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TrueEdit操作マニュアル | 正しいHTMLの考え方

 TrueEditは正しいHTMLを書くために必要な機能を集めたソフトウェアですから、活用するためには、ある程度は正しいHTMLの理解が必要です。このページでは、TrueEditを活用するために必要なHTMLの概念を説明します。
 少し大変かもしれませんが、様々な人と様々なブラウザのためにページ製作者が持つべき知識として理解してください。

様々な人と様々なブラウザのために

 前の段落で「様々な人と様々なブラウザのために」と書きましたが、この素敵な考え方には、どんな意味があるのでしょうか。
 まず理解すべきは、ブラウザはNetscape Navigatorと、Microsoft Internet Explorerだけではないということです。もちろん、この2つのブラウザはポピュラーであり、デザインの上でも最も意識すべきです。しかし、その他にも世の中にはあまたのブラウザが存在していて、そういうブラウザのユーザが少ないながらも間違いなく存在するという事実です。
 たとえば、Lynxというブラウザがあります。Lynxはテキストブラウザというタイプのブラウザで、文字ベースですべて完結していて、画像を表示できません。主にUNIX環境で使われていますが、DOS版(正確にはWin32コンソール用)も開発されています。Lynxを使うのは、どんな人でしょうか。まず画像表示が必要ない人です。接続環境の問題もあるでしょうし、そもそも画像を表示させると重い。ページに書いてあることの大半は文字だけ読めれば理解できます。XにしろMSにしろWindow環境がない人も大勢います。さらに、目の障害がある人のことを考えましょう。たとえば視力が低く、ディスプレイの文字が読めないとすると、その人は音声読み上げシステムを使います。このときブラウザはたいていLynxです。だから、Lynxでどう表示されるかは重要だと言えます。
 ここでは3つのブラウザを挙げるにとどめますが、あまたのブラウザでそれなりに正しく表示させるためには、文法的に正しいHTMLを書くことが最も重要なことなのです。

HTML4.0 Strict

 大抵の場合、文法的に正しいHTMLを書くと、NavigatorやExplorerで表示したときの見栄えは大したことないものです。ここでジレンマに陥ります。そもそも文法的に(概念的にも)正しいHTMLには、色の指定やフォントの指定は含まれません。デザインをするとき色の指定が出来ないことは致命的です。
 このジレンマを解決する術、それはHTML4.0とスタイルシートです。HTMLでは厳格に論理を記述し、見栄えを左右するデザインはスタイルシートに任せる。これがHTML4.0の真髄です。スタイルシートの持つデザイン能力は非常に高いのです。HTML4.0にはStrict、Transitional、Framesetの3つの種類(概念に忠実なStrict、新旧折衷のTransitional)がありますが、Strictに至ってはデザインに関する機能は削除されるほどです。ぜひHTML4.0とスタイルシートを採用しましょう。TrueEditは、この組み合わせのために最適化されているのです。

※このページの背景色は何色でしょうか。もし落ち着いた黄色っぽい色が見えたら、あなたのブラウザはスタイルシートに対応しています。背景が黄色じゃなくても(多くのブラウザでデフォルトの灰色背景に黒色文字とか)、ページ自体はちゃんと読めて理解できますね。「対応ブラウザなら美しく、不対応でもそれなりに見える」のがスタイルシートの長所です。

P、DIV、SPANの考え方

 HTML4.0を活用するために、スタイルコンテナの理解は欠かせません。「スタイルコンテナ」、つまり段落のP、ブロック指定のDIV、フレーズ指定のSPANのことです。
 理解のために最も簡潔なきっかけを挙げましょう。それは「BODYの中に直接、文章を書いてはいけない(Strictの場合)」ということです。ではどうするか、大抵の場合、段落のPを指定することになります。
 このスタイルコンテナはスタイルシートに直結します。スタイルシートで適用の範囲は、ほとんどスタイルコンテナで示されます。3つの使い分けには慣れが必要です。端的には文章を書くときはP、画像なども含んでブロックを指定するときはDIV、文章の中の一部だけを指定するときはSPANと考えましょう。
 この辺は慣れないとややこしいだけです。難しいと思ったら、DTDにHTML4.0 Transitionalを指定しておきましょう。ここで説明しているStrictに比べ、大幅に許容されますし、HTML3.2などで使い慣れたタグの多くも使えます(BODYの直下に文章を書いてもOKです)。結局、現時点では将来のHTMLはこの方向だよと示しているだけです。

※BODYの直下に書けるタグは、P、DIVの他に、見出しのH1-H6、リストのUL・OL・DL、TABLEといった程度です。これをブロックエレメントと呼びます。SPANはフレーズ指定のために、ブロックエレメントの中に書くものでフレーズエレメントと呼びます。
※このページでは、ことさらに「タグ」と表現しましたが、これはあまり正しくありません。正式にはエレメントです。本来のタグはエレメントの先頭と末尾で内容をくくっている、それぞれの片割れと考えることが出来ます。


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