ホンコンオタクレポート!

■パチもんCD-ROMを買おう〜黄金電脳中心〜

 香港が中国に返還されて数年経ち,もぉ昔のような違法なCDなんて売っていないんだろうな…。とか思いつつ,日本のアキバのよーなビルのある,「深水土歩(「土歩」で1文字)」(Sham Shui Po)に行ってみた。

 先ほどの信和中心のある旺角(Mong Kok)駅から2つ先の,深水土歩(繰り返すが「土歩」で1文字)駅のD2出口で出ると,すぐに見える,黄金電脳中心(Golden Computer Arcade)と高登電脳中心(Golden Computer Centre)だ。同じビルの中に,この2つのショッピングセンターが同居している。2階が高登電脳中心で,1階・地下1階が黄金電脳中心だ。

黄金電脳中心の看板を撮影
黄金電脳中心 の看板

 とりあえず高登電脳中心に行ってみた。こちらはまさにアキバ,ほとんどがパソコンのパーツショップ・ショップブランドの店で埋め尽くされている。中は結構広い。40から50くらいの店はあるだろうか。外見はきったねー建物の割に,すげーきれいな店が多い。一通り見た感じでは,値段・商品はほとんど秋葉原と変わらないみたいだった。

 なーんだアキバと変わらないじゃん,とか思いつつ店を出る(つーか,ほとんどの商品を網羅するアキバがすごいんだと思うが)。今度は黄金電脳中心に入る。おおう。こっちはすげー騒々しく,細々とした店。こちらはマウスなどのこまい商品を扱っているみたい。おおう,CD-Rが売っている。…,なんだこのブランド…「NEC TW」とか書いてあるぞ。TWってなんだよTWってのは…。「桜井なんとか(忘れた)」ってでかく書いてあるCD-Rもあるぞ。なんだこりゃ…。

 とか突っ込みつつ奥に進むと,パソコンソフト屋も見つける。普通のCDケースに巻くように付けられた紙のパッケージのソフトや,DVDのケースに入ったソフトが大量に並べられる。値段は…,4本100HK$。え,1,500円くらいっすか?ってことは1本400円くらい?安すぎないか…,ってこれ,もしかしてやっぱしパチもん?

 よく見るとAdobe Photoshopとか,Microsoft Officeとか,どーっかで聞いたことある名前がパッケージに…。一瞬買いまくってやろうとか思ったが,ソフトはみんな広東語版。家に帰っても使えない…。泣く泣く(おいおい)別の店に行く。

 隣の店はゲーム専門店らしい。あいかわらずソフトはみんなパチもんばっかしだ。ちなみにほとんど日本のゲーム。「電車でGO!」とか「エヴァンゲリオン脱衣麻雀」とか売ってる…。電車でGOはともかく,麻雀って日本とルール違うんじゃなかったっけ?遊べるのか?あ,横ではギャルゲー売ってる。やっぱ香港のおたくもギャルゲー好きなんだなー。なんか妙に親近感を覚えるオレ(ははは)。…。ってちょっと待てよ,これって日本語だろ。日本語わかるのか?

ゲーム「求婚365日」を撮影
やたら香港で見かけたゲーム「求婚365日」

 横ではお約束のようにパソコンを置き,ゲームのデモをやっているが,デモしているゲームは「To Heart」 だった…(一応説明しておくと,1997年にリーフという会社から出たギャルゲー。おたくの間で評価が高く,1999年にはプレステ版も出る)。ちょっと待てコレ,スーファミの「かまいたちの夜」のような,文字ベースのゲームだぜ。日本語わからなきゃ,ぜってー遊べないよ!もしかして広東語バージョンが売っているのか?探すが見あたらないので,やたらと商品を勧める店員のおねーちゃんに聞くが,まったく通じない(当たり前だが)。んがこのねーちゃん,どーもこの「To Heart」が大好きらしく(だから,売っていない「ToHeart」のゲームを流していたのか…),自分の荷物から音楽CDを出して見せびらかしたり(しかも歌いやがった),ケイタイにはキャラクターのストラップ付けているし…。このときばかりは,言葉のカベを思い知った…。話がしたかったぜ…。んだから,どーやってこれらのゲーム遊んでいるの?

 ちなみにゲームがパチもんだらけと書きましたが,ちゃんとしたパッケージももちろん売ってたよん。香港にはやたらセブンイレブンがあるんすが,どこのセブンイレブンでも,必ずと言っていいほど横の写真のゲーム「求婚365日」が売っていた。

 日本のギャルゲーを翻訳したもの,とか思っていたのですが,オレも,一緒に行ったおたく友人たちも「見たことがない…」。もしかして香港(もしくは台湾)のオリジナル?ちなみに値段は99HK$(約1400円)と,かなり安かった…。日本でもこのくらいの値段だったらいいのになぁ。

 


文章を書いた人:SUZUKI Mitsuteru.写真撮った人:なつき


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