_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ _/ _/ _/ DXF2P for Win Ver.1.12 _/ _/ _/ _/ "DXF2PW" _/ _/ _/ _/ Copyright(C)1999-2003 MARiN _/ _/ _/ _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ ■はじめに  DXF2PWは、CADソフトの標準互換形式の1つであるDXFデータを他のポリゴンデータ 形式に変換するソフトです。変換できる形式は、フリーのレイトレーシングソフトで あるEASTRAY用MONOLITH形式、同じくフリーのレイトレソフトPOV-Rayのmesh形式、 そしてWavefront OBJ形式です。  当ソフトは、その昔FM-TOWNS用に作成した同機能ツール(DXF2P DOS-Extender版)を Windowsで使用できるように移植した関係で、マイナーなEASTRAY用MONOLITH形式にも 対応しています。(現在EASTRAYをWindows上で動作できるツールもあるようです) ■ファイル構成   DXF2PW.exe  プログラム本体   DXF2PW.ini  設定ファイル(提供時には無し)   DXF2PW.txt  この説明ファイル   Monolith.txt MONOLITH形式説明ファイル ※実行ファイルはUPXMaskを利用して圧縮しています。 ■動作環境  Windows95以上でOpenGLが動作する環境。 ■インストール方法  適当なフォルダを用意し、そこへファイルを解凍してください。その後、必要に 応じてデスクトップに"DXF2PW.exe"のショートカットアイコンを作成する等して、 ご利用ください。 ※Windows95をお使いの方はWindowsのバージョンによって別途OpenGLのランタイム  ライブラリが必要になります。  (無くても実行できす。ただし、その場合プレビュー機能が使えません)  OpenGLランタイムライブラリは以下のURLからダウンできます。   NIFTY: FWING LIB-1 #22 OPENGL11.LZH   Web : http://www.vector.co.jp/soft/win95/util/se073121.html ■アンインストール方法  このソフトはレジストリを使用していませんので、インストールしたフォルダ内 のファイルを削除すればOKです。 ■使用方法 ☆「ファイル」->「開く」メニューでDXFファイルを選択します。    またはファイルのドラッグ&ドロップにも対応しているので、エクスプローラ等から  ・起動中のメインウィンドウへドロップ  ・プログラムアイコンへドロップ  でも開けます。  ただし複数ファイルをドロップしても、開くのは先頭ファイルのみです。 注:SJIS以外のコード形式で保存されたDXFファイルはいったんSJISコード形式で保存   し直しておいてください。SJIS形式以外のファイルは上手く読めません。   ("SJIS"="SHIFT JIS") ☆「ファイル」->「名前を付けて保存」メニューでポリゴンファイルを指定します。  なおPOV-Rayのpolygonデータ保存については、私自身POV-Rayの経験がほとんど無く  検証しきれてないと思われるため暫定対応としています。  (一応仕様には合ってるハズです)    ○ファイル選択ダイアログの「ファイルの種類」で選択した方の形式で保存され   ます。  ○EASTRAY形式またはOBJ形式で、DXFオプションのマルチ・オブジェクトをチェック   している場合、オブジェクトが2つ以上であれば、ファイル名の拡張子を除いた   部分に3桁のシリアル番号(001〜999)と拡張子".pol"が付加されます。   例. 保存ファイル名で"sample.p"と指定した場合:sample001.pol 〜  ○POV-Ray形式で保存した場合、選択したpovファイルと同じフォルダにinclude   ファイルが作成されます。これは保存したpovファイルから参照されます。 ☆「オプション」->「データ入出力」メニューでポリゴンデータの設定を行います。  ここで指定できるオプションは以下の通り。    [DXFオプション]  ○マルチ・オブジェクト   このオプションがチェックされると、DXFデータ内のポリゴンデータが複数の   オブジェクトに区別できる場合(*)、それぞれ別オブジェクトとする。   (*)DXFデータでは、レイヤと呼ばれるデータの管理単位があり、それによって 複数のオブジェクトデータとして記述する事ができる。 当ソフトではデータごとにレイヤ名と色番号を見て、その2つが一致すれば 同一オブジェクトであると見なす。  ○頂点クリーン   このオプションは同一座標上にある頂点を1つにまとめるかどうかを指定する。   DXFデータではポリゴンごとに頂点が記述される書式(3DFACE)があるため、   同座標の頂点でも重複して存在する場合がある。   このオプションをチェックすればこのような頂点を1つにまとめる処理を行う。   後ろの数値は誤差許容値で、比べる2頂点間の距離がこの値以下の場合、同一   座標と見なされる。   通常は0.0でも大丈夫のはず。上手くいかなかった場合、あまり大きくない値で   適当に調整してください。(データスケールによるが0.0001等で十分と思われる)  [EASTRAYオプション]   MONOLITH形式でポリゴンに追加するオプションです。ここで指定したものが  全ポリゴンに追加されます。  ※オプションの詳細は添付の説明書(Monolith.doc)を参照下さい。  [POV-Rayオプション]  ○スムーズ   各ポリゴンをフラットシェーディング用(triangl形式)に保存するか、スムーズ  シェーディング用(smooth_triangle形式)に保存するかを指定します。    ○追加ステートメント   オブエジェクトに追加するtexture情報(例えばpigment{〜}等)を指定します。  なお改行が使えないので、1行で表記できるものに限ります。  ※どんなものが指定できるかはPOV-Rayのヘルプや解説本を参照下さい。 ☆「オプション」->「プレビュー」メニューで、プレビュー表示色の設定を行います。  それぞれの色をクリックすると、カラー選択ダイアログが開きます。 ☆「プレビュー」メニューで読み込んだオブジェクトを3次元表示して、プレビュー  できます。なお、ここでの表示はオプション設定に関らずフラットシェーディング  になります。  *OpenGLランタイムDLLが無い場合は、この機能は使用できません。    ○ウィンドウの上でマウスの左ボタンを押しながらマウスを動かすと、それに従っ   てオブジェクトが回転します。    ○ウィンドウの上でマウスの右ボタンを押しながらマウスを動かすと、それに従っ   てオブジェクトが上下左右方向に移動します。(実際はカメラが移動します)    ○ウィンドウの上でマウスの両ボタンを押しながらマウスを動かすと、それに従っ   てオブジェクトが拡大/縮小します。(実際はカメラが移動します)      またはマウスホイールの回転によっても拡大/縮小します。   (マウスドライバによっては効かない場合もあるかもしれません)    ○ウィンドウの上でマウスをダブルクリックすると、カメラ位置がデフォルト位置   にリセットされます。(回転情報はリセットされません)    ○キーボードのスペースバーで、ポリゴン表示とワイヤーフレーム表示を切り替え   ることができます。 ☆オプションで設定した値はソフト終了時に設定ファイルに保存され、次に起動した時  には、保存された設定値がオプションに反映されます。 ■補足 ☆このツールの元となったTOWNS用(DOS-Extender版)DXF2Pと、ポリゴン処理ツールの  PTOOLは以下のURLからダウンロードできます。   http://plaza22.mbn.or.jp/~marin/mysoft.html  または、NIFTYのフォーラムFPICSTのLIBからもダウンすることができます。 ☆DXF形式は元々製図データのための形式であり、線種や文字データ等多くの情報を  盛り込む事ができるようになっています。3Dのモデリングデータのために利用する  場合は、その一部の情報のみ扱う事になります。 【重要】  DXF2PWは以下のような仕様においてDXFデータに対応しています。 1.オプションの説明欄でも述べたように、このツールでの1オブジェクトは、  「レイヤ名」と「色番号」が一致したものと見なします。   この判定方法が妥当なのかどうかは実の所あまり自信がありません。しかし、 とりあえず今のところ支障は無さそうなので、しばらくこの方法で行きたいと  思います。もし何か良い意見等がありましたら、連絡いただけると助かります。 2.UCD座標系情報や各データの基点座標値、またINSERTデータは無視している (全てのデータは評価済と見なす。1.にも関係する)ので、場合によっては 元データ通りの座標値にならないケースがあるかもしれません。 ただし、テスト用に集めたデータでは特に問題ありませんでした。 3. このDXF2Pで変換できるポリゴンデータは、「3DFACE」と「POLYLINE」の 「閉じたポリライン」,「多角形メッシュ(スプライン等の円滑化曲面は未対応)」 ,「ポリメッシュ」です。また、スプライン曲線はその制御点のみ変換され、補間 は行われません。 ■履歴 ☆ 1.12 --- 2003/03/20  ・プレビュー表示色を変えても反映されない場合があったのを修正。  ・ファイルのドラッグ&ドロップに対応。  ・プレビューの操作方法を変更。   (マウス右ボタンと両ボタンでの動作を交換)  ・プレビュー時、マウスホイールで拡大縮小できるようにした。 ☆ 1.10 --- 2002/11/01  ・プレビュー表示色をオプションで設定できるようにした。  ・ソフト終了時にオプション設定値を設定ファイルへ保存するようにした。  ・出力形式にWavefront OBJ形式を追加。  ・Helpメニュー追加。  ・グラフィックカードによってはプレビュー表示がおかしくなる可能性があった   のを修正。(デプスBIT値関係)  ・このバージョンから実行ファイルのランタイム使用版を廃止。   (UPXによる実行ファイル圧縮でファイルサイズを縮小する方向に変更) ☆ 1.03 --- 99/08/15  ・OpenGLラインタイムDLLの有無をチェックして3Dプレビュー機能の使用の   可/不可を自動的に設定するようにした。   これでVer.0.9xは不要になった。  ・他、細かい点で1,2ヶ所修正。 ☆ 1.02 --- 99/07/15  ・エラー処理で、異常終了する事があったのを修正。  ・プレビュー機能で拡大/縮小や移動もできるようにした。 ☆ 1.01 --- 99/06/30  ・データによっては、落ちる可能性があるバグを見つけたので修正。 ☆ 1.00 --- 99/06/21  ・OpenGLを使った3Dプレビュー機能を追加。   かねてからの野望が実現しました(^-^) ☆ 0.94 --- 99/06/21  ・POV-Ray出力した時マルチオブジェクトでも1オブジェクトで出力してしまって   いたのを修正。 ☆ 0.93 --- 99/06/14  ・POV-Ray出力で上手くレンダリングできなかったので、出力形式を変更。  ・上項目にともない、POV-Rayの設定に「スムーズ」を追加。 ☆ 0.92 ---(非公開)  ・polygon文で少しテスト。→やっぱりダメみたい(^^;) ☆ 0.91 --- 99/06/07  ・改行コードがMacやUNIXの形式(0x0Dのみ)のファイルだと、ちゃんと読めな   かったのを修正。 ☆Ver.0.9  ・初版公開   とりあえず変換だけでもできるように移植した版です。   今後はOpenGLを使ってデータを3Dプレビューできるようになんかしたいなぁ   などと思ってます。(が、いつ実現することやら ^^;) ■著作権、免責など ・当ソフトの著作権、他一切の権利は、作者である佐藤雅弘が保有します。 ・当ソフトの使用によって生じたいかなる障害・損害等に対しても、作者は一切の  責任を負わないものとします。あらかじめご了承ください。ご利用に関しては、  各自の責任において行って下さい。 ■使用許諾・配布条件等  当ソフトはフリーウェアです。利用する際の制限はありませんので、自由に使用 する事ができます。転載・配布も自由ですが、その際はオリジナルのファイル構成 のまま、各ファイルに手を加えずに行ってください。また転載の場合は、事後でも 構いませんので作者まで一報ください。  なお、書籍・雑誌等への掲載、商用目的の配布の場合は、事前にご連絡くださる ようお願いします。  ファイル配布を伴わない、ソフト紹介のようなことについては特に連絡は必要と しません。 ■連絡先  このソフトを使用しての感想・要望・バグ報告等がありましたら、下記アドレス 宛に電子メールにてご連絡ください。もしくは、インターネット上の作者のホーム ページ内に開設している掲示板に書き込んでいただいても構いません。  また、このソフトの最新版も同ホームページから入手することができます。 作 者:MARiN Home Page URL :http://kaeru.cheap.jp/ma2ten/ E-mail address:ma2ten@104.net