの連絡は必ずしもメールで返答するとは限りません。サポートHP上でQ&Aとして、回答することもありますので、ご了承下さい。

 

 

目次へ  


■動作確認、動作保証

 

 本ソフトウェアは以下のコンピュータにて動作確認をしております。ただし、これは動作を保証するものではありません。作者は本ソフトウェアの動作ついて、一切の保証は出来せん。

 いずれも Visual Basic Ver5.0 (SP3) を使って動作確認しています。

 

 

目次へ  


■著作権

 

 本ソフトウェアの著作権は、作者である小林 秀雄(kobahide)が所有しています。

 作者の連絡先メールアドレス   kobahide@geocities.co.jp

 本ソフトウェアは MicroSoft 社のVisual Basic Ver5.0 EnterPrise Edition 、文化オリエント社のSpy Works Pro Ver5.1J を利用して開発しました。

Spy Works Pro Ver5.1J Copyright (c) 1998 文化オリエント株式会社

 

 

目次へ  

 


■免責

 

 お客様がユーザー登録されたかどうかに関わらず、本ソフトウェアを使用した上で生じたいかなる損害についても、作者は一切の責任を負いません。また、バージョンアップなどの一切の義務は負いませんが、本ソフトウェアのバージョンアップ状況などは、サポートHPで報告していきます。

 

 

目次へ  


■転載、配布

 

 本製品の転載、配布(雑誌での配布も含む)は基本的には、自由に行っていただいて構いません。ただし、以下の条件に反するような方法での配布は歓迎しません。特に、第一項の条件は、必ず守っていただくことをお願いいたします。

 雑誌に掲載される場合には、掲載記事を作者に送付していただけると、本製品の流通状況がある程度把握できますので、今後のソフトウェア開発、バージョンアップ計画の参考になります。よろしくお願いいたします。

  1. 収録されているファイルの内容の変更やファイルの追加、削除などの改竄を一切行わないで配布すること。
  2. 出来るだけ無料で配布すること。
  3. 出来るだけ最新版を配布すること。

 

目次へ  


ソフトウェア使用許諾契約

 

            製品名 PlayMML ActiveX DLL Ver1.0(以下、本製品といいます)

 お客様が小林 秀雄(以下、作者といいます)から購入いただいた本製品をご使用になられる場合、本製品についての非譲渡性の非独占的権利を下記条項に基づいて許諾し、お客様も下記条項に同意いただくものとします。

 お客様がシェアウエア料金をお支払いいただいたことをもって、本契約の条項の全てに同意していただいたものと見なします。

以上  


目次へ  

 


■Visual Basic Ver5.0(SP3) のランタイムモジュール

 

 作者がダウンロード可能なファイルとして各種サイトへ登録されているVisual Basic Ver5.0(SP3) のランタイムモジュールの一覧です。
 Windows 98 には標準で最新ランタイムモジュールが組み込まれていますので、ダウンロードする必要はありません。

 

ダウンロード

(VBUG サーバー)

lzh 自己解凍ファイル サイズ 1.25MB (1,319,620 バイト)
ダウンロード

(ジオシティーサーバー)

lzh 圧縮ファイル サイズ 1.23MB (1,300,164 バイト)
NiftyServe での登録場所 FGALTLA LIB #3 データ番号273
ダウンロード

(VECTOR SOFTWARE PACK)

lzh 自己解凍ファイル サイズ 1.25MB (1,319,620 バイト)

     

目次へ