ident - version 1.20
for Microsoft Windows 95/98/NT4/2000
■ 概要
いわゆるRCSのキーワードを表示するツールです。っていっても知らない人にはチンプンカンプンですね。まあ、プログラムを組む人にしかあまり関係ないです。
これじゃあまりにも不親切かもしれないので一応説明します。さて、人によっては
$Id: ident.c,v 1.20 2000/08/14 05:54:49 LIUHAC Exp $
というような文字列を見た事あるかもしれません。これは主にUNIXで使われている、RCS(Rivision Control System)というバージョン管理ツールでバージョンを管理する時にソースファイルに埋め込まれたキーワードです。で、これを実行形式のファイル等から取り出すためのツールがidentなわけです。UNIXでは他にSCCSというバージョン管理ツールも有名ですが、こちらではwhatというコマンドがこの役割にあたります。
ただ、RCSではファイル単位でしか管理できませんから、現在ではプロジェクト管理にも対応にしたCVS(Concurrent Versions System)というものを使用している人の方が多いかと思います。当然配布されているアーカイブにはidentもちゃんと入っていますから、無理に私のidentを使う必然性って本当にないですね…(^^;
まあ、このidentでは /[$][A-Za-z]+(:|::) .*[$]/ がマッチするパターンですから
$Header:: /boo/foo.xls 206 98/09/16 17:04 SAIJO $
のようにVisual SourceSafeで固定長のキーワードを使用した場合でもちゃんと表示されますね。その他にも、完全ウィンドウズ&日本語フォルダ対応ですし、全く利点がないという訳でもないですけどね。
■ ダウンロード
ident120.lzh (38,716 bytes)
※ なお、本体以外に*.OCX、*.DLL等のファイルは必要ありません。
■ 使用方法
特にインストーラは付属していませんので、任意のディレクトリにコピーしてお使い下さい。ident.exeだけで動作しますので、他のファイルは必要無ければ消して頂いて構いません。
使用する際は、RCSキーワードを表示したいファイルを引数に指定して起動して下さい。あるいは、起動後でもメニューの「ファイルを開く(O)...」コマンドや、ウィンドウへのドラッグ&ドロップにより、別のファイルのキーワードを表示する事が出来ます。その際ファイルを複数選択する事も可能です。
フォルダを指定した場合は、設定により「無視する」「再帰的にツリーを辿るか、毎回聞く」「必ずツリーを辿る」のどれかになります。「毎回聞く」設定にしておいても、ダイアログ上の「すべてはい」「すべていいえ」ボタンで、一時的にくどくど聞かなくすることも出来ます。
なお、設定をレジストリに保存しますので、アンインストールする際にはレジストリエディタで"HKEY_CURRENT_USER\Software\LIUHAC\ident"以下を削除して下さい。この設定は、以前のバージョンでは"HKEY_CURRENT_USER\Software\SAIJO\ident"以下に保存していましたが、Ver1.18から変更になりました。ただし、自動的にレジストリを移しますので、通常の操作では気にすることは無いと思います。バージョンダウンして使用する際に、ご注意下さい。
ちなみに、「バージョン情報(V)...」コマンドで表示されるのは単なるident.exeのIdキーワードです。
■ 今後実装予定の機能
- SCCSのキーワードにも対応
- Windowsのバージョン情報リソースにも対応
- キーワードがUnicodeで格納されている場合にも対応
- ウィンドウの位置とサイズを記憶
- 圧縮ファイルをドロップすると自動解凍して表示
※ ただし、上記の機能の実装はいつになるか分かりません(^^;
※ 余談ですが、ウィンドウの位置とサイズはWindow Messengerというソフトを使うと憶えてくれるので実はあまり必要性を感じていなかったりします。(^^;;
■ 変更履歴
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Revision 1.20 2000/08/14 14:54:49
フォルダの問合せで「すべてはい」「すべていいえ」ボタンを追加
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Revision 1.19 2000/08/13 16:59:08
空白を含むファイル名もコマンドラインで指定できるようにした
「すべて削除」コマンドを追加
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Revision 1.18 2000/08/12 20:14:41
ディレクトリを指定したときに再帰的にディレクトリ内のファイルを調べる
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Revision 1.17 2000/07/11 09:02:54
アクセラレータキーに対応
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Revision 1.16 2000/07/11 06:39:42
カレットを最後に移動するのにいちいち全選択しないようにした
メニューリソースを追加
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Revision 1.15 2000/07/10 14:53:08
バージョン表示用のダイアログリソースとバージョンリソースを作成した
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Revision 1.14 1999/01/14 01:06:34
自前でWindowFrameに書き込まずにEditControlのSubClassを用いるようにした
上記に伴いWindowのScrollとClipBoardへのCOPYをサポート
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Revision 1.13 1998/12/17 02:18:48
ファイルのドラッグ&ドロップに対応
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Revision 1.12 1998/11/29 22:01:10
バージョン情報をMessageBoxから自前のDialogBoxにした
書体が日本語のときフォントが正しく保存されなかったBUGをFIX
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Revision 1.11 1998/11/23 13:45:42
FONT設定をレジストリに保存するようにした
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Revision 1.10 1998/11/16 12:59:54
「フォント設定」コマンドをシステムメニューに追加
「ファイルを開く」のダイアログで初期化が不完全だったのを修正
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Revision 1.9 1998/11/14 13:13:54
「ファイルを開く」コマンドをシステムメニューに追加
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Revision 1.8 1998/11/04 20:07:28
バージョン番号をメニューから表示できるようにした
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Revision 1.7 1998/10/28 07:27:10
一括読み込みを廃止したので、ファイルサイズの上限がなくなった
上記の変更に伴い、認識されるキーワード長に限界ができた
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Revision 1.6 1998/10/07 11:57:16
Windowsの窓を開くようにした
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Revision 1.5 1998/09/05 00:45:10
キーワードが一つも見つからないときはファイル名がダブるバグを修正
/[$][A-Za-z]+(:|::) .*[$]/ にマッチすればキーワードとみなすことにした
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Revision 1.4 1998/08/30 22:12:46
ヒープを開放し忘れていた(^^;
その他キーワードの追加
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Revision 1.3 1997/10/17 15:11:54
コンパイラをVC++4.0にしたのに伴い、より大きいファイルも扱えるようになった
ダミー文字列をやめてファイル名を出力するようにした
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Revision 1.2 1997/03/07 10:33:54
ファイルサイズの判定にバグがあったのを修正
終了時にダミー文字列を出力することによってウィンドウが閉じられるのを防いだ
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Revision 1.1 1995/06/01 14:12:38
とりあえず作成
■ 使用言語
- Microsoft (R) 32-bit C/C++ Optimizing Compiler Version 10.00.5270 for 80x86
- Microsoft (R) 32-Bit Incremental Linker Version 3.00.5270
■ 動作確認環境
- Windows98 SE (NEC PC-9821Nr166/X30F)
- WindowsNT4.0 WS SP6 (NEC PC-9821V200/S7)
■ 使用許諾及び転載に関する条件と免責条項
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