VOA(NHKの米国版)のニュース見てると、社会問題ネタ、目次へ
火星で水を調達して、帰りのロケット燃料を生産する
という記事があった。つまり水が見つかれば(当然氷の状態でだが)、それを使ってメタノールが作れるというのが前提となっている。
炭素(一酸化炭素)はどこから持ってくるの?水から水素を取り出すためのエネルギーは?合成のための温度(200〜350度)と圧力はどうやって生み出すわけ?平均気温は氷点下55度だよ。(水素を直接燃やしたいところだが、水素よりメタノールが扱いやすいのは理解する。)
「あの太陽から」。
惑星間ロケットに積み込める程度の設備でロケットを飛ばす量の燃料が作れるのであれば、水はとても豊富にあり、太陽も大きく見える地球上であれば、もうエネルギーを心配する必要はなくなるんじゃなかろうか。
火星にロケットを飛ばすという、文字通り「ロケットサイエンティスト」ですらこの程度のことに気が付かないとは「人類は本当はアホではないだろうか。」(森元首相はまだマシな方なのだろう。だから代議士してるし、オリンピック組織委員会の会長をやっていたのだよ。)もちろん心配する必要はある。化合のためのエネルギーをどこから持ってくるかという問題は未解決だ。燃料を合成するということは化学物質の形でエネルギーを保存する、ということだからね。太陽エネルギーをコツコツ貯めるというのが地道だが確実な方法なのだが、愚かな人類は太陽電池を設置して、夜間は原子力発電ないし火力に頼るという手法に「子供を除いて」疑問を感じないようだ。その証拠に太陽光を利用して海水中のマグネシウム化合物を金属マグネシウムに還元してエネルギーを保存しよう、という技術がまるで進展しない。(致命的欠陥があるのか、ロックフェラーに妨害されているのか。)
光触媒でCO2をCOに変換し、水から水素を取り出す(まだ実験室段階)。これを地熱発電の要領でメタノールに変換。地球上でも効率悪そうだ。でも火星でも軽量な装置で似たようなことをしてロケットが飛ばせるんだから(重力1/3ですが)、アメリカでは確立した技術のようだ。いやアメリカではメタノール合成も光触媒でできる様になっているに違いない。さすがロケットサイエンティスト。
これが地上でなぜ実現しない。やはり石油の時代を終わらせたくない国と大資本の陰謀が・・・。