どうやら梅干しには乳酸を分解する働きとか、老廃物を外に出す働きとか、血液をサラサラにする働きとかあってダイエットにいいらしい。広告ネタ、目次へ
まあいいんだろうなあ。んでもって1日2個(できたら焼いて)食べると皆さんスリムになるんだそうな。さきほどあげた3つの働きのうち、後ろ二つは、よくある胡散臭さがたっぷりなのでほっといて、乳酸を分解する働き(クエン酸の効能)を気にしてみた。聞いた話だとどこかの研究室では、疲れると日本薬局方のクエン酸をなめたりなんぞしているようだから、そこそこ実証されていること。つまり乳酸を排出する働きはあるんだろう。
んでもってそんとき聞いた話だと、解糖によって乳酸ができる。これが疲れの元であって、ほっとくと人間の体はこれを糖に再合成しようとするそうな。ところがクエン酸がいますと、こいつを体外に排出してくれるらしい。ということは?
無酸素運動のあとにクエン酸をとると、本来エネルギーになるはずだった乳酸が排出される。エネルギー効率からは無駄であるが、摂取した糖分がまだエネルギーを持った状態のまま排出されることになり、その分例えば脂肪の消費量を押し上げる。
ダイエットの観点からは従来あまり評判のよろしくなかった筋トレがクエン酸と組み合わせると強力な手法となるわけだ。筋トレをやって乳酸をためたところで梅干しを食うと含まれたクエン酸が乳酸を排出してくれるので、筋トレによって消費した何倍ものカロリーを消費することになり、効果的にやせられる、わけだ。
もっとも「やせたいけども運動は嫌よ」という人にはうけないだろうが。ただしクエン酸がエネルギーになる模式図をどう見てもクエン酸が増えると乳酸が分解されるようには見えないし、乳酸菌飲料を飲むと乳酸菌が増えて腸が疲れたという経験もない。
人体にはまだまだ分からないことが多いのだろう。(いや、おまえの理解力が足りないだけだ>自分。)
なので、普通にクエン酸回路の図を見て印象付けられるように
「エネルギーとしてクエン酸をとると、その分糖を必要としない。すると体内の糖は例えば脂肪になって蓄積されることになる」
というのがホントのところかもしれない。郵便局は紀州梅の通信販売に力を入れているらしく、一粒サンプルをもらった。眺めているうちに思いついてしまったのがこんなこと。