================================================================================ HCC リファレンスマニュアル Copyright (C) FORCE 2001-2002 ================================================================================ □ インストール ○ 標準インストール HSPがインストールされているディレクトリに、HCC.EXEをコピーして下さい。(推奨) ○ カスタムインストール HCC.EXEが動作する最低条件として、HCC.EXEと同じディレクトリにHSPCMP.DLLが置かれ ている必要があります。また、オブジェクトファイル名やランタイムのパスなどのデフォ ルト値は、すべて実行時の作業ディレクトリが基準となります。作業ディレクトリは、必 ずしもHCC.EXEの位置と同じである必要はありません。 ○ 環境変数PATH 環境変数PATHにHCC.EXEへのパスを追加すると、どの位置からでも"HCC"コマンドで起動 することができます。 Windows NT系のシステムでは、システムのプロパティで環境変数を編集し、PATH 変数の 最後にパスを追加します。(パスを有効にするには再起動が必要です。) Windows 9x系のシステムでは、システムルートディレクトリにあるAUTOEXEC.BATを編集 し、次の1行を末尾に追加します。(パスを有効にするには再起動が必要です。) SET PATH=%PATH%;C:\HSP (C:\HSPにインストールした場合) ○ アンインストール 環境変数を追加した場合は元に戻し、インストールしたファイル(HCC.EXE)を削除します。 □ コマンド HCC [オプション] ソースファイル名(.as/.dpm) □ オプション オプションは以下のスイッチの組み合わせで指定します。 x,yには有効な数字を、xxxの部分にはスペースを含まない有効なパスを指定して下さい。 オプション記号には、"-"の代わりに"/"を使用することもできます。 ○ 出力オプション -Ga オブジェクトファイルのみを作成。 -Gd DPMファイルを作成。 -Gf フルスクリーンモードの実行ファイルを作成。 -Gs スクリーンセーバーを作成。 -Gx 実行ファイルを作成。(デフォルト) -D オブジェクトにデバッグ情報を含める。 ○ 初期化オプション -S0 起動時にウインドウを非表示。 -S1 起動時にウインドウを表示。(デフォルト) -W:x,y 起動時のウインドウサイズ。(デフォルト=640,480) ○ コンパイルオプション -O:xxx 出力ファイル名を指定。(デフォルト=ソースファイル名(.exe/.scr)) -A:xxx オブジェクトファイル名を指定。(デフォルト=start.ax) -R:xxx ランタイムファイル名を指定。(デフォルト=hsprt/hsp2.exe) -I:xxx インクルードパスを指定。 -M:xxx HSPコンパイラメッセージを指定ファイルに出力。 -P PACKFILEが存在しない場合は作成。 ○ 実行オプション -E0 実行ファイルを通常モードで起動。 -E1 実行ファイルをフルスクリーンモードで起動。 -E2 実行ファイルをデバッグモードで起動。 ○ DPMオプション -L DPMファイルの内容を表示。 -X:xxx DPMファイルから指定ファイルを抽出。 ○ その他のオプション -V HSPコンパイラのバージョンを表示。 -T コンパイル日付時刻及び所要時間を表示。 -Q メッセージを表示しない。 -H ヘルプを表示。 同義のオプションが重複する場合、多重指定された場合、組み合わせが正しくない場合 はエラーメッセージが表示され、コンパイルが中止されます。 □ HRCファイル HRCファイルは、コンパイル時に実行ファイルに含めるリソースの情報を指定する初期化 ファイルで、書式はWindowsのINIファイル形式と同じです。 -Rオプションでランタイムの代わりに指定します。HCCは、ランタイムとHRCの判別を 拡張子によって行いますので、名前は任意ですが拡張子は必ず".hrc"にして下さい。 HRC規定のセクションを以下に示します。各セクションは省略可能で、";"(セミコロン) で始まる行はコメントとして扱われます。 ○ ランタイムセクション [RUNTIME] filename=ランタイムファイル名 (デフォルト=hsprt) tempname=中間ランタイム名 (デフォルト=hccrt) ランタイムはHSPランタイム形式であれば特にサイズや名前に制限はありません。 ただし、アイコン リソースを持たないものや、アイコン以外のリソースデータを含む ものは指定できません。 HCCはリソースコンパイル時に中間ランタイムを作成します。通常はhccrtという名前 ですが、他の名前を指定することもできます。コンパイル完了後は、中間ランタイム を削除しても問題ありません。 ○ アイコンセクション [ICON] filename=アイコンファイル名 アイコンは通常のICO形式のフォーマットであれば、特にアイコンの数や色数、サイズ に制限はありません。 指定されなかった場合はランタイムのアイコンがそのまま使用されます。 ○ HTMLセクション [HTML] HTMLリソース名=ディスク上のファイル名 HTMLリソースは、Internet Explorerで表示可能なHTMLドキュメントや画像などを、リソ ースとして実行ファイルの内部に埋め込むことが出来ます。 HTMLリソースの形式はHTML・JPEG・GIF・BMPなど、Internet Explorerが対応しているも のであれば、リソース数やデータサイズに制限はありません。 リソース名はリソース内部でのファイル名に相当する識別子で、ディスク上のファイル名 とは別の名前を設定することができます。リソース名には、ファイル名に使用可能な1バイ ト文字のみ使用できます。 WEBブラウザ(Internet Explorer)でHTMLリソースを表示するには、"res://"で始まるURL を次のように指定します。リソースアドレスは、実行ファイルの完全なパスを指定する必要 があります。 例: C:\HSP\SAMPLE.EXE内部のSAMPLE.HTMをブラウザに表示する res://C:\HSP\SAMPLE.EXE/SAMPLE.HTM 例: C:\HSP\SAMPLE.EXE内部のSAMPLE.JPGをHTML内に表示する ○ マニフェストセクション [MANIFEST] filename=マニフェストファイル名 マニフェストリソースは、実行ファイルのビジュアルスタイルを定義する情報で、 マニフェストファイルと呼ばれる、XML形式で記述されたデータです。 付属のサンプルマニフェストは、標準的なビジュアルスタイルを定義します。 マニフェストを編集して、独自のビジュアルスタイルを作成することも可能です。 ○ バージョンセクション [VERSION] FileVerNumber=*,*,*,* ProductVerNumber=*,*,*,* FileVersion=ファイルバージョン ProductVersion=製品バージョン FileDescription=ファイルの説明 LegalCopyright=著作権 Comments=コメント CompanyName=会社名 LegalTrademarks=商標 OriginalFilename=ファイル名 ProductName=製品名 InternalName=内部名 PrivateBuild=プライベートビルド情報 SpecialBuild=スペシャルビルド情報 このセクション以下のキーは、全てバージョン情報としてリソースに含まれます。 FileVersionNumber及びProductVerNumberについては、 (上位メジャー),(下位メジャー),(上位マイナー),(下位マイナー)の順で、0から32767 までの数値を","(カンマ)で区切って指定して下さい。 キーの順番にきまりはなく、不要なキーは省略可能です。 これらのキーのほか、独自のキーを追加してカスタマイズすることもできます。 ただし、キー名に2バイト(全角)文字を使用すると、システムのバージョンによっては 正しく表示されない場合がありますのでご注意ください。 =============================================================================EOF