競馬スピード指数計算説明2
実際にソフト内(競馬スピード指数計算)で使用している
計算式、グラフとは若干違いますが、考え方は同じです。
◎各開催地の平均タイムを求める。
ここでは、阪神と東京の98年度のデータ(どちらも芝、良馬場)を使い説明して行きましょう。
縦軸に走破タイム、横軸に距離としてデータをプロットしていくと、
一直線上にデータがのって来ます。グラフここ
グラフの右上にある数字は回帰直線を求める時の計算式です。
これを各開催地の芝、ダート別及び馬場状態別に集計しています。
この作成したグラフを基準タイムとしています。
◎A馬とB馬の比較
ひとつ例でやってみましょう!
阪神1600m芝良馬場を1分35秒1で走ったA馬と東京1600m芝良馬場を1分35秒1で
走った馬はどちらが速いと思いますか?
走破タイムは同じ1分35秒1ですね。先程のグラフの計算式にあてはめてみます。
○阪神の1600m平均タイム
y(s)=0.0656×1600(m)-8.935
y(s)=96.025
A馬のタイムと阪神の平均タイムとの比較
95.1-96.0250=-0.9250(s)
A馬は0.9250秒平均タイムより速い
○東京の1600m平均タイム
y(s)=0.0654×1600(m)-8.9035
y(s)=95.7365
B馬のタイムと東京の平均タイムとの比較
95.1-95.7365=-0.6365
B馬は0.6365秒平均タイムより速い
つまり、同じレースで走った場合は
A馬の方がB馬より速く走った事になる。
◎自分で計算式を作成しようとしている方へ
以上で計算式の説明は終わりです。今回説明したグラフで計算をすると
とんでもない数値が出てくる場合が有ります。直線に見えるグラフも
直線にのってこない距離と走破タイムが存在するのです。
今回は走破タイムと平均タイムの差で比較しましたが、これも実際の
計算式で用いては失敗します。なぜなら、1000mの0.1秒と2400mの0.1秒の差は
同じじゃないでしょ?
レースの予想をするのに少しでもお役に立てたらと思っています。
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