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塾長徹底攻略

本当に塾長に勝てるのか?

 塾長は強い。特に鬼神の力を持つ第三段階の塾長は強い、圧倒的に強い。男闘虎塾で繰り広げられたこれまでの戦闘とは完全にレベルが違う。多くのプレイヤーがここで溜息を吐いたことであろう。本当に勝てるのか…と。
 だが大丈夫だ。勝てる。そう作られている。作者はシナリオ制作に当たり、シナリオのテストプレイを入念に繰り返した。特に塾長戦は何十回も繰り返してバランスを調整した。難度Aクラスギリギリに。
 よく考えてほしい。相手は世界最強クラスの格闘家という設定だ。簡単に勝てるはずがない。そしてまた思い出してほしい。このシナリオのコンセプト「努力・友情・勝利・侠気」を。シナリオの最後を飾る塾長戦は言ってみればこのコンセプトの集大成になっている。この辺りを理解できれば自ずから道が見えてこよう。
 なに? 見えないから苦労しているんだ?
 実にもっともな意見だ。ここは作者自らが塾長戦第三段階の闘い方を指南しなければなるまい。
 よおしっ、しっかり付いてこぉぃ!

塾長・強さの秘密

 孫子曰く「敵を知り己を知れば百戦危うからず」。
 闘いに勝ちたければ、まず相手を知り、そして自分自身を知る必要がある。まずは敵…すなわち塾長がなぜ強いのか、そのあたりから探っていこう。

★基礎能力の高さ
 強い・固い・速いの三拍子が揃い、なおかつレベル12という普通の人間では到達できないところまで達している敵。それが第三段階の塾長だ。どうりで強いわけだ。

★驚異の召喚獣
 彼はあらゆる攻撃を弱める「闘気」をまとっている上に、さらに防御力を高める「螺旋の蛇」を頻繁に呼び出す。しかも両召喚獣がほぼ毎ターンのように体力回復や特殊スキルの配布を行っている。

★ミタジマ流喧嘩拳術 100%
 塾長が使う喧嘩拳術は、恐ろしいほど強力かつ凶悪だ。技の特性を100%引き出せるのは、やはり開祖ならでは。ここで彼が使う技を詳しく分析してみよう。

 鉄撃・豪
 「豪」が付いてもしょせんは鉄撃。威力は普通の鉄撃と変わらない。正気に戻す性質も同じだ。違うのはこの鉄撃が「喝」を入れるのに特化した技であるということ。すなわち、意識を失った者を呼び起こす力と集中力を高めさせる力を持っている。実はここが狙い目になってくる。
 湧泉孔
 体力を取り戻す技だ。対象が敵と味方両方になっているところに注目すべき。
 迅撃乱打
 威力の低い全員攻撃だ。避けにくいのは確かだが、何も恐れることはない。
 大喝
 大声で正気を取り戻させ、行動を止める技だ。恐慌状態に陥っている時などは大変ありがたいのだが、強力カードを取り置きしている時だと涙が出てくる。
 緑閃刀撃
 なかなかの威力と「恐慌」の効果を持つ技。「大喝」もそうなのだが、敵に使われるとミタジマ流のいやらしさをまざまざと感じさせられることだろう。だが、プレイヤーのとる戦術次第では恐慌状態をむしろ歓迎することもある。
 奥義・螺光砲
 召喚獣を吹き飛ばす困った技。防御を練硬気や螺旋孔に頼ってるプレイヤーの鬼門になる。威力も高めで、実に嫌な攻撃だ。
 奥義・旋光撃
 麻痺の効果を持つので、一対一戦闘では文字通りの必殺技となる。そのことを知ってか知らずか、塾長がこの技を使ってくる率が低いのは救い。
 奥義・螺旋孔
 攻守両面の力をアップさせる召喚獣「螺旋の蛇」を呼び出す。塾長はこの技を非常に好んでいるような印象がある。確かにこいつが召喚されると勝機が薄くなるのは事実だが、1ターンの間攻撃を逃れられるのはある意味ラッキー。

 総じて、第三段階の塾長が使う技は強力だ。しかし、大多数がこちらに利をなす面も持っていることを忘れてはならない。塾長の技をうまく利用できるか否かで、勝率が大きく変わってくる。
 塾長には一度や二度は負けても大丈夫だし、宿で安全にセーブすることもできる。敗北の原因をしっかり分析してから再び挑もう。そう、彼は理詰めで攻略可能な敵として設定されているのだ。

対抗手段

★基礎能力の高さに対して

 まず度外れた「強さ」に対抗する手段を考えよう。
 一発一発の威力が目を見張るほど高い彼の攻撃をしのぐには防御力アップが欠かせない。アイテムやスキルを事前に用意しておこう。男闘虎塾のほぼ全ての喧嘩の前に、体力・精神力フルチャージの機会が与えられている。しかも、塾長第三段階の戦闘では魔法が使える。今までと同じ技を使い続けなければならない理由は無いのだ。戦闘突入前にもっとも有用なスキルを慎重に選択しよう。

 次に「固さ」と「速さ」に対抗するための方策だ。難しく考える必要はない。こちらも威力、命中率が高いスキルを使えばいい。だが魔法は駄目だ。塾長は抵抗力が高い。その上、闘気や螺旋の蛇が抵抗力を思い切り高めるので、ほとんどの魔法攻撃は通用しない。また彼の熱い闘魂がの攻撃を寄せ付けないことも注意してほしい。
 頼りにすべきは物理攻撃のスキルだ。魔法は防御用と考えよう。

★驚異の召喚獣に対して

 結論から言う。「闘気」と「螺旋の蛇」をひっぺがさない限り、塾長には勝てない。
 攻撃無効の召喚獣「闘気」は10ターンの間、塾長の猛攻をしのぐか、10ターン以内に塾長を戦闘不能にすることで消し去ることができる。どちらを狙うかで戦術にも差が出てくるが、このことについては後で詳しく述べる。
 次に「螺旋の蛇」の消し方だが、これは普通の召喚獣なので楽だ。「螺光砲」などの召喚獣消去の効果を持ったカードを使うか、塾長の「螺旋の蛇」を酷使してやればいい。どうやれば酷使できるのか?「螺旋の蛇」は攻撃と防御、両面に影響を及ぼすところがポイントだ。
 ここでのみ得られる頼もしいようで頼りない味方の存在意義は、実は「螺旋の蛇」を酷使することにある。ありがたいことに、彼らの攻撃は確実に蛇の寿命を削ってくれるのだ。

★ミタジマ流喧嘩拳術 100% に対抗するには

 時と場合によって、わざと技を食らうと闘いを有利に運ぶことができる。
 その際「賢者の瞳」などで暴露状態にできればだいぶ安心できる。「湧泉孔」が来ると分かっていれば、喜んで身をさらけだせばいいし、「螺旋孔」や「大喝」、塾長自身に対する「鉄撃・豪」が先読みできれば、そのターンをカード交換や治療などに使える。持久戦を挑んでいる時は、この手の安全にターンをかせげる技はありがたい。
 体力がだいぶ心許なくなってきたら、下手に治療せずどん底まで行ってみよう。塾長の治療が受けられる確率が高い。彼の侠気は弱った相手を捨て置けないのだ。また、死にそうな時は「鉄撃・豪」も食らい得だ。この技で止めを刺されることは絶対にないし、次のターンで特殊技能が配布される。治療系のカードを引くこともあるだろう。

役に立つカード
 防御系
 防具系アイテムは大本命。信頼できる作者の店シナリオをダウンロードして、金を使って入手するのが一番楽。あとは地道に「賢者の選択」などの冒険行で手に入れるしかない。
 「魔法の鎧」「練硬気」は確実に防御力を高めてくれるが、技を使う前にやられてしまう可能性が常につきまとうし、後者などは敵の「螺光砲」にかき消される可能性がある。魔法アイテムを使うのが一番冴えたやり方だ。
 シナリオ内で入手できる「憤紅孔」は、必ずしも成功するとは限らないところがネックだが、特殊技能が配布されるところが密かに狙い目だ。
 攻撃系
 確実に当たり、威力も強い「双狼牙」は塾内戦闘でもっとも役に立つスキルの一つだ。技のレベルが高いため、配布確率が多少低めなのが泣き所か。「双狼牙」二連装でその点を補うのは悪くない考えだ。似たような性質の技「穿鋼の突き」を持っていくのもいいだろう。
 「奥義・旋光撃」は一発逆転を狙う技として使える。この技を成功させるには塾長を丸裸にして的中率を上げておくことが重要だ。「双狼牙」以上に配布確率が低いので乱発はできない。
 「螺旋の蛇」を吹き飛ばせる「奥義・螺光砲」は確かに有効だが、味方が三人いる場合はさほど必要というわけではない。
 あと強力なのが毒物だ。塾長の「闘気」は中毒を治療する力を持っているが、「血清の法」ほど強力というわけではないし、毒の治療中は体力回復ができない。
 攻撃系の魔法・気功法は捨ててかかろう。使えるものは少ない。
 その他
 治療の定番「癒身の法」はやはりこの戦闘でも役に立つ。ぜひとも装備しておきたい。これさえあれば器用貧乏な技「湧泉孔」は必要ない。
 「賢者の瞳」は大穴。よほど戦い慣れたプレイヤーでないと、この技の利用は思いつかないだろう。最初の方のターンで塾長を暴露状態にできればかなり有利に闘える。
 「奥義・螺旋孔」は強力なので装備しておきたい。ただし、19990221版で追加された隠しアイテム「血染めの帯」がある場合は別に必要ない。基本的に召喚獣は第三段階塾長の前ではもろさを露呈する。
具体的な戦術
 持久戦
 10ターン耐え抜いて、塾長の息切れを待つパターンだ。
 アイテムやスキルでしっかりと防御を固め、序盤は攻撃を控えめにしよう。効き目が薄いし、闘気の力ですぐに回復されてしまう。
 闘気が消えたら反撃開始だ。友情に頼って敵の「螺旋の蛇」を消し去り、「奥義・旋光撃」で一気にカタをつけよう。
 このシナリオのコンセプトからいって、耐えて耐えて必殺技というのは一番正統派の戦術。ジャ○プ漫画の強敵との戦い方はつまりこれだ。間に「螺旋蛇覚醒」のイベントを挟むとよりそれらしさが増す。
 ただし、敵の「奥義・旋光撃」には注意。あまり闘いが長引くと、こいつであっさり葬られることが多い。
 電撃戦
 とにかく「奥義・旋光撃」を当てて、10ターン以内に戦闘不能にする。この後、塾長は復活してしまう。復活後は、麻痺や中毒が効かないし体力も満タンになってしまうので、一見不利なようにも思えるが、塾長第四段階は闘気が無い、体力が低い、「奥義・旋光撃」も持っていないの無い無い尽くしなので、じっくり攻めれば勝つのはさほど難しくない。一番難しいのは、最初の旋光撃を当てるところだ。いろいろ工夫してみよう。
 螺旋蛇
 塾長第二段階との闘いは負けない方がいい。第三段階で「螺旋の蛇」を覚醒させられるとだいぶ楽だ。保険になるし、イベントで召喚された「螺旋の蛇」は通常のものに比べて強力だ。ストーリーも第三段階で「螺旋蛇覚醒」のイベントを起こした方がちょっとだけ(台詞一つか二つ分)盛り上がるぞ。
 「闘気」をはがしてあれば、「螺旋の蛇」でプレイヤーキャラが復活した後も、「闘気」無しの塾長と闘うことができる。加えて、復活時にこちらの体力・精神力共にフル充填されるのでだいぶ楽だ。
勝利の向こうに

 このページを丹念に読めば、塾長戦の勝率はぐんとアップするはず。あとは感動のフィナーレを迎えるだけだ!
 しかし、このシナリオはまだ終わらない……。

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