アマグラマ宣言

アマチュア・プログラマによるアマチュア・プログラマのためのアマチュア・プログラムのページ



パソコンなんてまだ無く、世がマイコンブームにわいていた頃、何をやるにもBASICを知らないとはじまらなかった。巷にはにわかプログラマが溢れ、プログラミングという試練を突破できないものはマイコンを使う事をあきらめねばならなかった。しかし、今ほど書店に解説書が並んでいる訳もなく、当時の最良のテキストは他人のソースだったのである。「マイコン・ベーシック・マガジン」などに掲載されている他人のソースを自分でPC-8001等に打ち込んでも、まず一発では動かない。必死でデバッグをする事によって、自然とスキルが上がっていったのである。

ところで、昨今のコンピュータは当時とは比べ物にもならない程性能が向上し、プラットフォームが整備され、パソコンを使うに当たって、プログラミングの知識などは不要となった。逆にプログラミングは知的で高尚な趣味となったとさえ言えるだろう。しかし、現在は解説書は昔より豊富になったが、他人のソースに触れる機会が無いのである。ある程度以上のレベルのプログラムはシェアウェアとなる傾向があり、またプログラムの肥大化にともない、全ソースを雑誌に掲載する事も不可能となったからである。

もちろん、GNUやNetscapeCommunicatorなどのソースは公開されているが、ちょっとプログラミングを勉強してみようなどというアマチュアがダウンロードしてきて、果たして理解できるであろうか?当然否である。長くても1000行を超えない程度のちょっとしたツールのソースこそが参考になるのではないだろうか。この程度のプログラムを自分で改良してみる事こそがスキルアップに繋がるのではなかろうか。

だが、一般にソースは公開されにくい。誰だって、自分のヘボさ加減を他人に見られてうれしくはなかろう。そして誰だって、完璧なソースなど書けはしない事も、また知っているからである。ここで私は、あえてアマチュア・プログラマとして全ソースを公開する事を宣言する。世のアマグラマ同志達よ、共にソースを公開しようではないか!!