サーバーを非GUI環境下で立ち上げる場合
PaintChatはHTTPサーバーと間接的な関係があり、HTTPはPaintChat純正のHTTP1.0サーバーが使われない可能性を持っています。その為初めの設置には戸惑うかも知れません。一度設置した後のアップデート等はそれ程多くの作業を必要としません。また慣れるまではデフォルトの設定で使用すると良いかもしれません

PaintChatはGUIで全て統合された環境で動作しますが、リモートサーバーにPaintChatサーバーのみを立てたい時などにはTelnetやDOS画面などのコマンドラインでの起動、実行が必要になります。TelnetやSSI等の使用方法は各自でお調べ下さい。またOS、シェルによってはデーモンプロセスの生成方法が多少変わる場合もありますので各自でお調べ下さい。
Windows専用をDLされた方も単独での起動時はPaintChat.jarをご利用下さい。
<>で囲まれた部分はそのまま入れるのではなく適切な値、または空欄にして下さい。また,環境によってはこの方法では起動できない可能性もあります。

このヘルプはPaintChatApp 2.29以降を前提に作られています。
  1. PaintChatをインストールする
  2. HTTPサーバーを準備&立ち上げ
  3. PaintChatサーバーを準備&立ち上げ
  4. アプレットを表示するHTMLファイルの準備
これでPaintChatがデーモンで立ち上がっているはずです。立ち上がっていないようでしたらここの環境の問題だと思います。スペースがフォルダ名に入っていたりすると上手くいかない場合もあります。その他JVMが上手く動いていなかったり環境の違いによる物かもしれませんので色々試してください。

HTTPサーバーを準備&立ち上げ

この説明はPaintChatに標準付属されているHTTPの立ち上げ方を説明する文章です。IISやApatch等他のWebサーバーを使用する場合はそれぞれのヘルプを確認して下さい。

PaintChatはHTTPサーバーを立ち上げる事によってブラウザからでも参加が可能になります。必ず立ち上げないといけないと言うわけではありませんが、チャットは入り口が広いに越した事はありませんので立ち上げる事を奨励します。サーバーはデフォルトでwwwと言うフォルダを外部に公開します。このフォルダはインターネットに公開される事になりますので、wwwフォルダに重要なファイルを置かないようにしてください。

始めにHTTPサーバーをPaintChat.jarから取り出す作業を行います。必ず取り出す必要は無く、そのまま動かす事も出来ますが、バージョンアップ時等にHTTPサーバーが邪魔になる場合もありますのでここではとりあえず取り出すことにします。

HTTPを取り出すにはコマンドラインに
java -Duser.dir=<PaintChat.jarのあるディレクトリ> -cp ./;PaintChat.jar paintchat_frame.PFrame -get:http PaintChatHttp.jar
と入力してください。成功した場合PaintChat.jarのディレクトリにPaintChatHttp.jarと言うファイルが作成されると思います。

次にHttpサーバーを立ち上げます。Httpサーバーはcnf\mime.cfと言うファイルが存在しない場合立ち上げる事が出来ませんので御注意下さい。
HTTPを立ち上げるにはコマンドラインに
java -Duser.dir=<PaintChat.jarのあるディレクトリ> -cp ./;PaintChatHttp.jar paintchat_http.HttpServer <ポート番号>
と入力してください。ポート番号を指定しない場合デフォルトの80が適用されます。cnf/paintchat.cfファイルを編集する事で公開フォルダを変更する事も出来ます。

これでHTTPサーバーが立ち上がっているはずですので、試しにブラウザのアドレス欄に
http://localhost/
と入力し、デフォルトのHTMLが表示されるかどうかを確かめて下さい。このURLはデフォルトではwwwフォルダを参照します。


PaintChatサーバーを準備&立ち上げ

ここではチャットサーバーを準備し、立ち上げる説明をします。
取り合えず設定ファイルを自力で作ってみることにします。設定ファイルはテキストファイルで
設定名=値
と言う形になっています。次のサンプルをテキストファイルとしてcnf/paintchat.cfと言うファイルを作成して保存して下さい。
#キャッシュ(キャンバス)
Server_Cash_Line=true

#キャッシュ(会話)
Server_Cash_Text=true

#チャットポート
Connection_Port_PaintChat=41411

#線データーのログ
Server_Log_Line=true

#テキストキャッシュ(ライン単位)
Server_Cash_Text_Size=200

#ラインキャッシュ(Byte)
Server_Cash_Line_Size=512000

#管理機能の為のパスワード
Admin_Password=

Cash_Text=true

#テキストデーター起動時読み込み
Server_Load_Text=true

#インターネットの接続
Connection_GrobalAddress=false

#ウェッブポート
Connection_Port_Http=80

#チャット管理機能の使用許可
Admin_ChatMaster=false

#テキストのログ
Server_Log_Text=false

#デバッグ情報の表示
Server_Debug=false

Cash_Text_Size=200

File_Config=\cnf\paintchat.cf

#保存線データー起動時読み込み
Server_Load_Line=true

#サーバーインフォメーションの書き込み先
File_PaintChat_Infomation=www/.paintchat

#HTTP公開フォルダの位置
Http_Dir=www

ファイル名等は特に指定がありませんので適当に名前を付けて保存してください。今回はcnfフォルダにpaintchat.cfと言うファイル名で保存する事にします。
次にPaintChatサーバーを立ち上げます。PaintChat.jarから取り出すことも出来ますが、あまり意味がありませんのでこのファイルをそのまま使用します。
コマンドラインに
java -Duser.dir=<PaintChat.jarのあるディレクトリ> -cp ./;PaintChat.jar paintchat_server.Server <設定ファイル>
と入力してください。
設定ファイルを指定しない場合cnf/paintchat.cfとなります。

立ち上げが成功した場合指定されたサーバー検索ファイル、サンプルの設定の場合wwwフォルダに.paintchatと言うファイルが作成されます。


アプレットとHTMLファイルの準備

チャットを立ち上げるにはページを表示するHTMLファイルとアプレット関連のファイルを用意する必要があります。
コマンドラインに
java -Duser.dir=<PaintChat.jarのあるディレクトリ> -cp ./;PaintChat.jar paintchat_frame.PFrame -get:applet PaintChat.jar www/

と記述して下さい。入口などの変更はHTMLを編集するだけでOKです。
キャンバスの幅等もHTMLで変更可能です。