ブロードバンド導入、その後

2002年6月8日 記

2001/10にYahooBB!とcorega社製無線LANの導入で、快適なネットワーク環境になったのもつかの間、2002/1に家内のパソコンをVAIO PCG-SRX3にリプレース後、たちの悪い不具合に遭遇してしまいました。PCG-SRX3は最初から無線LANクライアント内蔵のPCで、価格もお手ごろで、満足しておりました。しかし、PCG-SRX3からcorega社製アクセスポイントで無線LAN接続するとどうもうまくいかない。具体的には、

というもの。

PCG-SRX3の内蔵無線LANではなく、coregaの無線LANカードをPCG-SRX3に接続すると何事もなかったかのごとくうまくいくのですが、これでは何のために無線LAN内蔵機を選んだ意味がありません。このままでは、使い物にならないので、ネットで情報収集すると、どうもcoregaのアクセスポイントが曲者らしいことが判明。ファームのアップデートで是正されるだろうと期待していたのですが、いくら待てどもその気配がないので、あきらめてメルコのAirStationに乗り換え。AirStationはLANポートが100BASEなんで、スループットも体感できるほど向上し、128bit WEPも使えるようになり、大変快適。AirStationはお薦めです。特にAirMacでも何の苦労もなく128bit WEPが使えるので、Macintosh混在環境のユーザには最適ですね。AirMac Base Stationよりは、高機能でかつお安いし。

で、coregaの方はオークションで結構高値で売り払うことができたので、AirStationとの差額の出費は1万円弱でした。coregaのサイトを見たら、なんかこのルータに不具合があり、上流にDHCPリクエストを出しまくり、設置ユーザがCATVプロバイダから出入り禁止を食らったとか。けっこう問題の多い機器のようです。coregaも2002/6から新製品に置き替わっているようですが、LANポートはあいかわらず10BASEだし、やめておいた方が無難だと思います。

FinalFantasyX|

私の場合、ゲームはやらないのですが、ゲーマーの家内がどうしてもやりたいそうなので、FinalFantasyX|を購入。はっきりいってこれは金食い虫です。FinalFantasyX|を遊ぶために必要なものは、

PlayStation2本体以外をYahooBBの運営元からセット購入したので、これら一式で25,800円ですんだのですが、それにしても高い。このほかに、ゲーム利用料が月額1,280円だそうです。

ハードウエアのセットアップは容易なんですが、BB Navigatorのセットアップはかなりとまどいました。なにしろ何がOSで何がアプリケーションなのかもわからない代物なので、コンピュータの知識が逆に仇となってしまいました。試行錯誤の末セットアップは数時間がかりで完了。しかし、こんなものタダのゲームヲタクにセットアップできるんだろうか。ADSL直結とか、ルータかましたとしてもDHCPが動いている環境ならまだましだけど、我が家は道路の面した広窓があるんで、無線LANのセキュリティ上DHCPは使わず、固定IPでやってるのですが、こんな場合はネットワーク技術者じゃなければまともに設定できないではないかと思う。

BB Navigatorをセットアップしただけでは、PlayStation2にpingが通るだけで、何もできません。その後

を経て、やっと遊べるようになります。PlayOnlineはFinalFantasyX|供給もとのスクウェア社のOSのようなもの(と私は認識している)で、メール、掲示板、FinalFantasyX|をはじめとするアプリケーションの起動なんかができる代物です。BB NavigatorもOSだし、PlayOnlineもOSでこの辺の役割分担が、PCの知識しか持たない者にとっては混乱する要因です。

で、このへんから、スクウェア社のおバカぶりが露呈してきます。まずは、サービス初日から2日間、PlayOnlineのアカウント取得のサーバがこけました。アクセスが集中ということなんでしょうけど、そんなこと出荷台数から予測できることで、あまりにもお粗末。

この段階で私もさすがに切れてしまい家内に返品をすすめるものの、どうしてもやいたいそうで、しぶしぶおつきあい。実質サービスができていない代物なんで、消費者センターにお願いするか、自力でも内容証明をつけて送り返すかすれば仕舞いなんですけどね。ネットで情報収集しても、ゲーマーの皆さんは意外にも冷静、寛大で、スクウェアに好意的なのには驚きでした。

その後、アカウント取得サーバが復旧したら、ドミノ倒しのごとくFinalFantasyX|コンテンツID購入サーバがこけ、いざ出陣と思いきやFinalFantasyX|ワールドサーバがこけました。その後もFinalFantasyX|ワールドサーバが断続的ダウンし、2週間経過後もまともに遊べる状態ではありません。

さらに面白いことに、Webマネーサーバまでまきぞいでダウンしました。これは、クレジットカードでFinalFantasyX|コンテンツID購入すると途中でリジェクトされるといううわさがネットで流れ、その結果もう1つの支払手段であるWebマネー購入に殺到し、ダウンしたという顛末らしいです。まぁ、スクウェア、Webマネー、おバカな面子が揃い踏みといったところでしょうか。

スクウェアは、一連の失態を受けて、2002/6月いっぱいは無料にするとアナウンスしましたが、デバッグに参加してあげているのだから、1ヶ月無料どころか本来ならば手間賃をもらってもよさそうなもんでしょうに。何を考えているんだか...

やっとFinalFantasyX|サーバへのログインにこぎつけたら、こんどは500個にも及ぶのパッチのダウンロードが延々と続きます。どうせオンラインだからバグが見つかったらパッチをだせばいいや的な安易な気持ちで作ってるのが見え見え。ろくにデバッグしないで見切り発車したんでしょうな。

こういう事態に遭遇すると、最近のソフトウエア開発はどうなってしまったのかと危惧してしまいます。みずほしかり。会社の体質なんだろうか。消費者をバカにしているとしか思えない。でも、このへんの不祥事に対してメディアもほとんど静観を決め込んでますね。まぁゲーム雑誌は、ゲームメーカーの提灯持ちとしてしか生きていけないんで、しょうがないとしても、ほかのメディアも意外なほど取り上げていません。所詮オンラインゲームなんてニッチな世界なんでしょうか。

で、実際のゲームの方は、コメントのしようがありません。3Dのリアルタイムレンダリングによるマルチユーザワールドはすばらしく、まさに21世紀のゲームというふうには思いますが、怪物と戦って倒してお金もらって何がそんなに楽しいの?ってところ。


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