1つのブックに設定できる書式は約4,000までです。これはフォントや表示形式などの組み合わせのパターン数の上限です。
例えば、すべてのセルにまったく同じ書式を設定していれば書式数は 1 です。フォントは同じでも、1つのセルの表示形式が違えば、書式数は 2 になります。また、フォントや表示形式、罫線などの見た目がまったく同じでも、異なるスタイル([書式]-[スタイル])を設定していれば異なる書式としてカウントされます。
この書式数の上限のために、異なる形式のシートを1つのブックにたくさん含めることはできません。反対に、列ごとに同じ書式が設定されたシートや、まったく同じ形式のシートであれば、1つのブックにたくさん含めても問題にはなりにくいです。
書式数が上限に達すると、セルの書式を変更できなくなるばかりか、ファイルを開くことができなくなることもあるので注意してください。
「表示形式を追加できません」というエラーが表示され、ファイルを開けないことがあります。Excel2002(Excel XP)以降ではファイルを修復して開くことができるようになりました。ただし、書式はすべて失われてしまいます。
Excel 2000 以前のバージョンしかない場合や、書式を残して開きたい場合には以下のツールを試してみてください。ただし、ファイルを強制的に書き換えるため、ファイルのバックアップを必ず取ってから使用してください。また、開いたファイルはそのまま使わずに、新しくファイルを作り直すことをお奨めします。
表示形式とフォントを削除するツール delxf.lzh (21KB)
使用例
(1) delxf.lzh を LHA 等で解凍します。delxf2.exe と delxf2.txt が作成されます。
(2) delxf2.exe と対象のXLSファイルを適当なフォルダにコピーします。
(3) 対象のXLSファイルを同じフォルダにもう1つコピーします。
(この例では Book1.xls と Book2.xls とします。この2つのファイルの中身はまったく同じです)
(4) コマンド プロンプト(MS-DOS プロンプト)を起動します。
(5) CD コマンドを実行して delxf2.exe のあるフォルダに移動します。
(例: >CD "C:\My Documents")
(6) delxf2 を以下のように実行します。
delxf2 Book1.xls /d1 (Book1.xls の表示形式の情報をクリアします) delxf2 Book2.xls /d2 (Book2.xls のフォントの情報をクリアします)
[XL2000]"表示形式を追加できません"エラーが書式設定時に発生する
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;213904
最後の方に「メッセージが表示されるたびに [OK] をクリックすると、ファイルを開くことができます」と書いてありますが、これでファイルが開けたという話は1件も聞いたことがありません。サポートに問い合わせた人の話では、サポートも聞いたことがないと言っていたそうです。そもそも、これで開けるなら誰も「開けない!」なんて言わないでしょう。