XPのビジュアルスタイルを使う

first-update: 2004/10/4
last-update: 2004/11/1

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■ビジュアルスタイル(視覚スタイル)とは

Windows XPからウィンドウのタイトルバーやスクロールバー、ボタンなどの
コントロールのデザインを変えることができるようになりました。
(個人的にプログレスバーがきれいで好きです)
そのため、今までの98/ME/2000まで使用されていたデザインのものをクラシックスタイルと定義されています。
クラシックスタイルを見慣れた人にとっては、目がチカチカして見づらいかもしれません。

ただ、今まで使用していた既存のソフトや既存の開発環境から出力したソフトでは
ビジュアルスタイルが適用されない部分がたくさん見つかります。
(タイトルバーとスクロールバーくらいしか変化がない)
そのようなときにマニフェストファイルという何処かで聞いたような
政権公約より役に立ちそうで便利なファイルでいとも簡単に変更できます。
(マニフェストという単語が出てきたのはJavaが最初と思います)



■マニフェストファイルを作る

ビジュアルスタイルにするにはマニフェストファイルが必要です。
メモ帳に次のように書きます。
↓を選択してコピーできます。


<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" standalone="yes"?>
<assembly xmlns="urn:schemas-microsoft-com:asm.v1" manifestVersion="1.0">
<assemblyIdentity version="1.0.0.0" processorArchitecture="X86"
name="Microsoft.SidebySide.Test" type="win32" />
<description>サイドbyサイドのテスト(XP)</description>
<dependency>
<dependentAssembly>
<assemblyIdentity type="win32"
name="Microsoft.Windows.Common-Controls"
version="6.0.0.0" processorArchitecture="X86"
publicKeyToken="6595b64144ccf1df" language="*" />
</dependentAssembly>
</dependency>
</assembly>




ファイルを保存しましょう。
ファイル名は適用する実行ファイル名に影響します。
実行ファイル名が Project1.exe なら次のようになります。

Project1.exe.manifest






出来上がったマニフェストファイルを適用したい実行ファイルのあるフォルダに
コピーまたは、移動します。



これでビジュアルスタイルが適用されました。
実行ファイルを実行して確認しましょう。



■Visual Basicの開発環境で使えるか?

ふと、VBのIDEで使えるのだろうか?と思い実際にやってみることにしました。
VB6.exe があるフォルダに VB6.exe.manifest ファイルをコピーし、
VB6を実行してみると・・・



おお!デザインモードまで適用されている!
しかも実行時も適用されている!

ただし、フレームコントロールをコンテナとして使用すると
実行ファイルを生成して実行したときに背景色が真っ黒になる現象が発生するため
どうしてもコンテナが必要なときはピクチャボックスコントロールを使用しましょう

また、 Microsoft Windows Common Controls 6.0 (SP6) を使用しても
何故かビジュアルスタイルは適用されないようです。
コモンコントロールを使用したい場合は、
Microsoft Windows Common Controls 5.0 (SP2) を使用するようにしましょう



実行ファイルを生成したときはマニフェストファイルを添付することを忘れないようにしましょう。



詳しい内容についてはマイクロソフトのホームページで調べてください。




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