ChartScapeをvectorで公開して以来、ChartScapeの雑誌掲載（というよりも、 雑誌付録CD-ROMへの収録）の許諾メールがたくさん届くようになった。 （たくさんとはいっても、月平均１件弱程度ですが(*1)） 1999年度中くらいまでは、「来る者は拒まず」状態で、よっぽど変なこと を言ってこない限り、快諾していたが、掲載誌を見て落胆することも多かった訳です。
これまでの例では、多くの場合、「記事掲載」が目的ではなく、 「付録CD-ROMへのコピー」が目的のようです。例えば、「無料ソフト500本」 のような企画で、紙面にはディレクトリ程度の情報と紹介文（ものによっては 紹介文すらない）だけ掲載して、CD-ROMをオンラインソフトで埋めるという パターンです。
雑誌を作る側からは、手抜きができて（ライティング能力が欠如したライターに でも容易に外注できますし）便利な企画なんでしょうが、手抜きに利用されても 何のメリットもないので、最近は、次のような条件をつけるようにしました。
手抜き企画の場合、これで大抵断ってきますね。 コピー許諾メールを送っていただいても、先の条件を返信するだけですから、 あらかじめ条件に合致しないとわかっていたら、メールしないでください。
また、何を考えているのか、配布パッケージのアーカイヴを伸長し、別の アーカイバでアーカイヴし直して掲載する（例えば、ZIPをLZHにアーカイヴ し直すとか）といったことをやるような雑誌もあるようですが、このような ことをやる雑誌への掲載もお断りしています。コピーした側で手を入れて良い のはエンコーディングの変更（例えばMacBinaryをBinHexに変えるとか）まで であって、アーカイヴを勝手に加工するなんていうのは問題外です。
ただこれは、あくまで、コピーを許諾する条件ですので、コピーを伴わない雑誌掲載は、 （例えChartScapeのドキュメントを引用したりする場合でも、著作権法で認められた 範囲を逸脱しないなら）勝手にやっていただいて、結構な訳です。 といっても、元々記事なんて書く気がない場合は、無意味でしょうが。
コピーを伴わない雑誌掲載の場合でも、できたら掲載の連絡くらいはいただきたい ですね。どういうふうに取り上げられているかは興味ありますから。普段は雑誌は ほとんど購入しないのですが、MacOS-Xの記事が載っていたので、たまたまMAC POWER誌を 購入したら、ChartScape/Macが取り上げられていて、目が点にになったことも ありました。それはとにかく、お願いだからChartScapeを「チャートスケープ」なんて まぬけなルビ振らないでね＞MAC POWER誌
雑誌掲載の威力は大きく、４センチ四方の紹介文が載っただけでWebサイトの アクセス数は倍増します。それだけのスペースでも広告スペースとして購入 したとしたら、たいそうなお金がかかることも想像できます。シェアウエア ならば、売り上げが倍増するチャンスですので、雑誌社さまさまなんでしょうけど、 ChartScapeのようなフリーウエアの場合、横着なユーザからのメールが 増えるだけで、メリットは何もありません。ごねれば掲載誌くらいはもらえるようですが、 もらったところで、どうせ読まないんで紙資源の無駄。 CD-ROM同梱の雑誌なんて古紙にもならない。
あと、一度許諾すると、未来永劫まで許諾されたものと勘違いされる輩も おられますが、許諾するのは依頼があった号のみですので、ご注意ください。
許諾がないまま、コピーをされますと、著作権法違反を問えることになります ので、そのようなまぬけなことはなさらないようにお願いします。 許諾依頼メールをいただいても、すぐには返信できない場合もあります。 （１週間に１度は以上メールをチェックするようにはしていますが。）
これまで、もっともまぬけだったのは、毎日コミュニケーションズ社で、 以下のようなバカメールを送ってきたあげく、掲載お断りの返信をしたにも かかわらず、勝手にコピーされました。しかも２度も！ このようなまぬけな連中が雑誌を作っていると思うと情けなくなりますが、 それを買うやつがいるから成り立っているのですね。