地味だけに貴重な修学旅行

 うちの子が言いだした。
「修学旅行、行きたくない。」

 うちのこの学校では修学旅行として
ニュージーランドにホームステイ
があるそうな。
 あたしもイングランドにホームステイの経験があり、結構思い出がたまっている。

 いいじやないか。楽しかったぞ。
 ところがうちの子の場合は  「素直に京都・奈良がいい」と主張していた。私も行けるなら海外の方がいいでしょ、と思っていたが改めて考えてみた。京都・奈良だと何がいいか。
 「班分けして各自が計画を立てていろいろ動く」
ができる。これが海外だと生徒だけの班別行動なんぞ「怖くてさせられないJ。海外旅行なら それこそ親が金出して連れて行ってやることができるが「友人と計画を立てて観光スポットを 回る」は修学旅行しかできないな。その機会の方が一見派手な海外旅行よりも貴重ではないの だろうか?そんなことに思い至った。
 意地の悪い見方をすると、生徒が信用できないので、隔離可能な海外で事実上の缶詰研修さ せているようにも見える。

 そういえば近くのもうちょっと偏差値の高い学校、修学旅行は京都・奈良だったなあ。うち の子と同レベルの学校はUSAの田舎の州「ネブラスカ」。ん?そういうことかあ?と思いつ くや否や、うちのガキは検証を始めた。まず近所の他の進学校を見ると

 女の子あこがれの学校を見ると  あれ、意外と地味。ガキがなんでって聞いてくるので「女子校はお嬢様をお預かりする、っ て言い方するから危ない目に合わせるわけにはいかないのでしよう」というと。今度は男子校 も調べ始めた。

 思い切り自主性を尊重している。生徒を信頼しているのだろうね。
 うちのガキ「なんで男に生まれなかったぁ!」(いや、男の子に生まれても勉強しなかったら。)

 うちのガキが中学受験するときは、自称進学校レベルを中心に説明会を回ることを余儀なく されたが、海外修学旅行が目玉ってのが多かった。(ただし思い返すと名所名跡を回るという わけではなかったなあ。)

でも言いたいことは自称進学校あるあるのネタ追加ではなく、「修学旅行は知見を広めるよりも友人と旅を作る経験をするのが重要だ。なぜならば学校でしかできないことだから。ならばSafetyNetがないため完全管理が必要な海外を行先を選ぶのは見栄えがどうであれあまりよろしいことではない」
ということだ。

 調べていて爆笑したのは、よく修学旅行とセットで紹介される「校外学習」。
「東大見学会」というのが複数の学校であった事。
 昔シャレで考えたのよ。塾の行事で志望校別マラソン大会。志望校の校門まで走って「〇〇中学合格!」と叫んで戻ってくるというの。まさかホントにやるところがあるとは。

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