本人の記名かをAIで判断〜断念記録

 今年、というか去年あたりからやってみたいとおもう実験がある。AIを使ったものだ。
記名が偽造かどうか、わかりやすくは本人が書いたのかどうか、AIで判別できないかというものだ。
 多分、望むデータが全部あれば可能だ。この技法が確立すれば金融機関や役所の本人確認がどんなに楽になるか。
 自分の名前を書くときは、字画の部分によって筆圧や描く速度に相当のばらつきが出る。慣れているからそうなる。私も苗字の五画目を払うように書き、急に速度が上がる。これに対して他人の名前を書くときは、筆圧や速度が均質になる。画数の多い時やキラキラネームならなおさらだ。
 なのでこの自分の名前を書くときの「非均質性」を他人の名前を書くときの「均質性」と比較することができれば、AIで「これは本人が書いたものではない!」と判断することができると考えたわけだ。

 しかるに筆圧感知レベル4096のペンタブと言っても、各線画がどの筆圧で書かれたかを記録できるわけではない。ビデオで再生するわけでもないからどの線がどの速度で書かれたかが線画フォーマットに記録されているわけでもない。それでも全くわからないってことはなかろうし、線の付け離し、といったところに本人ならではの特徴が現れることはあろうが、本人確認の手段として使うには精度が期待できないと思った。IBMのCrossPadならできたのかな。

 というわけで断念した次第。でも「それならできるかも」って知識を持った人がいてくれるかも、って期待を込めて書き記しておくことにする。
 「ランチ2.0」って、こういう思いつきをする人と、それなら、と技術を持った人が気軽に話をする機会を持てて、新しい商品やサービスが生まれることを期待してできたのかも。ならば日本に勝ち目はない。でも、廃れてそうなとこを見ると、そうポロポロ成果が生まれるわけでもなさそうね。知的所有権だけ独占したい奴がボロボロいるから。

 ユーザーも含めると「世界最強のハードウェア」HP-LXの電池残量表示プログラムの改良、エキサイティングだったなあ。クロックアップをしたら、電池残量がうまく表示されないという不具合が生じた。知り合いの前で愚痴った人がいて、すると「なんとかなるよ」、速度を2割ほど落とせば正しく表示する手法はあるそうな。それを聞いたアクティブメンバー「電池残量確認のときだけ速度を落とせば、悪影響は無視できるレベルになる」。あっという間に実現してしまった。

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