なつかしの名車 マツダ コスモ・スポーツ

1961年、ドイツのNSU社・バンケル社と技術提携して導入したロータリーエンジンは、
マツダが社運をかけて開発した画期的エンジンです。
そのご6年余りの開発努力の結果、独自のカーボンシールなどの
高耐久技術を成功させ実用車に搭載しました。

(画像は拡大します)

(ロータリーエンジン) 

コスモスポーツは、そのロータリーエンジンを2 ローター化して搭載、
14回東京モーターショーに華々しくデビューしました。

(コスモスポーツ)

429CC×2ローター、110ps/7000rpmのエンジンで,
当時としては画期的高性能、SS1/4マイル16.3秒、185Kmの
最高速を誇りました。

(高速走行テスト)

全長×全幅×全高―4140mm×1595mm×1165mm
ホイルベース:2200mm
登坂能力:31"43'
最小回転半径:4.9m

テレスコピックハンドル、木製ハンドル、4段ダイレクトチェンジ、
前輪ダンロップ製ディスクブレーキ、高速ロープロファイルタイヤなど装備していました。

(三角窓に注目)

また、延べ300万Kmに及ぶ耐久テストや、2年・5万キロの長期保証を実施し、
高耐久技術を誇示しました。

(耐久テスト)

その後、ロータリーエンジンは、ファミリアやRX-7にも搭載され、
スポーツカーマニアを喜ばせましたが、
小型、高出力、低振動と云う特徴をもちながら、
運悪くオイルショックによるガソリンの高騰化にあい、
燃費の悪いロータリーエンジンは次第にその勢いを失ってしまいました。