オリンピックチケット払い戻し受付システムがすごい!

 観戦するなら高跳びがいい。中でも棒高跳びが華やかでいい。
 トラックとフィールドで様々な競技が行われていたのが、一つ一つ決着がついてゆき、でも心理戦を含めての最後の鍔迫り合いのためだろう、最後に残るのがだいたいハイジャンプ。しかも棒高跳びである。
 そしてこの競技のいいところは「記録達成をリアルタイムで感じながら観戦できるところ」だ。つまりバーの高さを予め設定しているから、飛び越えれば世界記録、とわかるわけだ。わくわく感が違う。
 さらに素晴らしいのはメダルの色が決まった後、最後の1跳を残したゴールドメダリストがバーを世界新記録にあげるところ。
 観客に手拍子を促し、競技場全体がそれに応える。負けて悔しいはずのシルバーメダリストまでが、祈るように応援する。そして〜めったに見られるものではないが〜世界記録達成の瞬間、先程まで敵だったはずの選手が立ち上がって真っ先に駆け寄る。

 というわけで東京オリンピック、棒高跳び決勝のチケットがあたった私は、とーっても嬉しかった。
 しかしその後は皆様御存知の通りで、
 まあ、しかたなく払い戻しの口座登録をしたのだが、
 まずは案内が来たところでログインしたら「日程が変わりました」。普通これを詐欺という。

 そして「最終案内」。短い期限を設定したのは、よほど払い戻したくないのだろう、と理解したが、とりあえずオペレーション開始。
 すごい。ここまで払い戻ししたくないという意欲満々で画面設計できるものか?
サブシステム分割設計が詰められておらず、などというレベルではなく意図を持ってやっているとしか考えられない。

 メールの案内に口座登録のURLを載せないのは詐欺防止としてわかるとして

・チケット販売サイトにアクセスしてもリンクがない。
ないや、まだ作られてないのかな、とログアウトしてくれることを期待しているに違いない。払い戻しは何度も延期されてきたのだ。今回もまたか、と思うのが普通だろう。
・説明文がPDFとしてリンクされているが、パワーポイントプレゼンテーションが 「同一ウィンドウ」で開く。説明を読んだ後元に戻るのが大変。
迷って諦めてくれることを期待しているに違いない。
・すでにマイページにログインしているが、改めてパスワードを入力されるはわかるとして、FireFoxだとそこで固まる。(Edgeに改めてやり直し)
あとからまたやろうと思ってブラウザを落とし、そのまま忘れてくれることを期待しているのであろう。
「・同意しました」にチェックしろと言われるがチェックできない。(リンク先を開いて、[同意しました]のボタンを押すとチェックが入る。)
またバグか、とそろそろ呆れられることを計算に入れているのではないかな。
・口座のある支店指定のプルダウン、順序がメチャクチャである(あいうえお順がいいか北からの方がいいか、とか議論はあるだろうがせめて「新宿」から始まる支店名は並べようよね)。
あれ、自分の取引支店はないのか?店舗統廃合もあったしな、と「みずほ銀行を選んだから仕方ないか」と思ってくれる人が出てくると確信しているのだろう。
・全角で口座名義を入れろと言うので入れると。入れてから「カナにしろ」とエラーが出る。
さすがにここまで行き着いた人はこの程度ではめげないだろう。ただの嫌がらせです。
・追加すると「払い戻し内容を確認しました」のチェックボックスが2つある。
嫌がらせもここまでするかのレベルである。
 最初はオフィシャルスポンサーであるみずほが作ったシステムに違いない、と思ったが、ここまで綿密な「払い戻ししないで」の意図を織り込むのは相当の達人である。いったいこのシステム構築、いくらぼったくったのだろう。
 私にこんなふうに声をかけてくれれば無償で協力するのだが、似たような人もたくさんいると思う。
「棒高跳び決勝、観戦してもいいからやってよ。どうせスポンサー絡みで1万人は入れるんだから。」
 開会式は・・・いいや。あの演出、最初からテレビ中継を意図した「小さなもの」にしてたでしょ。むしろ演出に口を出させてほしい。直前に追放された音楽家の作曲分の代替曲、ラヴエルのボレロはあまりにも芸がない。ここはやはり冨田勲の「新日本紀行のテーマ」で。
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