ゲーム改造初心者の方のためのページ

 

ここでは、「PARやコムズリンクってなに?」という人のために、これら改造ツールについて詳しく説明します。

[PAR]

正式にはプロアクションリプレイ(ProActionReplay 略してPAR)というもので、英国のデーテルという会社が製造、販売しているものです。日本ではカラットという会社が正規代理店として販売しています。
いわゆるゲーム改造ツールといわれるもので、ファイナルファンタジー7でエアリスを復活させたり、格闘ゲームで無敵にしたりできます。
プレイステーション用、セガサターン用、ニンテンドウ64用などがあり、それぞれの機種に合ったPARが必要になります。
改造コードと呼ばれる数字とアルファベットで構成されたコードを入力することで改造の効果があらわれます。

(ここはわからなくても結構です)
ある程度詳しい人へ説明するなら、コードはxxxxxxxx ddddという形式になっていて、xが書きこむアドレス、dが書きこむデータを表します。PSの場合は割り込み動作時にこのアドレスとデータにしたがって書き込みを行います。実際には1秒間に何十回も書きこみは行われます。


改造コードはゲームごと、効果ごと必要です。改造コードを作成するには一般的にサーチという作業が必要になります。サーチはPS用(ver2以前)とSS用はPAR単体ではできず、別にパソコンとコムズリンク(後述)というものが必要になります。

以下は特にPS用について書きます。
値段は詳しく調べていないので良くわかりませんが、正規品は¥9800〜¥7800ぐらい。いわゆるバッタモノは¥5000〜¥2000ぐらいで売られているようです。
初めて購入する人は正規品を買ったほうが良いでしょう。バッタモノは正規品と性能に差はないのですが、壊れやすかったりするようです。
ちなみにPS用のPARにはいろいろとバージョンがあり、大別すると、
ver1.xx
ver2.xx
ver3.xx

という3つがあります。

ver1.xxはすでに化石のようなもので(^^; 今はあまり売られていないでしょう。(地方のお店などではまだあるかも) スタンダードな機能のみですが、普通に改造する分にはこれでも差し支えありません。ちなみ私のPSのPARはver1.53です。コムズリンクでパソコンと繋げることは可能です。
ver2.xxはたぶん現在(1999/03)一番良く売られているものでしょう。ver1.xxとの違いはCDによる内蔵されている改造コードの更新等があるようです。結構細かい違いがあるようですが、私自身持っていないので良く知りません(^^; 改造の基本的な機能に差はないはずです。コムズリンクでパソコンと繋げることは可能です
ただし、通信プロトコルがver1と違うようで、私の作っているツールは使用できないようです。
対処法としては強制caetla書き換えのようなものがあるようですが、私自身試したことがないのでわかりません。
ver3.xxは1999/03に発売になった最新バージョンです。ここまでくると、私にはどういった違いがあるのかわかりません(^^;; ただ、今のところわかっていることは、ver3.xxは従来のコムズリンクではパソコンとつなげてサーチすることができないらしいということです。新しいver3用コムズリンクが発売予定のようです。その代わりに、単体でサーチすることができるようです。しかし、私の作ったような(^^;ツールを使用したいという人は注意が必要です。


入手は秋葉原や日本橋に行けばすぐ見つかるでしょう。
最近は地方でも扱っているお店があるので、意外と近所のお店で手に入るかもしれません。
あとはゲームラボなどを見て通販で購入するという手もあります。

 

[コムズリンク (ゲームリンク)]

PARの改造コードを探すためにはパソコンとつなげてパソコン上で専用のソフトを使ってサーチをする必要があります。そのとき、パソコンと接続するためのインターフェースカードが必要になります。それがコムズリンクです。(実際は他にもあるんですが…後述)
バスはISAで必然的にAT互換機(DOS/V機)専用になります。
やはり製造、販売元はデーテル、日本での販売はカラットが行っているようです。
値段は正規品は¥7800〜¥5000ぐらい? たまに¥3000ぐらいでたたき売りしているお店もありますが…。バッタものだと¥6000〜¥3000ぐらいであるようです。コムズリンクはPARと基板密度が違ったりするせいか、バッタモノでも動作不良などは少ないようです。(私の身の回りや聞いた話の範囲でですが)
入手方法は同様です。が、コムズリンクは需要の少なさゆえか地方ではPARはあるけどコムズリンクはないというお店が結構あります。そういうときは秋葉原まで遠征したり通販を利用したりしてください。

ちなみに私の作ったFF8やダビスタのエディタはPARとコムズリンクの両方がないと使用できません。

ゲームリンクとはX-T(後述)のPS用とSS用が発売される前にゲームスアークなどが発売していたコムズリンクの互換品のようなものです。現在発売中のコムズリンクとゲームリンクの違いは良くわかりませんが、私が購入した当時の違いはゲームリンクはDOS/V用のほかにPC-98用があることと、付属ソフトの違いです。PC-98用コムズリンクは発売されていないため(今後も発売はされないでしょう)、PC-98ユーザーにはありがたいです。
付属のサーチソフトにも違いがあります。コムズリンクには高性能なACTION.EXEというサーチソフトがついてきます。ただ、このACTION.EXEは高性能なのですが、数字のサーチができない、ゲームリンクの付属ソフトにはあるクイックサーチがないなど、サーチ機能の便利さはイマイチです。ゲームリンクはシンプルですが、サーチをするという用途に関してはACTION.EXEより使いやすいツールがついてきます。ソフトに関しては一長一短というわけです。この辺りが気に入らないのかサーチソフトを自作する人も何人かいるようです(私もその一人ですが)。個人的な感想では、付属のツールよりもインターネットで公開されているツールのほうが使いやすいものばかりだと思います。(これらのツールに関してはまた後述)

他に改造ツールとして、X-TERMINATER(エックスターミネーター 以下、X-T)やゲームリンクという製品があります。
ゲームスアークという会社がおもに販売しているツールで、スーファミ用からPS用、SS用などが発売されています。
このX-Tの特徴はPS用は通信用のインターフェースカードなしで通信でききるということです。
これはつまりサーチ環境が安く手に入るということになります。専用インターフェースの変わりにプリンターポート(パラレルポート)に接続してサーチをおこなうことができるからのようです。
SS用にいたってはver3.xx以降はパソコンなしでサーチができるという画期的なものです。ただ、SS用はとてもつぶれやすいという致命的な欠陥があります。(具体的にはX-Tに内蔵しているフラッシュメモリーのデータが消えやすい。消えるとX-Tは立ち上がらない。)
PS用はあまり壊れるということはないようです。
ただし、このページにあるエディタなどはX-Tの環境では使用できないと思います。
私自身持っていないし身近に持っている人もいないので対応させようというきっかけがなくて…。

最終的に使用している人数、丈夫さ(?)などを考えると、やはり純正PAR+コムズリンクorゲームリンクが良いと思います。
別にとりあえずサーチができればいいという人はPARver3やX-Tのほうが買いでしょうけど。X-Tのサーチツールがどのようなものか見たことがないので、はっきりとは言えないのですが…。

 

最後におすすめサーチツールを…

Ex-STAND たにしげ氏 作 シェアウェア(Windows)
Win用の改造ツールですがオマケでPSとSSのサーチもできます。

 

名前忘れた…(^^;;) まさやん氏 作 シェアウェア(Windows)
機能に関しては最強でしょう。細かな指定のサーチやプログラム解析などの機能までついているようです。ただ、私は使ったことないです。

 

コードキャプターさくら FREE WING氏 作 フリーソフト(DOS AT/PC98)
FREE WING氏の製作された自作インターフェース(コムズリンクの代わりになるもの)に対応しています。
もちろんコムズリンクやゲームリンクにも対応しています。

 

PSXS 浦木 コウ 作 フリーソフト(DOS汎用)
拙作です(^^;
自分で使いたいがために作り始めたため、個人的には一番使いやすいです。他の人に向くかはわかりませんが…。
一応、クイックサーチ、サーチ中に候補を見る、削除する、そのアドレスにジャンプしてエディト、簡易改造コード登録機能などがあります。
ぜひ使ってみてください(^^;;
SSS 浦木 コウ 作 フリーソフト(DOS汎用)
拙作です(^^;
自分で使いたいがために作り始めたため、個人的には一番使いやすいです。他の人に向くかはわかりませんが…。
一応、PSXSと機能は同じような感じです。SSSの機能としてはゲームの情報を表示するような機能があります。
ぜひ使ってみてください(^^;;


他にもまだあるかもしれません。本腰入れて調べているわけではないので…。
もし、こんな良いツールがあるよとかありましたらぜひ教えてください(^^;
上記のツールへのリンクはここにはありません。自力でサーチエンジンなどを使って探してみてください。たぶん、まさやん氏のツール以外はすぐ見つかるでしょう。(まさやん氏のツールは…どこにあったかなぁ(^^;)