ident - version 1.14

for Windows95/98 and WindowsNT4.0


■ 概要

いわゆるRCSのキーワードを表示するツールです。っていっても知らない人にはチンプンカンプンですね。まあ、プログラムを組む人にしかあまり関係ないです。

これじゃあまりにも不親切かもしれないので一応説明します。さて、人によっては
    $Header: ident.cv  1.14  99/01/14 01:06:34  SAIJO  Exp $
というような文字列を見た事あるかもしれません。これは主にUNIXで使われている、RCS(Rivision Control System)というバージョン管理ツールでバージョンを管理する時にソースファイルに埋め込まれたヘッダです。で、これを実行形式のファイルから取り出すためのツールがidentなわけです。UNIXでは他にSCCSというバージョン管理ツールが有名ですが、これではwhatというコマンドがこの役割にあたります。

ちなみにDOS版のRCSではT.Tanakaさんのものが有名ですが、私はいつどこで落としてきたか既に自分でもわからないのですが、johkuraさんというかたの作ったものを使っています。今調べてみたらjohkuraさんが作ったidentは元のアーカイブにちゃんと入っているのになんで自分でidentを作ったんでしょう…謎ですね。きっとたまたま見つからなかったので勢いで作ってしまったのかも。

ただ、現在ではGNUのRCSがロングファイルネームにも対応しているし、使っている人の数では一番多いのではないでしょうか。もちろん、GNUのアーカイブにもidentはちゃんと入っていますから、このソフトって本当に意味ないかも…(^^;

と思ったら、このidentでは/[$][A-Za-z]+(:|::) .*[$]/がマッチするパターンですから
    $Header:: /boo/foo.xls 206   98/09/16 17:04 SAIJO $
のようにVisual SourceSafeで固定長のキーワードを使用した場合でもちゃんと表示されますね。まあ、その他にも、完全ウィンドウズ&日本語フォルダ対応ですから、全く利点がないという訳でもないですけどね。


■ ダウンロード

ident114.lzh (25,609 bytes)

※ なお、本体以外に*.OCX、*.DLL等のファイルは必要ありません。


■ 使用方法

RCSキーワードを表示したいファイルを引数に指定して起動して下さい。起動後でもシステムメニューの「ファイルを開く(O)...」コマンドや、ウィンドウへのドラッグ&ドロップにより、別のファイルのキーワードを表示する事が出来ます。その際ファイルを複数選択する事も可能です。

なお、フォント設定をレジストリに保存しますので、アンインストールする際にはレジストリエディタで"HKEY_CURRENT_USER\Software\SAIJO\Ident"以下を削除して下さい。

ちなみに、「バージョン情報(V)...」コマンドで表示されるのは単なるident.exeのHeaderキーワードです。


■ 今後実装予定の機能

  1. SCCSのキーワードにも対応
  2. Windowsのバージョン情報リソースにも対応
  3. キーワードがUnicodeで格納されている場合にも対応
※ ただし、上記の機能の実装はいつになるか分かりません(^^;


■ 変更履歴


■ 使用言語

Microsoft (R) 32-bit C/C++ Optimizing Compiler Version 10.00.5270 for 80x86
Microsoft (R) 32-Bit Incremental Linker Version 3.00.5270


■ コンパイル方法

cl /MT /nologo /O /D _WINDOWS /D WIN32 /D _MBCS ident.c user32.lib gdi32.lib shell32.lib comdlg32.lib advapi32.lib


■ 動作確認環境


■ 使用許諾及び転載に関する条件と免責条項

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