リトル・パラル・2
その後のお話
アイシャとアースの物語は7つの話で構成され、第4話まで製作しました。しかし諸般の事情により、現在第5話以降の製作の予定はありません。
第5話から第7話までの物語のあらすじをここに掲載します。
第4話に登場したバーバ・ヤーガが隠した『魔法士フラットの魔法書』を探しに行くお話です。かつてフルイ地方に王国を築いていたフルイ・ドゥール王国の残党、および彼等に雇われた傭兵集団エルフロールも登場し、『魔法書』を巡って争いが起こります。
『魔法書』はバーバ・ヤーガが隠れ家に利用していた迷宮に隠されていますが、そこには恐ろしい罠がしかけられていました。エルフロール達が魔法書を手にしたとたん、迷宮は突然崩壊してしまいます。奇跡的に生き残ったアイシャとアースですが、地中深くに閉じ込められ、そこから出る術はありません。
地上では、領主クーミルやクリス達が必死にアイシャ達を助け出そうと崩壊したトンネルの掘り起こし作業をしていましたが、状況は絶望的でした。
そしてクリスは最後の手段に出ます。それは、魔族召還‥‥。近くにいる魔族を強制的に呼び寄せるその呪文は、魔族であるアイシャを呼び寄せます。呪文は成功し、アイシャとアースは地上に脱出する事が出来ました。しかし、アイシャはあらためて自分が魔族である事を思い知らされ、深い悲しみに閉じこもってしまいます。
マイムの森の迷宮で眠り続けるフルイ・ドゥール王国の姫フィディエルを目覚めさせる方法が『魔法士フラットの魔法書』に書かれていました。領主クーミルの依頼を受け、アイシャとアースはフィディエルを目覚めさせるために必要なアイテムを集めます。
しかし、ようやく目覚めたフィディエルは、数十年もの長い眠りの後遺症により、すべての記憶を失っていました。クーミルは、自分の祖父とフィディエルが恋人同士であった事を知り、彼女を城にひきとります。
その後フィディエルはクーミルと結婚し、幸せに暮らす事になります。
補足説明(第2話より)
かつてフルイ地方に王国を築いていたフルイ・ドゥール王国では、王位をめぐって第1王子と第2王子の権力争いが起こり、その政争の中、第1王子の娘フィディエルは無実の罪を着せられ処刑される事になってしまいました。
宮廷魔法士フラットとその弟子クーミルは、フィディエルに眠りの魔法をかけ処刑したと人々を騙しフィディエルを助けようとしました。しかしその直後フラットが死亡し、フィディエルを目覚めさせる方法がわからなくなってしまいます。クーミルは眠り続けるフィディエル姫をマイムの森の迷宮へ隠し、隣国シゼルニアへと逃げました。
シゼルニア王国はフルイ・ドゥール王国の王位をめぐる争いに乗じて、フルイ地方への侵略をはじめました。シゼルニアの王家に仕えるようになったクーミルはその戦争に参加し、活躍します。フルイ・ドゥール王国は滅び、シゼルニアの地方領となります。クーミルはシゼルニア王からフルイ地方の領主に任命されました。
第2話以降に領主として登場しているクーミルは、このクーミルの孫にあたります。
フルイ・ドゥール王国の残党との戦争が激しくなり、フルイ領主クーミルは国王アリストに支援を要請します。アイシャとアースはその使者として王都へ向います。
アイシャは久しぶりに帰った城で、サーラやアリスト、白色騎士団の仲間達に暖かく迎えられ、そして自分には絶対のパートナーであるアースがいる事をしっかりと確認し、ようやく自分が魔族である事を受け入れます。
国王アリストは、王国騎士団をフルイ地方に送ります。その先頭には、白色騎士のマントをまとったアイシャとアースの姿がありました。
補足説明
数年前、アイシャはサーラ・カルヴィンの養女として、王宮で暮らしていました。サーラは、王国の象徴たるシゼルニア王国近衛白色騎士団の団長で、王国ナンバー2の地位にある人物です。しかし、アイシャが魔族である事を知ったクリス教会はアイシャを封印し闇に帰すよう国王アリストに要求、それを拒否したアリストを退位させようとしました。アイシャは自分が魔族である事で皆に迷惑がかかると思い、家出し、その後賞金稼ぎとして暮らしていました。